禁煙化で売り上げが伸びる現象: ビジネスと趣味の混同カフェ

2019年04月15日

禁煙化で売り上げが伸びる現象

先日の東京出張は会議場所が東京タワーのすぐ下の機械振興会館ってところでした。午後からの会議だったので、早めの新幹線で到着し開場を確認後、昼飯兼ねて散策しました。

東北はまだまだ寒かったのですが、さすがに温かいですね。そこでお昼に入ったお店が「串カツ田村　田町店」でした。

新しいお店って訳じゃないのですが、雰囲気あって「間違いない」感じがしたんで串カツを頂いてきたのですが、おいしかったですね！！ビールで一杯やりながら串カツってわけにもいきませんでしたが、どうやらこのお店「禁煙」のお店でした。

2018年に串カツ田中はほぼ全店で全席禁煙化または、一部フロアでの分煙を行いました。お酒を提供するお店にとっての禁煙化はこれまでの顧客を失う不安感もあり、思い切った戦略だったと思います。

しかし、これが今までと違った別な業態へと変化を遂げる事となったのです。

禁煙化一ヶ月後にお客様からアンケートを集めた結果が発表されていましたが、「安心して子供をつれてくることができる」「妊婦でも来ることができる」「おいしく食べられる」というﾌﾟﾗｽの意見が多くみられたそうです。

また、従業員アンケートでも「女性客、若者、年配客が増えた」「働く上で快適になった」「高校生の利用客が増えた」という事でした。

具体的な数値だと、増加した客層がファミリー6％増、男女グループ(20代)1％増、女性のみ・カップル１％増という結果。減少したのは男性グループ6％減、男女グループ（30代）1％減ということ。

その後も、営業時間を前倒しし、閉店時間を早めたり、グランドメニューに食べ放題を加えたり、予約客に対するキャンセルポリシーを示したりと様々なアクションを起こします。

そして、「ノースモーキングチャレンジ」というサービスを開始し、お客様が従業員にタバコを見せると、ドリンク一杯をメガサイズに変更するというものです。同額で倍増するドリンク、喫煙者である事を示しながら、串カツ田中ではプチ禁煙をしている事へのサービス。

面白いですよね。その他、働き方改革への対応もどんどん行っており、お客様をも巻き込んだ取り組みを続けています。巻き込むと言ってもサービスの一環として、私たちも楽しく、おいしく時間を過ごせるものばかりです。

2019年１月度の既存店実績ですが、

客単価　96.0％
客数　118.4％
売上　113.7％

全店ベースでは

客単価　95.8％
客数　168.7％
売上　161.5％

という実績。すばらしい！！串カツ田中は禁煙化によって、串カツ居酒屋をファミリーの食卓変え売上を伸ばし続けているんです。

そんなこと知らずにたまたま入ったお店。調べてみると立派な企業さんでした！

タグ：串カツ

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