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2017年08月31日
オクラの育て方!家庭菜園初心者でも作りやすいよ!
オクラはねばねばとプチプチとした種が美味しいお野菜です。
あのねばねばは食物繊維なのだそう。
オクラは育てるのが大変そうと思っている方もいるようですが、気候さえ合えば育てやすいです。
家庭菜園で採れたオクラのねばねばは市販品より強力な場合もあるので(笑)、是非作って楽しんでみて下さい!
オクラの基礎情報
オクラはアオイ科の野菜。
連作障害はありますが、アオイ科の野菜は他にないと思われますので、輪作に組み込むには最適です。
1度植えた場所には最低、2年から3年は作らないようにしましょう。
同じ場所で育てると、病気になりやすく実も貧弱になったり成長も悪くなります。
原産地はアフリカで、高温が大好きな野菜で、20度以上で元気に育ちます。
ただし、低温と大量の水には弱く、2017年の管理人の家庭菜園のオクラは季節外れの低温と大雨に耐えきれず枯れてしまいました……。
気温が高い土地の植物らしく、肥料食いの傾向にあります。
猛暑になった年には他の植物が夏バテの中、マイペースに元気に育ってくれるでしょう。
オクラの種類
五角形の他に丸い形をしているものがあります。
ホームセンターでは種と苗ともにスタンダードな五角形しか売っていないことが多いのではないでしょうか。
管理人はスタンダードな五角形のものしか育てたことはありませんが、珍しいオクラをご紹介だけはしますので、興味がある方は画像をクリックして下さい。
クリックするとAmazonのサイトに飛びます。
フタバ種苗 沖縄 島オクラ 種・小袋詰(20ml)
沖縄在来種の丸莢のものだそう。
フタバ種苗 【うちな~交配】 オクラ 島の恋 種・小袋詰(10ml)
こちらは赤いもの。
この他にも花を食べる花オクラもありますが、種を見つけられませんでした。
オクラを育てるのに必要な道具・肥料
(1)種もしくは苗
オクラは育てやすい種ですが、発芽し辛いので、植える時は1番水に浸けてふやかしておきます。
ポットで育苗してもいいですし、種を直播しても構いません。
苗を購入しても構いません。
(2)ポット
畑に直播せずに、自分で苗を育てるという人はポットが必要です。
(2)有機肥料
果菜類のオクラはリン酸が特に重要視されます。
茎を大きく育てるチッソが豊富な油かすにリン酸が豊富な骨粉で作ることをおススメします。
米ぬかが手に入るのなら、肥料吸収が高まるので、ボカシ肥料を用意しましょう。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(3)堆肥
土をふかふかにして、植物の成長を助ける効果があるものです。
牛フン堆肥、腐葉土などが有名ですが、お好みのものを使って下さい。
(4)有機石灰
土作りの時に使います。
カキ殻かホタテ貝殻が原料のものを用意しましょう。
(5)もみ殻くん炭
米の表皮の固い殻で作った炭です。
リン酸は植物に吸収され辛くなることがありますが、くん炭の中に住みついた菌が吸収を手伝ってくれます。
(6)支柱
基本的にオクラに支柱は必要ありませんが、風が強い時などは倒れることがありますから、そういう時は支えてあげましょう。
苗の準備
種を直播するという人は関係のない項目です。
ゴールデンウィーク頃に植えることを目指して、3月の終わりから4月初め頃にポットに種を植えましょう。
種は1つのポットにつき2粒から3粒ずつ植えます。
オクラは1つの場所に2つから3つの株を育てる方法と1つの場所に1つの株だけを育てる方法があります。
この違いは実の成長の速度です。
1つの場所で1つだけの場合は早く育つので、収穫適期を逃すことがあります。
1つの場所で複数の株を育てると、栄養が各株に分散されるので実の成長が緩やかになるのです。
1つの場所に1株だけ植える場合は成長に合わせて間引きをします。
3本植えた場合は双葉の頃に弱そうなものを1本抜きます。
2本植えた場合と3本植えた場合の2回目は本葉が3枚くらい出た頃です。
間引きをしない場合はそのまま育てます。
土作り
過去1年間、オクラを育てたことのない場所に作ります。
それが出来ないという場合は堆肥を多めにまき、連作障害軽減の資材を投入しましょう。
堆肥、石灰、もみ殻くん炭、肥料を入れます。
堆肥、石灰、肥料は袋の表示を確認して下さい。
表示がない場合は堆肥が1平方メートル1掴みで、石灰は1平方メートル1掴み、肥料とボカシ肥料は1平方メートル1掴みの半分です。
堆肥に関しては雑草が土になったものを使っても構いません。
去年のオクラ以外を植えた畝があるのなら、それに肥料やらを足して、ちょっと混ぜて使い回して構いません。
ボカシ肥料ならすぐに植えてもいいですが、それ以外の有機肥料なら1週間寝かせましょう。
寝かせている間に菌が有機肥料を分解して、植物が吸収しやすい形にしてくれます。
畝と植えつけ
オクラは1列に植えるか2列に植えるかで畝の形で変わります。
1列なら幅60cm、高さ20cmほどの畝を作ります。
2列なら幅1m、高さ20cmほどの畝を作り、下の画像のように植えつけていきます。
幅は1列なら60cm、2列なら50cmを確保します。
植え穴に15cmほど穴を掘り、肥料を1掴みの半量入れ、土を入れます。
種を植えるのなら、深さは1cmほどになるように。
苗を植えるのなら、根っこが土に隠れるくらいに。
穴に水をたっぷりと入れ、種もしくは苗を植えます。
植えた後、その日は水を上げません。
種なら、表面が乾いたら、苗なら1週間後くらいにあげはじめます。
苗を植えた後は新鮮な雑草やワラで畝を覆い、根っこを保護しましょう。
これで、水やりの回数が減らせますし、雑草を食べる虫のフンが栄養となり、土を肥やします。
種を植えた場合はしばらく覆うのは待って下さい。
追肥
苗なら、植えつけから2週間後に株元周辺に広く薄く1掴みほどまき、根っこを傷つけないように土と混ぜます。
この時、土としっかりと混ぜないとねずみや虫などに肥料が食べられてしまうので、混ぜ残しがないようにしましょう。
種なら発芽後、本葉が5枚ほどになった頃に追肥を始めます。
以後、様子を見ながら、2週間から1ヶ月1回を目安に肥料をまきます。
葉っぱが細くなってきたら、肥料が足りません。
逆に、葉っぱの切れ込みが浅いと肥料過多のサインです。
管理のポイント
風通しが悪くなったら、実を収穫後、その1節下の葉っぱを取ってあげるといいそうです。
画像は参考までに。
見え辛いかもしれませんが、線が入っているところが切り取り線です。
管理人はこれをしたことはありませんが、ちゃんと収穫出来ています。
管理人と同じずぼらさんは葉っぱ温存でいいかもしれません。
水やりはよほど暑くない限りは週1程度で大丈夫です。
よほど暑くても乾燥が好きなので、週3程度で充分になります。
病害虫について
苗が小さい内は葉っぱが丸まってしまうことがあります。
原因は虫です。
酷いと枯れる場合があります。
丸まった葉っぱの中にまで、木酢液やHB-101は届きませんし、繭があった場合も虫には届かないので効果がありません。
1つの葉っぱしか被害がなく、元気そうなら放置してもいいですが、被害がひどい場合は丸まった部分だけ取り除きましょう。
そして、傷口が乾いた翌日にHB-101や木酢液をまいて、オクラの成長を助けてあげるといいかもしれません。
ただ、成長すると虫がいなくなったり、いても影響しないことがほとんどです。
まとめ
オクラを成長させて、乾燥後に種子を取ることもできますが、現在の品種のほとんどはF1(1世代しかおいしくない)のもの。
自分で採取した種子から育てた場合は美味しくないかもしれません。
オクラの作り方は果菜類の中では簡単ですから、是非育ててみましょう。
強烈なまでのねばねば具合は家庭菜園ならではだと思いますので、是非体験してみて下さい。