2023年01月19日
岩手エッグデリカ事件の黒幕とは?これで終了するのか
#食品衛生法 #たまご #エッグデリカ
非常に残念なニュースが起きました。
岩手エッグデリカという鶏卵加工会社で、食品への使用が認められていない薬品を添加してゆで卵を使用していたという事件です。
結果として、エッグデリカの会長と製造部次長が逮捕されるという結末を向かえたわけですが、関係者などから伺った話を交えて、メディアで書かれていない事もお伝えしようと思います。
クリスマスを前に、まさに「繁忙期」を向かえた12月23日に岩手県は指定外添加物の使用違反を理由に、岩手エッグデリカを無期限の営業禁止処分を出しました。
その時点で、自分の耳にも入ってきたわけですが、つい先日鶏インフルで大規模な殺処分もあったばかりで、鶏卵業界が大変な事になるんじゃないか?とそわそわしていました。
使用された添加物は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」というもので、簡単にいうと鶏舎などの消毒に使うもので、これを上手い事使用してゆで卵を作ると、カビを生えにくくできるという事で使用していたようです。
食品に添加してはいけない、、、その事は知っていたとの事も公表されています。警察は調べを進め、営業禁止処分から約3週間後、1月11日に岩手エッグデリカの田中会長ら2名を逮捕に至ったわけです。
実はこの田中会長は、エッグデリカを立ち上げる前、前職も同じような鶏卵加工会社にいました。現在も健全に営業されているので社名は伏字にさせていただきますが、お話がわかりやすいように「Iファーム」としておきます。
この以前いたIファームで、田中会長は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を使用してゆで卵の賞味期限を延長できる、、、という手法を編み出していたんです。
もちろん、鶏卵加工のプロですから使用していけない薬品である事は承知の上です。恐ろしいのはここからなんですが、実はそのIファームで既にこの「いけない手法」を使って商品を製造、販売をしていました。
その後、田中会長はIファームを離れ、岩手エッグデリカを立ち上げるわけですが、田中会長が抜けたあとIファームは摘発されます。
そう、今回と同じく「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を食品に添加したとして営業禁止処分を受けています。2013年頃だったでしょうか。
現在、Iファームは健全に営業されていますが、「いけない手法」のノウハウを持ったまま岩手エッグデリカを立ち上げ、指定外添加物を使用し続けました。
従業員らも、田中会長の指示の元、脈々とこの手法が引き継がれ続け10年近く、ついに逮捕されたわけです。
同業者に話を聞いてみたのですが、「やっぱりか・・・」と言った声がありました。
どうやら、同じような「味付けゆで卵」製造している会社は何社か近くにあるのですが、賞味期限に差が出ていたのだそうです。
例えば、通常の味付けゆで卵は約2週間の賞味期限を付けるのがやっとで、それ以上になるとどうしても菌数の問題がクリアできず、安全が担保できなくなってしまう。
しかし、エッグデリカの製品は約3週間を担保して賞味期限として付けられていたのだそうです。
買い手にとっては、期限が長い方がリスクも減りますし、製造コストも押さえられる事から価格的な優位性のあるエッグデリカ製品を支持してしまいます。
こうして、販路を広げ10年近く「ずるい手法」で売上を作っていたわけです。
今回の逮捕劇でエッグデリカは企業として存続するのか?についてはもう少し情報を待ってみるしかありませんが、回収はまだ進められており、約90万個とも言われています。
健康被害は無いとされているのが多少ほっとする点ですが、別会社に移っても同じことを続けるあたり、悪質な事件でした。地元だけに悲しくなった新年のスタートでした。
非常に残念なニュースが起きました。
岩手エッグデリカという鶏卵加工会社で、食品への使用が認められていない薬品を添加してゆで卵を使用していたという事件です。
結果として、エッグデリカの会長と製造部次長が逮捕されるという結末を向かえたわけですが、関係者などから伺った話を交えて、メディアで書かれていない事もお伝えしようと思います。
クリスマスを前に、まさに「繁忙期」を向かえた12月23日に岩手県は指定外添加物の使用違反を理由に、岩手エッグデリカを無期限の営業禁止処分を出しました。
その時点で、自分の耳にも入ってきたわけですが、つい先日鶏インフルで大規模な殺処分もあったばかりで、鶏卵業界が大変な事になるんじゃないか?とそわそわしていました。
使用された添加物は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」というもので、簡単にいうと鶏舎などの消毒に使うもので、これを上手い事使用してゆで卵を作ると、カビを生えにくくできるという事で使用していたようです。
食品に添加してはいけない、、、その事は知っていたとの事も公表されています。警察は調べを進め、営業禁止処分から約3週間後、1月11日に岩手エッグデリカの田中会長ら2名を逮捕に至ったわけです。
実はこの田中会長は、エッグデリカを立ち上げる前、前職も同じような鶏卵加工会社にいました。現在も健全に営業されているので社名は伏字にさせていただきますが、お話がわかりやすいように「Iファーム」としておきます。
この以前いたIファームで、田中会長は「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を使用してゆで卵の賞味期限を延長できる、、、という手法を編み出していたんです。
もちろん、鶏卵加工のプロですから使用していけない薬品である事は承知の上です。恐ろしいのはここからなんですが、実はそのIファームで既にこの「いけない手法」を使って商品を製造、販売をしていました。
その後、田中会長はIファームを離れ、岩手エッグデリカを立ち上げるわけですが、田中会長が抜けたあとIファームは摘発されます。
そう、今回と同じく「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を食品に添加したとして営業禁止処分を受けています。2013年頃だったでしょうか。
現在、Iファームは健全に営業されていますが、「いけない手法」のノウハウを持ったまま岩手エッグデリカを立ち上げ、指定外添加物を使用し続けました。
従業員らも、田中会長の指示の元、脈々とこの手法が引き継がれ続け10年近く、ついに逮捕されたわけです。
同業者に話を聞いてみたのですが、「やっぱりか・・・」と言った声がありました。
どうやら、同じような「味付けゆで卵」製造している会社は何社か近くにあるのですが、賞味期限に差が出ていたのだそうです。
例えば、通常の味付けゆで卵は約2週間の賞味期限を付けるのがやっとで、それ以上になるとどうしても菌数の問題がクリアできず、安全が担保できなくなってしまう。
しかし、エッグデリカの製品は約3週間を担保して賞味期限として付けられていたのだそうです。
買い手にとっては、期限が長い方がリスクも減りますし、製造コストも押さえられる事から価格的な優位性のあるエッグデリカ製品を支持してしまいます。
こうして、販路を広げ10年近く「ずるい手法」で売上を作っていたわけです。
今回の逮捕劇でエッグデリカは企業として存続するのか?についてはもう少し情報を待ってみるしかありませんが、回収はまだ進められており、約90万個とも言われています。
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