2019年05月12日
釜山港で水先人(パイロット)を間近に、、、
当ブログ運営者の居酒屋八角こと店主の八角です。
今回の記事は、商船高専への進学とは、直接関係ありませんが、水先人(パイロット)という船乗りとは、とても関連のある職業なので、あえてこちらのカテゴリーに掲載させて頂きます。
それでは、お話をすすめさせていただきます。
先日、観光旅行の為、下関と韓国釜山(プサン)を結ぶ国際航路の関釜フェリーに乗船してきました。
ちなみに、韓国では、関釜(かんぷ)フェリーのことを釜関(プカン)フェリーと呼ぶそうです。
さて、こちらの記事のタイトルにもあるように水先人(パイロット)というのは、狭い航路や港から出港するときに船に乗り込んで船長に助言する職業の人を指します。
ちなみに、日本で水先人を強制的に乗船させなければならない、強制水先区は、35あるそうです。
伊勢湾や東京湾など、地形や水路が複雑で船舶の混雑し、潮流状況等が厳しいところばかりです。
さて、釜山港を出港後すぐにライトアップされた釜山港大橋の下を通過するのですが、パイロット船を発見したのは、、その直後です。
甲板から何気なく釜山港の夜景を眺めていると1隻の小型ボートが近づいてくるではありませんか。(下記画像は、釜山港大橋です)
ちょうど、釜山港大橋の先が水先人(パイロット)乗船ポイントのパイロットステーションだと思われます。
釜山港大橋を通過すると釜関フェリーの(はまゆう)が減速を始め、そしてパイロット船が並走を始めました。
パイロットステーションとは、水先人が水先要請船と合流して水先人が乗船するために設定された水域のことを指します。
下記画像は、釜山出港直後の関釜フェリー「はまゆう」に徐々に近づき、並走するパイロット船。(ちょうど「はまゆう」の進行方向、左側の甲板から見えました。
どちらの船も徐々に速力を減速しパイロット船は、水先人(パイロット)が「はまゆう」に乗り移るタイミングを見計らっています。
速力を徐々に落としているので船があげる水しぶき(白波)がだんだん少なくなっているのが画像でも確認できます。
水先人乗船ポイントのパイロットステーションででフェリー「はまゆう」も減速、しかし、完全に止まっているわけでは、ありません。
パイロット船の船首の方には、2人の人が見えますが1人がパイロット(水先人)、もう一人が船へ安全に乗り移るための補助をする人です。
無事に水先人は、「はまゆう」に乗り移りました。
パイロット船は、水先人(パイロット)を乗せると徐々に「はまゆう」から離れていきました。
あまり目にすることの少ない水先人の仕事ですが、今回、偶然このような作業を見ることができ貴重な経験でした。
もちろん、商船高専を卒業し、三級海技士免許(航海)を取得すれば、月々25万円(2019年現在)の手当をもらいながら海技大学校の水先人養成課程へ進学することもできます。(しかも、最初の2年間の外航航海士研修では、乗船中は、毎月40万円もの手当てが支給されます。かなり手厚いですね。)
商船高専からの就職先の一つとして参考になりましたら幸いです。
関釜フェリー乗船記は下記参照ください。
https://fanblogs.jp/hakkakutaishou/archive/176/0
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