2050年05月28日
保育士が足りない!子育て支援拡大中!保育園不足の現在保育士転職は「売り手市場」です!
保育士資格をお持ちのみなさん、現在、空前の保育士不足で、保育士の売り手市場になっていることをご存知でしょうか?子どもの数は減っているのに保育園や保育士が足りない、それは昔とは違う日本社会の変容も関係しています。
ともかく、保育士資格をお持ちの皆様は「金の卵」として重宝されます。本記事では保育士をめぐる求人と転職についてお話ししたいと思います。
保育士の求人倍率は一般企業の何倍?
「有効求人倍率」が「1.0倍」以上あれば、仕事を探している人一人につき、一件以上の求人がある建前になります。つまり、仕事をえり好みさえしなければ仕事が「ある」ということになります。
有効求人倍率が「2.0倍」以上あれば、むしろ積極的にえり好みできる状況です。言い換えれば「売り手市場」であり、積極的に良い求人を見つけるために比較検討することができます。
保育士の求人倍率は現在どのくらいなのでしょうか?
平成29年10月までの推移を「厚生労働省」の公式資料で見てみましょう。
「保育士の有効求人倍率の推移(全国)|厚生労働省」
※厚生労働省資料より
平成29年10月現在で「2.76倍」
全職種の有効求人倍率が1.58倍ですから、倍近い求人倍率、つまり、大幅に人手不足で「超売り手市場」なのが分かります。
ちなみにその時の、東京都の保育士の有効求人倍率は、何と「5.99倍」です。
※日本経済新聞記事より
保育士一人当たりに「六名」の求人があるということであり、空前の保育士不足になっています。保育園が保育士を採用しようにも、6名の求人に1人しか応募がない状態です。
「保育士争奪戦 東京の求人倍率、6倍に迫る|日本経済新聞」によると
とあり、特に大都市部を中心に保育士のなり手がいない状況になっています。
保育士不足の原因
保育士不足になっている理由は一つではなく、複合的な要因が合わさり、このような求人倍率になっています。
「保育分野における人材不足の現状|厚生労働省資料」
なども参考に見てみましょう。
1.保育士として続かない
大学や短大、専門学校などで保育士資格を取得して、保育士として就職した人の半数以上(50.7%)が勤続5年未満で退職しています。どんどん辞めていくのですから、人手不足になるのも無理はありません。
なぜ続かないのか、これは以下の理由が大きいです。
・保育士としての責任の重さに耐えられない
保育園では0歳から子どもの面倒を見ます。0歳や1歳など乳児の場合は事故や病気になりやすく、命にかかわることも少なくありません。人間として成長していく重要な時期に関与できるのはやりがいでもありますが、そんな重要な時期の保育を担う重圧は並大抵のものではないはずです。
・残業など労働時間が長すぎる
保育士は「ブラック」という認識も広がっています。特に無認可保育園などでは残業の多さや休日出勤の多さで辟易しています。
土曜日や場合によっては日曜日の出勤があるのが保育士で、また、早番の場合、朝7時くらいから子どもを預かることになります。子どものお世話をしている時は、事務作業は一切できませんから、残業、あるいは持ち帰り仕事が恒常的に発生するシステムになっています。
正直、やっていられないですよね。
・給料、収入が低い
次の項目で述べますが、そんなに大変で責任が重いのに給料が激安です。これではコンビニやスーパーでレジ打ちしていた方がマシ、というレベルの時給です。続けることなんてできませんよね。
2.給料が安すぎるので辞める人が多い
保育士の給料は高いのでしょうか?否、激安なんです。
「保育士等に関する関係資料|厚生労働省」
によると
保育士の年収は
220万円程度。
これは、全職種の平均330万円よりも激安です。100万円低いんです。しかも、資格や経験がいらないと言われ、ブラック職の代表である介護職とほぼ同様の水準(介護職も年収220万円前後)。
一方、保育士と似ている「女性が多い専門資格」の代表である看護師は平均年収400万円を超えます。
●女性が多い資格職「保育士」:年収220万円
●女性が多い資格職「看護師」:年収400万円超
●誰でもなれるブラック職「介護職」:年収220万円
これでは、せっかく保育士課程を履修して保育士になった意味がありません。同じ資格職の看護師の半分の年収、誰でもなれる介護職と同じ、これでは費用対効果が悪すぎます。
3.共働き家庭の増加
「保育園落ちた〜」で話題となったように、好きで保育園に預けているわけではなく、共働きで働かざるを得ない家庭が増えています。
共働き家庭は
「独立行政法人労働政策研究・研修機構」
によると
「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年〜2017年」
2017年統計で
共働き 1188万家庭
専業主婦 641万家庭
共働き:専業主婦=2:1
になっています。生活レベルを上げるため、特に妻のキャリアをアップするため、共働きをしている家庭もありますが、夫婦二人で働かないと生活できない、子どもを育てられないという家庭が残念ながら増えているのも事実です。
「男性が働き、女性が専業主婦で子育て。子どもは幼稚園」
という家庭が大きく減っています。保育園は増えていますが、幼稚園は減っていて、家族の在り方が昔のようには行かなくなっています。
「幼稚園と保育所の推移をグラフ化してみる(2017年)(最新)」
保育士のなり手がいない現実と理由
学校で勉強して保育士になっても
・子どもを預かる責任
・介護職並みの薄給
・残業や休日出勤
によって続きません。同じだけの収入を得るならば、バイトや簡単な事務職をやった方がマシという現実の中で、保育園やそこで働くの保育士の需要だけが大きくなっています。
市場原理に従うならば、保育士の給料は改善し年収も上がっていくはずですが、そうはなっていません。
なぜなら、保育園の経営は保護者からの保育料では成り立たず(共働きしないといけない人から多額の保育料は取れません)
保育料+自治体からの補助金
で保育園を運営しているからです。自治体の財政も良くないのはご存じのとおりですし、多額の税金を保育士の給料に充当すること、特に公立保育園保育士(公務員)以外の私立保育士の保育士にまで多額の税金を投入することには、いろいろ意見があります。介護職など他にも低賃金で苦しんでいる職種はたくさんあります。
「保育士だけ援助する」ことには批判もありますし、ない袖は振れません。
だから保育士の待遇が改善せず、一向に人が集まらないんです。
保育士への手当てが自治体で出てきています
とはいえ、保育士不足は共働きしないと生活や子育てができない家庭を直撃する「今そこにある危機」でもあります。
というわけで、自治体の中には、独自の判断で、保育士の待遇改善のため手当を支給(つまり給料上乗せ)するところが出てきました。
有名なのは千葉県松戸市の「松戸手当」です。
※参考
「松戸市子育て情報サイト|松戸市の保育士確保に関する取組み」
松戸手当では、
@直接月給を上乗せ(松戸手当)
1年目から12年目:45,000円
13年目から20年目:46,000円から72,000円
A最大82,000円までの家賃補助
B就職費用の補助(引っ越し代等)
C永年表彰と景品
D松戸市で働く保育士には優先的に自分の子どもを保育園に預けられる
などのメリットがあります。他の自治体もこれに追随していて、「子育てにやさしい街」アピールに懸命、保育士の待遇は徐々に改善しつつあります。
売り手市場なのだから転職もあり
しかし、まだまだ待遇や労働環境が悪い保育園も多く、もし、今働いている保育園が「ブラック」なのだと感じたら転職をおススメします。せっかくなら松戸市のように保育士に手厚い自治体が近隣にあるかもしれません。
繰り返しになりますが、現在、保育士は「超売り手市場」で求人だけならいくらでもあります。しかし「玉石混交」でいい求人とブラック求人が混じっています。求人の絶対数が多いのだから優良求人の絶対数も多く、いい職場は必ずあります。
玉石混交の大量求人の中から「玉」「宝石」の求人を探すためには、ご自身で転職サイトなどを見てもいいのですが、「保育士専門転職エージェント」というものが存在します。
転職エージェントは求人者と求職者(みなさん)のお見合い仲人のようなもので、みなさんに適した、かつ条件のいい求人を紹介してくれるサービスです。
専門のエージェントがみなさんを面接して、希望を聞き、スキルや経験を査定し、一番「高く売れる」保育園を紹介してくれます。
エージェントは成果報酬で、みなさんが
・転職を成功させる
・一定期間以上辞めないで新しい職場にいる
で初めて保育園から報酬をもらえます。つまりすぐに辞められるブラック求人を紹介しても、エージェントは生活できない(成果報酬がないから)ので、必然的に優良求人を紹介しないといけないんです。
どうです?ここならばみなさんが働きやすく、稼げる職場に転職できそうだと思いませんか?もし転職エージェントを知らないという人がいれば、一度登録してみてください。登録や活動費は完全無料です(一円もかかりません)。
転職エージェントは
・スケジュール、面接調整
・履歴書等の作成
・内定後の手続き
などを代行してくれます。これは利用しない手はなく、求人にあふれる保育士業界の中から、宝石求人を探すためにはマストな方法だと思います。
おススメ転職エージェントを紹介
ここで紹介する(リンクがある)転職エージェントはどれも実績があり、安心、安全、優良求人が多いものばかりの「保育士専門転職エージェント」です。ぜひ登録してみてください。
●首都圏の保育士転職なら「ほいく畑」
●都内の保育士求人なら「保育メトロ」
●一都三県なら「ほいくちゃんねる」
ともかく、保育士資格をお持ちの皆様は「金の卵」として重宝されます。本記事では保育士をめぐる求人と転職についてお話ししたいと思います。
保育士の求人倍率は一般企業の何倍?
「有効求人倍率」が「1.0倍」以上あれば、仕事を探している人一人につき、一件以上の求人がある建前になります。つまり、仕事をえり好みさえしなければ仕事が「ある」ということになります。
有効求人倍率が「2.0倍」以上あれば、むしろ積極的にえり好みできる状況です。言い換えれば「売り手市場」であり、積極的に良い求人を見つけるために比較検討することができます。
保育士の求人倍率は現在どのくらいなのでしょうか?
平成29年10月までの推移を「厚生労働省」の公式資料で見てみましょう。
「保育士の有効求人倍率の推移(全国)|厚生労働省」
※厚生労働省資料より
平成29年10月現在で「2.76倍」
全職種の有効求人倍率が1.58倍ですから、倍近い求人倍率、つまり、大幅に人手不足で「超売り手市場」なのが分かります。
ちなみにその時の、東京都の保育士の有効求人倍率は、何と「5.99倍」です。
※日本経済新聞記事より
保育士一人当たりに「六名」の求人があるということであり、空前の保育士不足になっています。保育園が保育士を採用しようにも、6名の求人に1人しか応募がない状態です。
「保育士争奪戦 東京の求人倍率、6倍に迫る|日本経済新聞」によると
最も倍率が低かったのは群馬県の1.12倍。埼玉県は4.28倍、大阪府も3.89倍と3倍を超え、
とあり、特に大都市部を中心に保育士のなり手がいない状況になっています。
保育士不足の原因
保育士不足になっている理由は一つではなく、複合的な要因が合わさり、このような求人倍率になっています。
「保育分野における人材不足の現状|厚生労働省資料」
なども参考に見てみましょう。
1.保育士として続かない
大学や短大、専門学校などで保育士資格を取得して、保育士として就職した人の半数以上(50.7%)が勤続5年未満で退職しています。どんどん辞めていくのですから、人手不足になるのも無理はありません。
なぜ続かないのか、これは以下の理由が大きいです。
・保育士としての責任の重さに耐えられない
保育園では0歳から子どもの面倒を見ます。0歳や1歳など乳児の場合は事故や病気になりやすく、命にかかわることも少なくありません。人間として成長していく重要な時期に関与できるのはやりがいでもありますが、そんな重要な時期の保育を担う重圧は並大抵のものではないはずです。
・残業など労働時間が長すぎる
保育士は「ブラック」という認識も広がっています。特に無認可保育園などでは残業の多さや休日出勤の多さで辟易しています。
土曜日や場合によっては日曜日の出勤があるのが保育士で、また、早番の場合、朝7時くらいから子どもを預かることになります。子どものお世話をしている時は、事務作業は一切できませんから、残業、あるいは持ち帰り仕事が恒常的に発生するシステムになっています。
正直、やっていられないですよね。
・給料、収入が低い
次の項目で述べますが、そんなに大変で責任が重いのに給料が激安です。これではコンビニやスーパーでレジ打ちしていた方がマシ、というレベルの時給です。続けることなんてできませんよね。
2.給料が安すぎるので辞める人が多い
保育士の給料は高いのでしょうか?否、激安なんです。
「保育士等に関する関係資料|厚生労働省」
によると
保育士の年収は
220万円程度。
これは、全職種の平均330万円よりも激安です。100万円低いんです。しかも、資格や経験がいらないと言われ、ブラック職の代表である介護職とほぼ同様の水準(介護職も年収220万円前後)。
一方、保育士と似ている「女性が多い専門資格」の代表である看護師は平均年収400万円を超えます。
●女性が多い資格職「保育士」:年収220万円
●女性が多い資格職「看護師」:年収400万円超
●誰でもなれるブラック職「介護職」:年収220万円
これでは、せっかく保育士課程を履修して保育士になった意味がありません。同じ資格職の看護師の半分の年収、誰でもなれる介護職と同じ、これでは費用対効果が悪すぎます。
3.共働き家庭の増加
「保育園落ちた〜」で話題となったように、好きで保育園に預けているわけではなく、共働きで働かざるを得ない家庭が増えています。
共働き家庭は
「独立行政法人労働政策研究・研修機構」
によると
「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年〜2017年」
2017年統計で
共働き 1188万家庭
専業主婦 641万家庭
共働き:専業主婦=2:1
になっています。生活レベルを上げるため、特に妻のキャリアをアップするため、共働きをしている家庭もありますが、夫婦二人で働かないと生活できない、子どもを育てられないという家庭が残念ながら増えているのも事実です。
「男性が働き、女性が専業主婦で子育て。子どもは幼稚園」
という家庭が大きく減っています。保育園は増えていますが、幼稚園は減っていて、家族の在り方が昔のようには行かなくなっています。
「幼稚園と保育所の推移をグラフ化してみる(2017年)(最新)」
保育士のなり手がいない現実と理由
学校で勉強して保育士になっても
・子どもを預かる責任
・介護職並みの薄給
・残業や休日出勤
によって続きません。同じだけの収入を得るならば、バイトや簡単な事務職をやった方がマシという現実の中で、保育園やそこで働くの保育士の需要だけが大きくなっています。
市場原理に従うならば、保育士の給料は改善し年収も上がっていくはずですが、そうはなっていません。
なぜなら、保育園の経営は保護者からの保育料では成り立たず(共働きしないといけない人から多額の保育料は取れません)
保育料+自治体からの補助金
で保育園を運営しているからです。自治体の財政も良くないのはご存じのとおりですし、多額の税金を保育士の給料に充当すること、特に公立保育園保育士(公務員)以外の私立保育士の保育士にまで多額の税金を投入することには、いろいろ意見があります。介護職など他にも低賃金で苦しんでいる職種はたくさんあります。
「保育士だけ援助する」ことには批判もありますし、ない袖は振れません。
だから保育士の待遇が改善せず、一向に人が集まらないんです。
保育士への手当てが自治体で出てきています
とはいえ、保育士不足は共働きしないと生活や子育てができない家庭を直撃する「今そこにある危機」でもあります。
というわけで、自治体の中には、独自の判断で、保育士の待遇改善のため手当を支給(つまり給料上乗せ)するところが出てきました。
有名なのは千葉県松戸市の「松戸手当」です。
※参考
「松戸市子育て情報サイト|松戸市の保育士確保に関する取組み」
松戸手当では、
@直接月給を上乗せ(松戸手当)
1年目から12年目:45,000円
13年目から20年目:46,000円から72,000円
A最大82,000円までの家賃補助
B就職費用の補助(引っ越し代等)
C永年表彰と景品
D松戸市で働く保育士には優先的に自分の子どもを保育園に預けられる
などのメリットがあります。他の自治体もこれに追随していて、「子育てにやさしい街」アピールに懸命、保育士の待遇は徐々に改善しつつあります。
売り手市場なのだから転職もあり
しかし、まだまだ待遇や労働環境が悪い保育園も多く、もし、今働いている保育園が「ブラック」なのだと感じたら転職をおススメします。せっかくなら松戸市のように保育士に手厚い自治体が近隣にあるかもしれません。
繰り返しになりますが、現在、保育士は「超売り手市場」で求人だけならいくらでもあります。しかし「玉石混交」でいい求人とブラック求人が混じっています。求人の絶対数が多いのだから優良求人の絶対数も多く、いい職場は必ずあります。
玉石混交の大量求人の中から「玉」「宝石」の求人を探すためには、ご自身で転職サイトなどを見てもいいのですが、「保育士専門転職エージェント」というものが存在します。
転職エージェントは求人者と求職者(みなさん)のお見合い仲人のようなもので、みなさんに適した、かつ条件のいい求人を紹介してくれるサービスです。
専門のエージェントがみなさんを面接して、希望を聞き、スキルや経験を査定し、一番「高く売れる」保育園を紹介してくれます。
エージェントは成果報酬で、みなさんが
・転職を成功させる
・一定期間以上辞めないで新しい職場にいる
で初めて保育園から報酬をもらえます。つまりすぐに辞められるブラック求人を紹介しても、エージェントは生活できない(成果報酬がないから)ので、必然的に優良求人を紹介しないといけないんです。
どうです?ここならばみなさんが働きやすく、稼げる職場に転職できそうだと思いませんか?もし転職エージェントを知らないという人がいれば、一度登録してみてください。登録や活動費は完全無料です(一円もかかりません)。
転職エージェントは
・スケジュール、面接調整
・履歴書等の作成
・内定後の手続き
などを代行してくれます。これは利用しない手はなく、求人にあふれる保育士業界の中から、宝石求人を探すためにはマストな方法だと思います。
おススメ転職エージェントを紹介
ここで紹介する(リンクがある)転職エージェントはどれも実績があり、安心、安全、優良求人が多いものばかりの「保育士専門転職エージェント」です。ぜひ登録してみてください。
●首都圏の保育士転職なら「ほいく畑」
●都内の保育士求人なら「保育メトロ」
●一都三県なら「ほいくちゃんねる」
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7707623
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック