2018年06月02日
保育士のワークライフバランス!有給休暇は取りやすいのかその実際をお話しします
「保育士は激務」というイメージが広がっています。確かに土曜出勤もありますし、残業も多く「ワークライフバランスなんてとても・・」と思われる方もいらっしゃると思います。果たして有給休暇を取りやすい環境なのでしょうか?
保育士の有給休暇取得日数
「社会福祉法人全国社会福祉協議会全国保育協会」が出している『全国保育協議会会員の実態調査報告書 2016』によると
正規職員の保育士の有給休暇取得日数は
(2)正規職員の年次有給休暇の平均取得日数 (54ページ)
一年間の有給休暇平均取得日数は「3日〜6日」と答える人の割合がいちばん多くなっています。
ちなみに、平成29年の全業種の有給休暇平均取得日数が「9.0日」なので、平均の約半分ということで非常に有給休暇がとりにくいという結果です。困りました。
※全業種全体の有給休暇は
「平成28年の年次有給休暇の取得率は49.4%で上昇〜『平成29年就労条件総合調査』の結果(厚生労働省)|日本の人事部」
私立保育園の方が有給が取りやすい?
保育園には大きく分けて
@公設公営保育園(要は市立保育園など。身分は公務員)
A公設民営保育園(設置は公立(〇〇市立、職員は非公務員)
B民設民営保育園(民間保育園。非公務員)
の三種類がありますが、統計によると有給休暇の取得日数は
B>A>@
となっています。
出典:『全国保育協議会 会員の実態調査報告書 2016』「図表 69 設置・運営主体別 正規職員の年次有給休暇の平均取得日数」
「えっ?公務員の方が休めるんじゃないの?」
と思われるのが普通ですよね。民間の方が休めるのはなぜでしょう?
これはからくりがあります。
「保育士の土曜出勤で実際のところどうなの?リアルな実情を話します!」
で書いたように、保育園は土曜出勤が避けられません。公設公営保育園、つまり公務員保育士の人は、完全週休二日なので土曜日出た分はどこかで代休を取得できますが、私立保育園の保育士の場合は代休がない、つまり年間10日ほど休みが少ないところが多いです。
それを補うために
・有給休暇の取得が推奨されている
・「計画有給」で(半ば)勝手に休みを割り当てられ有給として消化させられる
どちらかのケースが多いのだと思います。
「計画有給」とは
http://www.syuugyoukisokusakusei.com/roumusoudannsitu/keikakutekifuyo/
土曜出勤の分を「代休」として与えられないから、せめて有休を消化させ休んでね、ということですね。それでも年間10日の土曜出勤を埋め合わせるまでには至らないですよね。やはり公務員の方がワークライフバランスはいいのだといえます。
有給休暇を取りやすいのは「こども園」!!
次にどのタイプの保育園がいちばん休みやすいのか見てみましょう。
@認可保育園(普通の保育園)
A幼保連携型認定こども園
B保育所型認定こども園
C小規模保育事業
出典:『全国保育協議会 会員の実態調査報告書 2016』「図表 70 施設種類別 正規職員の年次有給休暇の平均取得日数」
多い順に並べると
A>@>B>C
有給休暇の取得日数がいちばん多いのはなんと「幼保連携型認定こども園」でした。
幼保連携型認定こども園とは?
普通の保育園よりも有給休暇の取得日数ができる「幼保連携型認定こども園」とは何なのでしょうか?
詳しくは内閣府のHP
「認定こども園とは」
にありますが、
こういう保育園です。
1.0歳児〜2歳児は普通の保育園の機能
2.3歳児〜5歳児:幼稚園のみ(9時〜14時)
3.3歳児〜5歳児:保育園+幼稚園(早朝〜夕方)
3歳児〜5歳児は「2」の子どもは9時に通園し14時に帰ります。「3」の子どもはまず「保育園」に行き、日中園内の「幼稚園」(2の子どもと一緒)に通園し、2の子どもが14時に帰ったら「保育園」に戻るイメージです。
早朝〜9時:「1」「3」保育園
9時〜14時:「1」保育園、「2」「3」幼稚園
14時〜夜:「1」「3」保育園
になります。
幼保連携型認定こども園は保育士(保育教諭)に余裕があり、また、しっかり整備されないと認可されないので、労働条件もいいところが多いのです。
有給休暇を取得しやすい職場へ転職しましょう
保育園の場合、有給休暇が取れるかどうかは、その保育園の内情を見ないとおわかりません。
補助金詐欺を行っているところもあります。
働きやすい保育園は、正規雇用の保育士も多く、またフリー保育士や非常勤によってカバーがいくらでも可能なところです。
そういう保育園を見分けるためには、プロの目を借りてください。保育士専門の転職エージェントに登録して、プロの目で働きやすい保育園、有給休暇を取りやすい保育園を紹介してもらうともっと生活が充実できると思います。
保育士の有給休暇取得日数
「社会福祉法人全国社会福祉協議会全国保育協会」が出している『全国保育協議会会員の実態調査報告書 2016』によると
正規職員の保育士の有給休暇取得日数は
(2)正規職員の年次有給休暇の平均取得日数 (54ページ)
一年間の有給休暇平均取得日数は「3日〜6日」と答える人の割合がいちばん多くなっています。
ちなみに、平成29年の全業種の有給休暇平均取得日数が「9.0日」なので、平均の約半分ということで非常に有給休暇がとりにくいという結果です。困りました。
※全業種全体の有給休暇は
「平成28年の年次有給休暇の取得率は49.4%で上昇〜『平成29年就労条件総合調査』の結果(厚生労働省)|日本の人事部」
私立保育園の方が有給が取りやすい?
保育園には大きく分けて
@公設公営保育園(要は市立保育園など。身分は公務員)
A公設民営保育園(設置は公立(〇〇市立、職員は非公務員)
B民設民営保育園(民間保育園。非公務員)
の三種類がありますが、統計によると有給休暇の取得日数は
B>A>@
となっています。
出典:『全国保育協議会 会員の実態調査報告書 2016』「図表 69 設置・運営主体別 正規職員の年次有給休暇の平均取得日数」
「えっ?公務員の方が休めるんじゃないの?」
と思われるのが普通ですよね。民間の方が休めるのはなぜでしょう?
これはからくりがあります。
「保育士の土曜出勤で実際のところどうなの?リアルな実情を話します!」
で書いたように、保育園は土曜出勤が避けられません。公設公営保育園、つまり公務員保育士の人は、完全週休二日なので土曜日出た分はどこかで代休を取得できますが、私立保育園の保育士の場合は代休がない、つまり年間10日ほど休みが少ないところが多いです。
それを補うために
・有給休暇の取得が推奨されている
・「計画有給」で(半ば)勝手に休みを割り当てられ有給として消化させられる
どちらかのケースが多いのだと思います。
「計画有給」とは
「有給休暇の計画的付与制度は、有給休暇の取得率を高め年間労働日、年間労働時間を短縮することを目的として導入された制度です。年次有給休暇の5日を超える部分については、労使協定により事業所全体で一斉にとる等の計画的付与ができます。」
http://www.syuugyoukisokusakusei.com/roumusoudannsitu/keikakutekifuyo/
土曜出勤の分を「代休」として与えられないから、せめて有休を消化させ休んでね、ということですね。それでも年間10日の土曜出勤を埋め合わせるまでには至らないですよね。やはり公務員の方がワークライフバランスはいいのだといえます。
有給休暇を取りやすいのは「こども園」!!
次にどのタイプの保育園がいちばん休みやすいのか見てみましょう。
@認可保育園(普通の保育園)
A幼保連携型認定こども園
B保育所型認定こども園
C小規模保育事業
出典:『全国保育協議会 会員の実態調査報告書 2016』「図表 70 施設種類別 正規職員の年次有給休暇の平均取得日数」
多い順に並べると
A>@>B>C
有給休暇の取得日数がいちばん多いのはなんと「幼保連携型認定こども園」でした。
幼保連携型認定こども園とは?
普通の保育園よりも有給休暇の取得日数ができる「幼保連携型認定こども園」とは何なのでしょうか?
詳しくは内閣府のHP
「認定こども園とは」
にありますが、
こういう保育園です。
1.0歳児〜2歳児は普通の保育園の機能
2.3歳児〜5歳児:幼稚園のみ(9時〜14時)
3.3歳児〜5歳児:保育園+幼稚園(早朝〜夕方)
3歳児〜5歳児は「2」の子どもは9時に通園し14時に帰ります。「3」の子どもはまず「保育園」に行き、日中園内の「幼稚園」(2の子どもと一緒)に通園し、2の子どもが14時に帰ったら「保育園」に戻るイメージです。
早朝〜9時:「1」「3」保育園
9時〜14時:「1」保育園、「2」「3」幼稚園
14時〜夜:「1」「3」保育園
になります。
幼保連携型認定こども園は保育士(保育教諭)に余裕があり、また、しっかり整備されないと認可されないので、労働条件もいいところが多いのです。
有給休暇を取得しやすい職場へ転職しましょう
保育園の場合、有給休暇が取れるかどうかは、その保育園の内情を見ないとおわかりません。
補助金詐欺を行っているところもあります。
働きやすい保育園は、正規雇用の保育士も多く、またフリー保育士や非常勤によってカバーがいくらでも可能なところです。
そういう保育園を見分けるためには、プロの目を借りてください。保育士専門の転職エージェントに登録して、プロの目で働きやすい保育園、有給休暇を取りやすい保育園を紹介してもらうともっと生活が充実できると思います。
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