2017年01月17日
アイゼンのメンテナンス(2017年1月)
アイゼンは積雪や凍結路の状況と登山靴のコバの形状によりおおよその選択肢が決まってきます。形状で言うとチェーンスパイクや6本爪、10本爪、12本爪などです。取り付け方法も、ゴムの靴下タイプ、バンド固定や半ワンタッチ、ワンタッチなどに分かれます。一方で爪の多いタイプは、その材質もアルミ、ステンレス、鉄鋼(クロモリ鋼)などに分類されます。その中で重要なのは、アイゼンの種類に関係なく「適正なメンテナンス」がされているかどうか?になります。本投稿では、一般的な鉄鋼系(クロモリ鋼)アイゼンの爪の研ぎ方について、必要な道具も含めて紹介したいと思います。 余談になりますが、自遊人Jackは、アイゼンをつけているのに氷上で転んでいる人を何人か見ています。平らな場所で転んでいるうちは笑い話ですみますが、ひと転びで谷まで滑落するような場所での転倒は致命傷になってしまいます。そんなことからも、しっかりと氷をグリップするアイゼンを持ち込みたいものです。
爪のメンテナンスに必要な道具は、甲丸(半丸)ヤスリと言われているこのヤスリだけです。過去に電動のグラインダーやリューターを使ったこともありましたが、削り過ぎてしまうので、手動でヤスリを使うのがベストですね(笑)。ヤスリも平らな面と、丸い面のある中型の甲丸(半丸)ヤスリがベストです。最初は、前爪が研ぎやすいので、ヤスリの平らな面で幅方向のみ研いで行きます。厚さ方向は研ぐ必要はありません。
爪の形状が湾曲している部分(写真左)については、ヤスリの丸い部分を使って研いで行きます。中爪の部分(写真右)は、先端を尖らせるのではなく、厚さ方向と幅方向の両方を仕上げます。岩場などで体重のかかる部分なので、爪の幅を確保しながら先端の面圧を抑えるイメージだと思います。
鉄鋼系の爪でも岩に強打したりすると爪の変形は発生します(写真左)。必要により爪の角度を修正しながらのメンテナンスが必要です。また前後の爪を連結するリンクプレートですが、ここにも負荷がかかるのでチェックが必要です。特に靴底の柔らかい靴でアイゼンを継続使用していると負荷が増えます。最悪プレートが割れると前後の爪が泣き分かれてしまううので、磨耗状態の確認が必要な場所です。 以上簡単なメンテナンス方法として紹介させていただきました。 ありがとうございました。
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