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2018年12月06日

撮影車 アウトランダーPHEV(8)タイヤ交換と航続距離への影響

EVの航続距離は、ちょっとしたことでも意外なほど低下する!


我が家のアウトランダーPHEV、先月12月でまる5年になりました。
早いものです。
車検も、ここでちょうど2度目を終えたところです。

ところでこのアウトランダーPHEVの純正タイヤ、ほぼ5年ともなると、溝とスリップサインとがほぼツライチに近づき、さすがに交換時期になってきていました。
タイヤも五年も持てば長い方だと思われますが、ただ、真ん中あたりの溝はまだけっこう深く、もう少し使えそうな感じもするのが、なんだか勿体無い気がしました。
しかし車検では是非もなく失格になると思われましたので、思い切って交換することにしました。

アウトランダーのタイヤサイズは、225 55R18 です。実はこのサイズのタイヤ、なかなか高価です。近くのカーショップを回って見ても、BSやヨコハマなど一流メーカーで、4本では軽〜く十万円越えしています。

ここで車検のための費用も必要なのです。ですから、もっと安く済ませたいのですが、、、。

ネット検索してみると、安いタイヤは、輸入タイヤのオンパレード。最廉価は一本5,000円以下のものも! また、聞き覚えのないメーカーばっかり。私が知識不足なだけなのかもしれませんが、それにしても選択肢が多い。

参考として頼りになるのが購入者のレビューです。
読んでみますと、悪い評価は意外に少数派で、寧ろ好評価が多い印象です。そこそこ使える品質レベルなのかもしれません。製造メーカーは中国、台湾、韓国、インドネシア、あるいはドバイもあります。こんな分野でも、時代変化の強い波、勢いを実感します。ちょっと危機感を抱いてしまいます。

しかし、少しだけ冷静になって見ますと、タイヤのレビューというのは、購入後の間もない時のものが殆どであることに気付きます。ですが、新品の頃の使用レビューなどは、特にタイヤという商品の場合、所詮あまり参考にならないと思います。
特に装着直後、タイヤのコーティング層さえまだ剥がれていないような状態では、そのタイヤ本来の性格、印象はまだ体験できない段階であり、ズレたレビューも多いのではないか、とさえ考えてしまいます。
欲しい情報は、購入後半年〜1年経った頃の状態なんですが、流石にレビューでは殆ど得られませんでした。

タイヤは、特に命を左右するパーツです。価格の誘惑は強いですが、多少ケチったばかりに万一、バーストやスリップなどにて事故になり、単独事故ならまだしも他車や人を巻き込むような事態となろうものなら、これ程後悔に苛まれることはないものだろうと思います。
タイヤについては、性能的に未知数な商品を、値段を理由に選ぶのは、かなり無謀なのではないかという事です。

また、ある(自動車整備士の方が管理人の)サイトでは、輸入タイヤはゴムの劣化が早く、通常走行条件下でもだいたい二年程度の寿命だと書いてあるのを読みました。溝が有る無しに関わらず、ゴム自体がひび割れてくるものが結構多いのだとか。
輸入タイヤの全てがそうだとも言い切れませんが、これが大体の傾向なのだとすれば、その寿命は国産タイヤの半分程度になってしまいます。つまり、国産の2倍の頻度でのタイヤ交換が必要になる!。結局、送料や工賃も含めたトータルコストは安くならない計算になります。むしろ高くなってしまう恐れさえあります。
そうであるのに、今ひとつな乗り心地だったり、安全性にも常に不安を抱えた状態では、、、。
果たして輸入タイヤの存在意義さえ疑問に思えて来ました。

アウトランダーPHEVは、1.8t以上の重量があり、タイヤにも一層の耐久性が求められる訳ですし。
(軽い車で、近所の買い物専用車だったら輸入タイヤもアリかもですね。用途次第ですかね。)

迷いましたが、結局のところ、国産メーカー、あるいは同格のタイヤで、という方針に決めました。

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漸く、実質的なタイヤ選び、についてです。

ところで、純正タイヤは、トーヨータイヤのA24という銘柄でした。
このタイヤは、燃費重視系のエコタイヤなのですが、通常走行では大きな不満はありませんし、路面の状態がよければ静粛そのものでした。カーブでのグリップなどもまあ問題ないレベルでした。

ところが、、、少しでも荒れた舗装路面で、時速60km/h以上での走行となると、かなり凄まじい騒音が出ました。高速道路ならば、当然まさに”爆音”です。会話するなら大きな声で、ラジオは使用不能状態という有様でした。本当です。

但しこの騒音、タイヤだけが原因な訳ではありません。
PHEVは、EV走行時はエンジン音がない分、タイヤ音と風切り音が自動的に目立ってくるというのも一因です。
さらに、アウトランダーPHEVは、車体構造にも根本的原因があると睨んでいます。アウトランダーPHEVの静粛性については、世評は絶賛のようですが、それはモーター駆動時のエンジン音無し時のみなのです。プラス良い路面状態ならば、静かで快適そのもの。
しかし、極端に五月蝿い状態も多い、まさに両極端のある車です。
(注;私のは2013年製の初期型なので、、、。2015MC以降は若干改善。更にこの2018年のBigMC後の車体は、防音防振面でも相当改善されているとの事です。私も乗ってみてそれは限定的条件下で体感できました(高速などでは未確認)。もしもご購入の候補なら、可能なら荒れた高速路面での試乗を強くおススメします。高い車ですからね。

今回のタイヤ交換で、この酷い騒音をせめて少しでも減したいとは、長い間ずっと思っておりました。

またあと一つですが、トーヨーA24タイヤは、左右方向に柔らかめで、フワフワヨタヨタ感があり、ハンドリング安定感が今ひとつでした。これも改善できるならしたいものでした。


さて、国産タイヤになるとやはり値段は高いです。
しかし、トーヨータイヤについては、比較的手が届きやすいブランドが存在するようです。また同じトーヨーですけどね
具体的には、トランパスmpzと、プロクセスCF2SUV という2つのブランドです。
両者共に、ほぼ、12500円/1本 弱(送料込み、ヤフーなどの最安店にて)です。
国産タイヤで、この価格、非常に有り難い存在だと思います。
但し、これはネット最安価格であり、実店舗価格との乖離はかな〜り存在します。

ところで、この二つ、同じトーヨータイヤなのですが、果たしてどう異なるのでしょうか。
公式ホームページからの引用なのですが、

トランパスmpz の方は、

  ”ミニバン特有のフラつきを抑えてしっかり走れる”
  ”ロングライフ&低燃費で経済性もしっかり”

という二つの特徴を謳っています。

プロクセスCF2 SUV については、

  ”非対称パターンの採用で操縦安定性が向上”
  ”ウェットグリップ性能と低燃費性能を両立させたトレッド配合技術”

となっています。

この説明文を読んでも、違いが今ひとつはっきりと理解出来ませんが、勝手な解釈では、
  トランパスmpzは、しっかり感(フラつき抑制)>耐久性>少し燃費配慮
  プロクセスCF2SUVは、燃費>操縦安定性
といった感じか? う〜ん

とにかく、この二つのタイヤの静粛性については、参考レビューで同様な高評価だったので、この点ではどちらもOK、という事に。

そして、フラつき感、横揺れ感については、
これはタイヤショルダー部強化を謳った、トランパスmpz に軍配。逆にプロクセスは柔らかいという複数レビューがあった事で敬遠です。

燃費性能については、メーカー公式サイトの摩擦係数では、プロクセスCF2の方が勝るのですが、トランパスmpzでも低燃費の文字が使われている位ですから、そこまで大きな差はないだろうと考えました。

こうした検討の末、トランパスmpz に決定しました。


11月半ばにYahoo!ショッピングで購入。
4本で5万円がほんの少し欠ける金額。送料、消費税込み額ですから、国産では本当に安いと思います。
発送を、静岡県裾野市の取付店への直送扱いとして頂きました(到着に一週間余を要したのは想定外でした)。

いよいよタイヤ交換となりまして、
自宅から一時間かかる距離でもちろん初めての所です。自動車修理工場的なお店をイメージしていましたが(ここのHPはそうした写真のみ)、実際はガソリンスタンド(国道旧246号線沿い)なのでした。そのため、ウッカリ一度通り過ぎてしまいました。なぜHPにGSの写真をも載せておいてくれないのでしょうか。ちょっと意図的で不親切?

作業時間は一時間ほど。
正直な感想としては、少し専門的でないかなあ、という印象でした。
例えば、ナット締め付けにはエアコンプレッサーを使用だったので、不安なので帰って来て確認すると、締め付けの程度が一定でなくて、かなり緩いレベルのも数カ所あり、固すぎもあり。また空気圧もちょっと高過ぎでした。
また、装着後、100キロほどの走行後には緩むので、増し締めのため再来店するようにと説明されるのが普通ですが、それも無しです。これは持込みだからなのか。
持ち込みゆえ、私もタイヤワックスまでは求める気もなかったですが、せっかくの新品タイヤなのに、何箇所も泥汚れがあったのには、がっかりでした。また、たった500円なんですが、HPで謳われてたはずのインターネット予約割引も、しれっと適用してなかったし、、、。
う〜ん、久々にハズレ店?。裾野市あたりには、まだマイナス的なローカル店が存在するのですね。
これならもっと近くにすれば良かったかな、と思ってしまいました。

参考までに、ここでの交換費用ですが、
渡されたレシートも合計額しか載ってなくて明細がわからないのですが、
4本で、12,600円 でした。

タイヤの代金と合わせて、およそ、62,000円 で済みました。

カーショップなどで取付けるのに比べ、手間はややかかりますが、それ以上に費用が抑えられて何よりでした。

***********************************

いやはや、こんなに長い前置になってしまいまして、、、。
大変申し訳ございません。

長いついでに、トランパスmpzの実走行インプレッションです。

良かったのは、明らかに、しっかり感が増した事です。
新しいので溝が深くなったのにも係わらず、かなりしっかりしています。安心感が増しました。
これは想像していた以上に大満足です。

それから音ですが、スピードを出した時の騒音も、確実に低下しました。低下したのは少しですが、確かに体感できるレベルです。荒れた路面でも、雑音は抑え気味で、ややこもった感じのマイルド音になっています。車体の問題上、自ずと限界がある訳ですが、それでも良くはなりました。

相対して、残念な結果だったのが、”燃費”です。
結構悪くなってしまいました。
アウトランダーPHEVは、今までEVモードのみで、実質50km程度の走行が出来ました(エアコンなど不使用時)。
ただ最近、リチウム駆動電池の劣化が始まり、現状10%(5km)ほど短くなっています。

今回、トランパスmpzに変えてみたところ、
それが更に、10%以上(5〜7km)、短くなってしまいました。
同じコースを何度試しても結果はやはり同様です。

これだけ悪化すると、感覚的にもかなり異なります。
おいおい!もうエンジンかかってしまうのか、といった、ちょいと悲しい変化でした

回生ブレーキをB0モードにしての慣性走行でも、接地抵抗が増えた事による減速が実感されます。A24タイヤでは、いつまでも減速しない感じがありましたが、トランパスmpzでは明らかに速度が落ちてゆくのです。

静かになったにも関わらず、接地抵抗が増すという、一見相反する様な不思議な結果です。タイヤで、ここまで燃費に影響するとは、正直想定外でした。

エンジン車に比べて、内部抵抗の少ないEVは、タイヤによる影響が大きくなるものなのかもしれません。
リーフなど他のEV車でも同様な影響が予想できます。
燃費重視でタイヤ選びする場合には、とにかくタイヤの省燃費性能だけを重視して選ぶべきかと思います。
私の様に他の性能も欲張るとなりますと、そうそう美味しいタイヤはなかなか無い様に思います。

まあ、そもそもアウトランダーPHEVは、古くなればエンジン走行割合が増えてゆく宿命ではあり、航続距離はさ程短くなる訳でも無いので、割り切ればそれで済むことではあります。残念なことは残念ですがね。

また、これからアウトランダーPHEV乗りの方で、タイヤ交換が近い方々のご参考になれば幸いです。
航続距離重視なら、トーヨータイヤでは、おそらくプロクセスの方がベターかと思いますです。

長文誠に失礼いたしました!
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伊豆半島の付け根辺りを根拠地にフリーカメラマンとして孤軍奮闘しています。ホテル・旅館への出張撮影が多いため撮影者からの情報発信を志してみました。それ以外にも興味本位なテーマも含めて行きたいです。
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