やまがた芸術の森 音楽祭2020〜映画の森〜に行ってきました。
新しく出来たやまぎん県民ホールでオーケストラのコンサートや映画などが上映される催し。
僕は小川理子スペシャル・ジャズライブ、オーケストラ・コンサートA「山形ゆかりの音楽と“もがみ”」、紅花染め体験、ドキュメンタリー映画『あまねき旋律』(インド)、『ラ・カチャダ』(エルサルバドル)を鑑賞。
小川理子さんのライブはピアノ、弾き語りが素晴らしいんだけど、経歴が凄すぎる。
パナソニックの役員でテクニクスを再建して、他の会社でも副社長や取締役をやってて、大阪万博の最終プレゼンでスピーチ&演奏をしてて、『島耕作』で登場する女社長のモデルになっていてCDも出されている方。が、大阪から飛行機で来て無料でやるジャズライブ。
もう、情報が渋滞しすぎ。
僕はずっと左手の使い方を見てました。
勉強になりました。
『あまねき旋律』は棚田をずっーと歌いながら農墾している村民のドキュメンタリー。
女性の方は男性への愛を歌うのがおもしろかった。
『ラ・カチャダ』は貧困地域で幼少期に性的虐待を受けたり、DVを受けたりした女性たちが劇団を立ち上げ、公演までを追うドキュメンタリー。
稽古で過去を吐露して、抱きしめ合い浄化されていく女性たち。
僕や他の演劇人も何かを浄化する為にやっているのかもしれない。
そしてドキュメンタリーを観る面白さを知った。
今回はコロナ禍もあり、小規模の出張公演だったそうだけど、今度山形国際ドキュメンタリー映画祭に来てみたいと思いました。
オーケストラ・コンサートは前半が山形にちなんだNHK大河ドラマのテーマ曲などで後半は小曽根真さん作曲のピアノ協奏曲「もがみ」。
僕はMacで音楽を作る関係上、生のオーケストラがどんな事をやっているのか気になって音楽だけを純粋に聴く事は出来なかったけど、それでも迫力あるオーケストラサウンドは心地良くて、どう音を重ねるのか、ユニゾンさせるのかとても勉強になった。
当たり前だけど、パソコンで作る音はズレる事はない。だからわざと音をずらして入力して自然にリアルに聴こえるようにするわけだけど、電子音に慣れすぎて本物のオーケストラが不自然に感じるという変な現象が自分に起きて電子に毒されてる事に反省。
(下記アドレスは3年前にひと月かけて作ったフルオーケストラ楽曲『卒歌』。
今だったらもうちょっと良いアレンジが出来る気がする。)
https://youtu.be/5qg_wt_BIKM
そんな事より感動した事があった。
終演後「とても感動した」とロビーで椅子に座っているご婦人がいらした。
漏れ聞こえてくるお話によると「初めてオーケストラを鑑賞した」「小曽根さんは凄い仕事をした」「こんな感動は初めて」とのこと。
宮沢賢治の金星音楽団の世界の中にいるように感じた。
失礼ながら服装はドレッシーに着飾る事なく田舎でよくお見受けする中高年女性の服装で芸術関係にあまり関心がない方によう。
普段縁遠いと思われている、思い込んでいる方々にクラシックは勿論、演劇にも触れて頂きたいなぁと思った。
それにはやはり難しくしてはいけないし、分かりやすくも深く感動して頂けるものを創作しないといけないと強く感じた。
そしてこの女性のように素晴らしい舞台に触れると余韻に浸りたいもの。
終演後のロビーは余韻に浸る様のスペースとして長く開放される方が良いのではないでしょうか。そこでちょっとしたアフタートークイベントがあってもいいし。
色々大変だとは思うけど…。
紅花染め体験も楽しかったです。
タイトル『稔のMに太陽が昇る』
上は勝利の三本線にするつもりが失敗。Mも右側がズレちゃって、ちょっと残念。
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