2015年02月21日
えっ!違うの? アルコール検知機・・・
アルコール探知機は設置してますか?
うちの会社は、トラックを使って荷物を配送している関係上ドライバーとしての社員もおります。
朝早い出発の便なんかは、平日の夜に飲みすぎると翌日に残りますから、運転ができない事になります。昔は8時間以上間があれば・・・と言うような申告制でしたが、現在はアルコール検知機を全拠点に設置しています、というか「一応設置しています」。
検査時間や濃度など、全てパソコンに取り込まれており、誰が、いつ、どのくらいというようなデータが丸見えになっています。
「一応・・」としたのも、こんな話題が飛び込んできました。
≪呼気中のアルコール濃度を簡易的に調べるという市販の測定器(アルコールチェッカー)の精度が最近疑わしい≫
そんな相談が消費生活センターに寄せられたそうです。その後、消費生活センターでテストを実施したところ、測定完了を知らせる電子音は鳴るものの、調べた濃度域での指示値は全て「0」を示し、全く測定できていなかったとの事でした。
同センターには、2009年4月以降の5年間でアルコールチェッカーに関する相談が36件寄せられており、「最初の1ヵ月は使用できるが、2、3ヶ月たつと、数値がゼロのまま動かなくなる」、「携帯用のチェッカーでは自宅で呼気を測定したらゼロと表示されたが、勤務先ではアルコールが検出された」など、検知器の精度についての問い合わせがあるそうです。
このようなアルコールチェッカーは、我々の目で正常に作動しているかどうかを判断する事は難しいですし、測定動作に異常等がない限り、検知できなくなっていても、気が付かずに使用して測定結果を信用してしまうと思います。
そういうことで、消費生活センターでは、市販されている簡易型のアルコールチェッカー6銘柄についてモニタリングテスト実施しました。同時に、商品の表示や広告、使用者の意識に関する調査などを行い、結果公開しています。
主なテスト及び調査の内容と結果は・・・
吹きかけ方による指示値の違いとして
→同じエタノール濃度でも吹きかける強さによって値が変わるものがありました。
エタノール濃度と指示値の関係
•濃度が高くなるにつれて指示値が高くなる傾向はみられたものの、銘柄によって検知範囲はバラバラでした。
使用回数を重ねた場合の指示値の変動
•同じ銘柄でも個体によって指示値に差がみられるものがありました。また、使用回数を重ねるとが大きく変動するものがありました。
表示
•全銘柄でパッケージ等には、「運転の可否の判断に使用してはいけない」、あるいは「測定結果を利用して飲酒運転になった場合には責任を持たない」旨が記載されていました。
•センサーの使用可能回数や劣化、交換等について記載がみられないものがありました。
•アルコール以外の物質や環境によって、正しく測定できない可能性があるとの記載がみられました。
インターネット通販サイト等の広告
•「運転の可否を判断するためのものではない」等の記載がみられないところがありました。
•運転の可否の判断に使用できることをイメージさせるような表現がみられました。
製造販売者等へのアンケート調査
•テスト対象銘柄が飲酒後の運転の判断に使用できると回答した製造販売者等はありませんでした。
•使用可能回数や使用期限が定められていない銘柄がありました。
•修理やセンサー交換などに対応していない銘柄がありました。
使用経験者等へのアンケート調査
•約8割の人が10,000円未満のものを購入していました。
•運転の可否の判断に使用している人も約3割いることが分かりました。
•同じアルコールチェッカーを長期間使用している人もみられました。
•正確に測定できていると認識している、目安にできると感じている人が8割以上いました。
「うちも8割に含まれているぅ・・・」
上記のように、製造販売側と消費者との認識のギャップ・・・。モニタリング機器としての数値の精度自体にぶれがあるのであれば気休めにしかなっていないという事ですよね。安いから・・・?。基準ってなんでしょうね。
とりあえず利用している我々としては
•息を吹きかけて呼気中のアルコール濃度を調べるアルコールチェッカーの測定結果で運転の可否を判断しない。
•アルコールチェッカーは測定条件によって指示値が変わるので、安易に信用しない。
•機械なだけに寿命がある。見かけ上の動作に問題がなくても、検知しなくなっている場合もある。
意味ないじゃん。でも・・・意識付けにはなりますよね。飲酒運転は犯罪ですから。絶対にそのようなことが許されてはいけませんからね。
製造メーカーには、私達が認識を誤ってしまうような表示などを改める事や、付け足すようにしてくれるようお願いするしかないですかね。
販売メーカーへのお願いとして
•アルコールチェッカーを運転の判断に使用するものと考えている人が多くみられました。商品の用途を明確にし、消費者が誤認しないよう広告や表示等の改善を要望します。
こんな感じでしょうか・・・
自分の身も守る事になりますから、決して「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」「空くなら載せろ」・・・過積載も注意ですね(笑)
情報の確認先
•消費者庁 消費者安全課 •内閣府 消費者委員会事務局 •警察庁 交通局 交通企画課 •経済産業省 製造産業局 産業機械課 •経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課 •経済産業省 商務情報政策局 日用品室 •国土交通省 自動車局 安全政策課 •公益社団法人日本通信販売協会
タグ:アルコール
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