地方カメラマンの気まぐれ日記

「初島」撮影行



一週間ほど前、初島での撮影の仕事があって行って参りました。
初島は、熱海港から定期船「イルデバカンス号」という船で渡ります。所要時間は、約４０分位。
今回は、このイルデバカンス号を運行する「富士急マリンリゾート株式会社」の仕事です。何を撮るのかというと、丼物なのです。
これは、今回で３度目になります。

初島には約２０軒前後もの食堂があり、多くが港に面したところで営業しています。小さな島にしては、この約２０軒という数は、ずいぶんと多く感じます。
それだけの多くの観光客が訪れている島だということでしょう。

各食堂それぞれのイチオシ丼物メニューを撮影するというのが今回の仕事で、もちろんそのほとんどが海鮮丼です。しかも、地物（初島産）の新鮮な魚介類がメインだから、丼といってもひと味もふた味もちがいます。

上写真は、熱海港に入港してきたイルデバカンス号。

初島へ行く人は、皆この船にのります。
釣り人、初島に泊まる人、熱海へ観光に来た足をのばして初島へ行く人、初島の地元の人、などが皆この船で渡ります。またこの頃は、外国人も増えてきているとのこと。

この日は、これまででもっとも晴天に恵まれたため、快適でとても気持ちが良い船旅でした。

船が熱海を離れ、初島が大きくなってきたあたりで、富士山の頭がはっきり見えてきました。完璧な晴天のお陰です。

初島はもうすぐです。港と集落がわかります。


今回の撮影は、港のちかくにある漁協の建物の２階の一室をお借りして行う事としていただきました。それまでは、各食堂を分刻みで回って撮っていたのですが、どうしても時間が押せ押せに遅れて行きますし、昼時はお客さんの迷惑にもなります。今回初めてこうした形にしてくださったので、撮影は至極スムーズにいきました。落ち着いてしっかり設営できたのも良かった。
一方で、各お店から丼物を運んでくる役目を負ってくださった富士急マリンリゾートのご担当者の方は、むしろ大変でした。近いとはいえ、２０近く往復していただきました。本当にご苦労様でした。

丼一点ずつの写真は掲載するのがはばかられますので、ここでは１０点ほど集めて撮影したカットを掲載いたします。
　
個性豊かな丼物の集合。および、各店の自家製の心太です。
各店競い合って切磋琢磨するのか、レベルが確実に上がってきていると実感しました。
この企画名、じつは「初島丼合戦」というキャッチフレーズなのです。ご興味ある方は、この言葉で検索してご覧ください。

また、お借りした場所は、港を見下ろす少しだけ高い位置だったため、対岸に富士山がよく見えていてきれいでした。また、そこへイルデバカンス号が入港してきます。のどかで美しい景色です。


本土を少し離れただけの初島なのですが、独特の開放感があります。普段とはちょっと異なった感覚です。
また、空気が潤いがあり、かつ美味しいです。
当日は平日だったにもかかわらず、多くの観光客で賑わっていました。こうした初島の魅力が、人を惹きつけるのでしょうか。

順調に、すこぶる順調に撮影が終了し、いつもより早めの帰りの船に乗ることができました。
午後になって、すこし雲が出て日光がやや弱くなってきました。

それでも、一日中良い天気でラッキーでした。
上の写真でわかりにくいのが残念ですが、初島の右手には伊豆大島の輪郭も見えます。
（もし、天候が悪ければ、景色は楽しめず船が揺れるので大変です。）

初島は、小さい島ですが良いところです。
皆さんも熱海観光のときなどに足を伸ばしてみては如何でしょうか。

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