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2018年06月12日

「潜在保育士」って何?保育士不足の現場を改善するための大切な処方箋!

「潜在保育士」という言葉を聞いたことはありませんか?現在、保育園の現場では空前の保育士不足で、保育士が足りない状況に陥っています。そうした状況を少しでも改善するために「潜在保育士」へのアプローチが重要なカギになっています。「潜在保育士」とは一体どういう人のことを指すのでしょうか?


潜在保育士とは?

「潜在保育士」とは、保育士資格、保育士免許を持っているけど、現在、保育園など保育の現場で働いていない人のことを言います。

「ペーパー保育士」に概念は近いのですが、潜在保育士は、

@かつては保育園で保育士として働いていた人
A保育士免許は取得したけど、他の職業に就いてしまった人(ペーパー保育士)


の両方を指します。教員免許を持っている人でも、現在学校で教えていない人も多いですから、似たような概念です。

ただし、教員免許(幼稚園〜高校)までは「教員免許更新制度」が導入されたため、長くブランクがある人は、失効した免許を回復させる講習を受けなくてはならないのですが、保育士の場合は更新制度がないので、本人さえOKならば何年ブランクがあっても、あるいは一度も保育士として働いたことがない人も、すぐに即戦力として保育園で働くことができます。


保育士のほうは教員と違い、深刻に不足しているので、免許を持っている人には一人でも多く現場に戻ってもらいたいというのが本音です。


潜在保育士の数や割合〜厚生労働省資料より

保育園を管轄する厚生労働省の資料

『全国潜在保育士調査結果』


などから、潜在保育士の現状を見てみましょう。

現在、

保育士登録をしている人は約120万人
保育士免許を持っているは約150万人

うち、保育園(や認定こども園など)で働いている人は約45万人だと言われています。

つまり、75万人〜100万人に人が「潜在保育士」として存在します。この人たちは、希望すればすぐに保育園で働くことができる人なのですが・・・。

潜在保育士の年齢別の内訳は、おおよそ

20代:10%
30代:20%
40代:30%
50代:30%
60代以上:10%

となっています。

厚生労働省資料より作成

潜在保育士の割合.jpg



なぜ「潜在保育士」のままで、保育士として働かないのか

一度は保育士として働いた人が復帰しない理由、あるいは免許を取ったけれども保育士として働こうと思わない人の理由はなぜなのでしょうか?

厚生労働省の調査によると

@条件に合う求人がない:約30%
A就職する必要がない:約25%
B就職するのに不安がある:約25%


などとなっています。

@「条件に合う求人がない」については、さんざん言及されている保育士の待遇の問題です。

・給料が安い
・労働時間が長い
・休みが取れない

など。あまりにブラックすぎて保育士を辞めてしまった人にとっては、保育園の給料など待遇や労働環境が改善されなければ、戻る誘因にはならず、潜在保育士のままでいることになります。いくら「保育士が足りない」といっても、急かされても、またブラックな環境に戻りたい人はいないですよね。

A「就職する必要がない」については、結婚退職して、特に専業主婦として問題なく生活が送れている人に該当します。自分の子育てや家事に従事できるのであれば、あえて自分の子どもを預けて働きに出る必要はないですよね。この人たちを再び保育園に戻ってもらうのはなかなか大変なことだと思います。

B「就職するのに不安がある」は以下の大きな四つの理由になります。

1)家庭との両立が不安

働きたいけれども、やはり労働環境がきつそうで不安です。人の子どもの面倒を見るのに、自分の子どもの面倒を見られない、となっては本末転倒ですからね。

2)自分の健康、体力面の不安

特に50代以上の潜在保育士に多い理由です。体力面でフルタイムの仕事について行けそうにないというのはもっともです。あとは、実際に保育士として就職して長続きせずに辞めた人は、若くても早番や遅番によって生活リズムが乱れる保育士は嫌、と感じた人もいるでしょうね。

3)能力に不安がある

自分の能力が保育士に向かない、実際にやってみてダメだったという人は、保育士に戻るのを躊躇してしまうかもしれません。周囲のサポートがなく、いきなりクラス担任を任されれば、クラス経営に不安が出てくるのも仕方がないことです。やはり、保育士向き、、不向きというのはあるでしょうね。

4)最近の知識、技能

保育は普遍的な内容もありますが、最新の教育法なども取り入れていかなければなりません。幼稚園のように「学習指導要領」に縛られませんが、かといって10年前、20年前そのままの保育内容でもいいわけがありません。ブランクが大きい人ほど、最近の保育の現状について不安があります。

その他、保育士を取り巻くストレス環境によって、保育士として働くことを躊躇わせているともいえます。

・職場の人間関係(女性の職場)
・業務負荷が多い(持ち帰り残業、クラス担任)
保護者対応やモンスターペアレンツからのクレーム
・結婚・出産・育児(自身も子どもを保育園に預ける負担)

などから、潜在保育士はますます増加しているといっていいでしょう。


潜在保育士問題の解決方法

具体的な解決方法があれば、それを実行して既に潜在保育士を活用して、保育士不足は解消されているわけですが、一応、こういうことができれば、潜在保育士を再び保育園で働いてもらうようお願いできるはずです。

1.労働条件・待遇の改善

何といっても給料を上げて、ブラックな職場から脱する必要があります。自治体の中には松戸市の「松戸手当」ように独自の手当てを直接保育士に支給しているところもあります。
松戸市の保育士確保に関する取組み


とにかく働きに見合った給料や休み、待遇がなければ、「よりマシ」な他の仕事や専業主婦から、再び保育士に戻ろうという気持ちは起きないですよね。

2.子育て・家庭との両立

保育士自身も自分の子どもを保育園に預けなければ、子どもが小さなうちは働くことができません。自治体の中には、保育士として働く人を優先的に、自治体内の保育園に子どもを預けることができる制度を設けているところもあります。

本来であれば、保育士だけではなく、すべての親が同じように子育て支援を受けられるべきなのでしょうが、その受け皿となる保育士の子育て環境をまず改善させる必要があります。

3.ブランクを解消できる研修など

一度辞めて家庭に入った人や、他の仕事に転職した人が、再び保育士として働くためには、そのブランク期間を埋めるだけの知識、技能が必要になります。

最新の「保育実技」や子どもたちへの救命講習、モンスターペアレンツが増えている現在の保護者対応、SNSの使い方など昔とはかなり異なる現状があります。

最新の保育(知識、技能)、保育士を取り巻く現状、制度改正などについて、ワンストップで経験できるシステム作りが求められています。

4.よりよい求人のために就職支援を行う、マッチングなど

保育士の職場(保育園や認定こども園)の労働環境や待遇は玉石混合です。少しでも条件がよく、給料が高く、残業が少ない職場を選んで探せる仕組みが大切です。

保育士求人は空前の「売り手市場」ではありますが、その中で本当にいい求人はわずかです。その「玉」を探すためには、ハローワークだけではなく、保育士専門の転職サイトや保育士専門の転職エージェントに登録して探すと、きっといい求人が見つかるはずです。

※コチラの記事も読んでみてください!
「保育士が足りない!子育て支援拡大中!保育園不足の現在保育士転職は「売り手市場」です!」


まともな待遇があれば、潜在保育士の人が再び働くきっかけになるはずです。働こうか悩んでいる人は、一度、転職エージェントなどに相談してみるといいかもしれません。






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35歳、既婚の現役女性保育士です。これまで3カ所の保育園を経験しています。主観も交じりますが、保育士として感じたことなど、率直にお話したいと思います。
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