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2017年08月14日
家庭菜園の肥料のやり方
家庭菜園では植えっぱなしでも野菜を育つことは育ちますが、おいしい野菜を作るためには適切な方法で肥料を与えなければいけません。
しかし、家庭菜園の経験が浅い頃はどのような肥料のやり方がいいのかよく分からないという方も多いと思います。
肥料の間違ったやり方は野菜の成長や味にも影響を及ぼします。
どのように肥料をやれば、美味しい野菜を収穫出来るのでしょうか?
苗や種を植える前の肥料のやり方
苗や種を植える前の肥料のやり方を元肥(もとごえ)といいます。
葉物野菜や根菜類ではこれから植えつける畝全体に肥料を混ぜ込むことが多いです。
これは根っこが下へ下へと伸びていくからと、葉物野菜は筋撒きやバラ撒きが多いからです。
家庭菜園とはいえ、種の真下に肥料を丁寧に入れるという作業はとても面倒くさいです。
じゃがいもの場合は芋と芋の間に肥料を入れます。
キュウリやトマト、ナスなど実がつく野菜の場合は根っこが横や下と広がっていくのが特徴です。
苗を植えた時に根っこから下15cmくらいに少し肥料を入れておくこともあり、これを心肥ということもあります。
これらの野菜に根っこを伸ばしてほしいという意図があります。
キュウリやトマト、ナスは夏の間生えるので、少しでも根を大きくして立派に育ってほしいという意図があります。
根っこから下15cmじゃなくても、苗の葉っぱから一回り外側に肥料を植えて置くこともあります。
何故、葉っぱから1回り外かというと、丁度、葉の下あたりに根っこがあるからです。
根っこに直接触れるように肥料はやりません。
理由は肥料が直接根に触れることは刺激が強過ぎるからです。
1回、良かれと思って根っこに直接、追肥をしてみたところ、葉っぱが変な形になりました。
通常、肥料は土の微生物によって分解されてから、その分解物を植物がとりこむのだそうです。
つまり、育ってほしいから根っこに直接追肥するという行為は全くの無駄ということになります。
なお、化成でも有機でも基本は同じです。
苗や種を植えた後の肥料のやり方
苗や種を植えた後にやる肥料を追肥といいます。
追肥をやるタイミングは葉色や樹勢を見て判断をしますが、週に1回少しだけや液肥をやると決めてやることもあります。
葉物野菜では収穫が30日から50日くらいのものなら、元肥だけで育てて追肥をやらないことも多いです。
葉の色の理想は普通の緑色から少し薄い緑色です。
雑草を参考に、自分の野菜と身比べてみて下さい。
濃い緑色は肥料過多なので、肥料はやりません。
肥料過多の野菜はマズイので、有機でも化成でも肥料は少なめを心掛けましょう。
この辺りは数年くらい家庭菜園を続ければ分かってくるので、焦らず観察して下さい。
ナスの場合は花を見て下さい。
雄しべが雌しべから長く飛び出していたら、肥料が多い証拠ですが、なすは肥料食いなので丁度いいです。
この状態で油断をしていると、すぐに短くなっちゃいます。
雄しべの長さにこだわる人はこだわる人は雄しべが雌しべから少し出た状態を維持するように追肥をします。
追肥の種類についてですが、粒と粉状の化成肥料、化成肥料の液肥、粒と粉状の有機肥料、有機系の液肥の4つに大きく分かれるでしょう。
化成肥料は即効性があります。
化成肥料の液肥がもっとも即効性がありますが、すぐに効果も切れます。
有機肥料は穏やかな効き目が特徴です。
有機肥料の液肥は化成肥料の液肥ほど即効性はありませんが、粒や粉状の有機肥料よりは即効性はあります。
追肥のやり方ですが、粒や粉上のものを使う場合はキュウリやナスといった果菜類なら、畝肩や葉っぱの一回り外に少量、撒きます。
液肥は週に1回、決められた量を水に薄めて撒いて下さい。
有機肥料だけで育てたいという方は複数の肥料を組み合わせて使うことになります。
有機系の液肥は生ごみ堆肥の製造途中で出るエキスが主に該当します。
化成肥料と有機肥料はどちらがいい?
このサイトでは有機肥料で野菜を育てていますが、正直どちらでも大丈夫です。
有機肥料と化成肥料どちらで作っても肥料の成分バランスがちゃんとしていれば味に違いはありませんし、優劣もありません。
化成肥料のほうが楽ですから少しでも楽をしたいという場合は化成肥料を使うべきです。
有機肥料のほうがいいと思うのなら有機肥料で作りましょう。
こちらのほうが手間が掛かる分、達成感もあります。
ただし、効き目が遅いです。
それというのも、肥料というのは土の中で微生物に分解されてから植物が吸収します。
化成ではこの工程が人工的に行われていて、即座に吸収されますが、有機では微生物の働きが必要だからです。
昨今の化成肥料の中には有機肥料を配合しているものもあります。
現在の管理人は主にこちらを使っています。
どちらも肥料の安全性について議論されることもありますが、市販されていたり簡単に手に入るものだから安全と管理人は割り切っています。
安全じゃなかったら、売れないからです。
100歳を超える人が年々増えているというのもその証拠だと勝手に思っています。
化成肥料の原料はとうもろこしを使ったり、工場の副産物などです。
大手メーカーなら安全性をチェックしていることがほとんど。
一方の有機肥料の原料は鶏フンや米ぬかですが、抗生物質を使っていたり農薬を使っていることがほとんどです。
フンをした鶏が病気の可能性だってありますよ、油かすはなんらかの汚染地域から採集したものが元になってるかもしれませんよと、このように疑えばキリがありません。
ご自身が納得出来る肥料を選択して下さい。
まとめ
肥料のやり方は種や苗を植える前にやる元肥と苗や種を植えてからあげる追肥の2種類に分かれます。
収穫時期が短い葉物野菜なら追肥をせずに収穫することもあります。
ただ、収穫時期の長い果菜類の場合は肥料が切れないようにこまめに少しずつ肥料をあげます。
果菜類に追肥する時は葉っぱの一回り外側に追肥をしますが、キュウリやゴーヤなどはよく分からないのも事実です。
その場合は前に追肥した場所と違う場所に穴を掘って埋めておくか畝肩に埋めておきます。
液肥の場合は水やりの時に、水で薄めてじょうろで撒きます。
肥料は化成肥料と有機肥料があります。
肥料の中の栄養素がきちんと野菜がおいしくなるような成分比率だったら、どちらであっても美味しく仕上がります。
使い方も同じです。
有機肥料のほうが効き出すまでに遅く、長くゆっくりと効きます。
今はそのような持続性を再現した化成肥料もあります。
管理人は化成肥料と手作り有機肥料、生ごみ堆肥と色々とやってきました。
どれでやっても味に違いはないし、肥料の成分が濃過ぎれば化成だろうが有機だろうが味も生育も悪くなります。
家庭菜園では自分の好きなように野菜を作れるので、自分に合った肥料を見つけて下さい。