新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2019年11月28日
劣化したシームテープ除去(1)テントメンテナンス
ダンロップのテント、今では山岳用テントが(株)HCSから販売されているのみになってしまいました。
30年前頃・・・平成になった頃は、ダンロップから色々なファミリーテントも発売されていました。
今回メンテナンスするテントは、その頃のダンロップR-345です。
このテントは15年ほど前に、オクションで手に入れたもので、何度が使った後しまい込んで、また一昨年あたりから代変りして使いばじめました。
しかし良く見てみると、フライシートのシームテープがカピカピで剥がれ落ち、防水どころの話ではありません。
とにもかくにも、はぎ取るしかありません。ひたすら軍手をかけてシームテープ部分を揉んでポロポロとはぎ取っていきました。
テープ部分はボロボロ落ちても、縫い目部分には、糊の固まったのかこびりついてとれませんでしたが、一先ず剥がれる古いテープは落としました。4・5時間かかったでしょうか。
剥がしたシームテープは、チリトリにけっこうな量になりました。
一日目は、これで終了です。
何日か後、軍手をはめて縫い目部分のシームテープの糊残りをしごきながら剥がしていきましたが、一日目3時間ほどでギブアップです。
縫い目を直接揉んでしごいていると生地が傷み、そして効率が良くありません。そこで色々調べてみると、「ドライヤーで暖めて・・・」とか「スクレーパーで・・・」とか、「溶剤やシールはがし・・・」など色々書いてありました。
ドライヤーは糊が柔らかくなると始末がよくないか・・・スクレーパーで擦っても生地が傷むだけ・・・溶剤はポリウレタンも全て溶けてしまいそう・・・。
結局チョイスしたのは、ガムテープを20cmほどにして、縦に半分、それを縫い目に貼り付けて、ガムテープの上から縫い目をしごいて剥がしていくと、効率がいいようです。
それでも残ったものはガムテープで叩いてはぎとっていきます。
ガムテープで二晩、全て一応綺麗に剥がしました。
シームテープを剥がそうとした時から、剥がした後はどうしようか考えていました。
それは、シームテープをまた貼るべきか、刷毛塗りのシリコンで防水しようか・・・。
テントのフライシートやボトムのほとんどは、ナイロン生地の内側にポリウレタンが塗布されその薄い膜で防水を確保しています。
ポリウレタンは、保管時に多少の湿気を吸ってしまうと、徐々に加水分解し、ベトベトしてきてしまいます。
今回シームテープを除去したテントのフライシートは、まだベトベトというほどでもありません。
よって、外側と縫い目部分の撥水処理で「多少の雨なら大丈夫なのでは・・・?!」と思ったりもします。
シームテープについてを調べてみたところ、20〜30Mで1,000〜2,000円のようです。
★Amazon ★楽天市場 ★Yahoo!ショッピング
チューブタイプのシーム剤もあるようです。
★Amazon ★楽天市場 ★Yahoo!ショッピング
シーム剤を全て使用することは良いとしても、長期使用後のメンテナンス時にどうなっているのかがちょっと心配です。
色々調べてから決めて進めたいと思います。つづく
30年前頃・・・平成になった頃は、ダンロップから色々なファミリーテントも発売されていました。
今回メンテナンスするテントは、その頃のダンロップR-345です。
このテントは15年ほど前に、オクションで手に入れたもので、何度が使った後しまい込んで、また一昨年あたりから代変りして使いばじめました。
しかし良く見てみると、フライシートのシームテープがカピカピで剥がれ落ち、防水どころの話ではありません。
ひび割れカピカピのシームテープを貼ぐ。
とにもかくにも、はぎ取るしかありません。ひたすら軍手をかけてシームテープ部分を揉んでポロポロとはぎ取っていきました。
テープ部分はボロボロ落ちても、縫い目部分には、糊の固まったのかこびりついてとれませんでしたが、一先ず剥がれる古いテープは落としました。4・5時間かかったでしょうか。
剥がしたシームテープは、チリトリにけっこうな量になりました。
一日目は、これで終了です。
何日か後、軍手をはめて縫い目部分のシームテープの糊残りをしごきながら剥がしていきましたが、一日目3時間ほどでギブアップです。
縫い目を直接揉んでしごいていると生地が傷み、そして効率が良くありません。そこで色々調べてみると、「ドライヤーで暖めて・・・」とか「スクレーパーで・・・」とか、「溶剤やシールはがし・・・」など色々書いてありました。
ドライヤーは糊が柔らかくなると始末がよくないか・・・スクレーパーで擦っても生地が傷むだけ・・・溶剤はポリウレタンも全て溶けてしまいそう・・・。
結局チョイスしたのは、ガムテープを20cmほどにして、縦に半分、それを縫い目に貼り付けて、ガムテープの上から縫い目をしごいて剥がしていくと、効率がいいようです。
それでも残ったものはガムテープで叩いてはぎとっていきます。
ガムテープで二晩、全て一応綺麗に剥がしました。
またシームテープを貼るべきか?
シームテープを剥がそうとした時から、剥がした後はどうしようか考えていました。
それは、シームテープをまた貼るべきか、刷毛塗りのシリコンで防水しようか・・・。
フライシート全体の防水・撥水。
テントのフライシートやボトムのほとんどは、ナイロン生地の内側にポリウレタンが塗布されその薄い膜で防水を確保しています。
ポリウレタンは、保管時に多少の湿気を吸ってしまうと、徐々に加水分解し、ベトベトしてきてしまいます。
今回シームテープを除去したテントのフライシートは、まだベトベトというほどでもありません。
よって、外側と縫い目部分の撥水処理で「多少の雨なら大丈夫なのでは・・・?!」と思ったりもします。
シームテープについてを調べてみたところ、20〜30Mで1,000〜2,000円のようです。
★Amazon ★楽天市場 ★Yahoo!ショッピング
チューブタイプのシーム剤もあるようです。
★Amazon ★楽天市場 ★Yahoo!ショッピング
シーム剤を全て使用することは良いとしても、長期使用後のメンテナンス時にどうなっているのかがちょっと心配です。
色々調べてから決めて進めたいと思います。つづく
2019年11月20日
モンベルのテント「TEMPO Para-Wet」で撥水処理
前の記事ではテントの洗濯し、防水剤であるポリウレタンを除去しました。
「montbellムーンライトテント3型」を撥水処理前に洗濯
撥水処理をする前に、防水や撥水にはどんな方法があるのかもう少し掘り下げてみたいと思います。
今回用意しておいた撥水剤は「TEMPO Para-Wet」で、フッ素が主成分の撥水剤です。
容器には「強力防水液」と表記してありますが、フッ素コートは撥水することにより色々な機能を発生させますが、水分を通す生地の隙間を塞いでしまうわけではなく耐久性もあまりありません。
ただし、撥水の外、撥水することによる防汚や、その都度何度も塗り重ね(スプレー)することで持続させることができます。
シリコン系防水の最大のメリットは、シリコンゴムの被膜が作られるため、防水撥水性が高く、フッ素コートより耐久性があることです。
ただし、通気も無くなるため、結露が発生しやすくなると思います。
タープや、テントのフライシートやボトムの防水に良いと思います。
強力防水とは言うものの、表目にフッ素の幕をつくるという点では撥水です。
「TEMPO Para-Wet」の缶の裏の説明書きには、刷毛塗りが良いと書いてあったので、刷毛も用意していました。
物干し竿にテントを吊り下げ実際刷毛で塗ってみると、とても刷毛で全体を塗るのは大変です。
「montbell ムーンライトテント3型」と言えど、フライとボトムを処理するとなれば、6u以上あります。
そこで使ったのは、100円ショップで売っている、ペットボトル装着用スプレーです。
とっても楽! 比較的均一に、一気に広範囲にスプレーできます。
フライシートは外側にスプレー、テント本体のボトムは一応両面吹付けた後乾燥させました。
生地の縫い目や端のテンションのかかる部分は特に多目にスプレーしておきました。
フッ素コートで、モサモサだった生地がツルツルシャリシャリ滑り、特に匂いもありません。
ちなみに、フライは、2m×2mと全室、ボトムは立ち上がりも含め2.5m四方、それに前後サイド、よってボトムの両面等塗布して、だいたい10uくらいは塗ったでしょうか。
その他、縫い目やハトメ周り、コーナーなどけっこう多めに塗ったと思います。
用意しておいた、「TEMPO Para-Wet」は、3.5Lの缶です。最終的に若干余り3L弱ぐらい使ったでしょうか。
「TEMPO Para-Wet」3.5Lで、8,000円前後なので、使用量からして、5〜6千円程度でしょうか。
愛着があり機能的に回復するのであれば、費用的にはけっこうかかりますが、これで継続で利用できるならいいですよね。
霧吹きのようなきめ細かなスプレーならもっと少量で済んだかも知れません。
★楽天市場 ★Amazon ★Yahoo!ショッピング
「montbellムーンライトテント3型」を撥水処理前に洗濯
撥水処理をする前に、防水や撥水にはどんな方法があるのかもう少し掘り下げてみたいと思います。
テントの防水・撥水処理の方法や種類。
フッ素コートによる撥水処理メリット
今回用意しておいた撥水剤は「TEMPO Para-Wet」で、フッ素が主成分の撥水剤です。
容器には「強力防水液」と表記してありますが、フッ素コートは撥水することにより色々な機能を発生させますが、水分を通す生地の隙間を塞いでしまうわけではなく耐久性もあまりありません。
ただし、撥水の外、撥水することによる防汚や、その都度何度も塗り重ね(スプレー)することで持続させることができます。
シリコン系防水のメリット
シリコン系防水の最大のメリットは、シリコンゴムの被膜が作られるため、防水撥水性が高く、フッ素コートより耐久性があることです。
ただし、通気も無くなるため、結露が発生しやすくなると思います。
タープや、テントのフライシートやボトムの防水に良いと思います。
フッ素コート「TEMPO Para-Wet」で撥水処理
強力防水とは言うものの、表目にフッ素の幕をつくるという点では撥水です。
「TEMPO Para-Wet」の缶の裏の説明書きには、刷毛塗りが良いと書いてあったので、刷毛も用意していました。
物干し竿にテントを吊り下げ実際刷毛で塗ってみると、とても刷毛で全体を塗るのは大変です。
「montbell ムーンライトテント3型」と言えど、フライとボトムを処理するとなれば、6u以上あります。
そこで使ったのは、100円ショップで売っている、ペットボトル装着用スプレーです。
とっても楽! 比較的均一に、一気に広範囲にスプレーできます。
フライシートは外側にスプレー、テント本体のボトムは一応両面吹付けた後乾燥させました。
生地の縫い目や端のテンションのかかる部分は特に多目にスプレーしておきました。
フッ素コートで、モサモサだった生地がツルツルシャリシャリ滑り、特に匂いもありません。
ちなみに、フライは、2m×2mと全室、ボトムは立ち上がりも含め2.5m四方、それに前後サイド、よってボトムの両面等塗布して、だいたい10uくらいは塗ったでしょうか。
その他、縫い目やハトメ周り、コーナーなどけっこう多めに塗ったと思います。
テントの撥水処理費用はどのくらいだったか。
用意しておいた、「TEMPO Para-Wet」は、3.5Lの缶です。最終的に若干余り3L弱ぐらい使ったでしょうか。
「TEMPO Para-Wet」3.5Lで、8,000円前後なので、使用量からして、5〜6千円程度でしょうか。
愛着があり機能的に回復するのであれば、費用的にはけっこうかかりますが、これで継続で利用できるならいいですよね。
霧吹きのようなきめ細かなスプレーならもっと少量で済んだかも知れません。
★楽天市場 ★Amazon ★Yahoo!ショッピング
2019年11月19日
「montbellムーンライト3型」撥水処理前に洗濯
長年使ってきた・・・、長年しまい込んできた、モンベルのテント。
旧タイプの「montbell ムーンライトテント3型」で、20年以上も前のテントですが最近また使い始めました。
旧タイプの「ムーンライトテント3型」は、前室がフライシートと一体ではなく別売のオプションでした。
後に発売されたため、前室部分のフレームを交換した記憶があります。
さて、最近また使い始めたこのテント、大雨の時にキャンプを強行、防水・撥水せず難儀したそうです。
専用のグランドシートもあるのに、大雨の日では無謀としかいいようがありませんが、いたしかたありません。
さて、大雨で使った後、乾燥はしたものの、テント本体のボトムは完全に防水キレ、御多分に漏れずフライにいたっては、防水層の加水分解がはじまっていたようです。
そこで、新たにテントの機能を回復させることにしました。
ポリウレタンは、湿気(水分)と結合し、加水分解してベトベトになりやがては酸っぱい匂いがしたりして防水機能が無くなるようです。
ポリウレタン塗布による防水は、数年程度で加水分解が始まるそうです。
モンベルのテントは、縫い目の部分も特にシームテープでの防水はしていません。よって、機能維持は防水剤のみということになります。
重曹は水に少し溶け 水溶液はPH8.2、ナトリウム化合物中で最も弱いアルカリ、人体に無害で古くから家庭で使われている粉末です。
テントを洗い落とすためには、大き目の洗い桶も必要で、ホームセンターから農業用の深めの桶を買ってきてました。
ぬるま湯に重曹を溶かし、漬置き洗い、手始めに前室のフライを洗ってみました。
しばらくすると、桶の中が白濁してきて、テント生地のポリウレタンコートが溶け出しているようです。
全体のテントぬめりがなくなるまで、なんども優しくもみあらします。
裏側のポリウレタンの滑りがなくなったところで、洗濯機ですすぎ洗いしました。あとはよく乾燥して一旦終了です。
手始めに、全室でテスト洗い、うまくできたようなので、フライシートと本体も綺麗に洗いました。
ポリウレタンのベタベタは解決しまたが、防水も無くなったということです。
ポリウレタンの防水を洗い落としたので、ポリウレタンを再塗布して・・・・と思いますがそれはあまりお勧めできないようです。
また加水分解してしまいますが、そもそも、テントの防水用としてポリウレタン塗料は売っていません。
で、肝心の防水とどうしたらいいのか、調べてみると、塗る、吹き付ける、或いは、シリコン系、フッ素系など色々あります。
そして、種類も価格もマチマチのようです。
「モンベルのテント「TEMPO Para-Wet」で撥水処理」 へ つづく
★楽天市場 ★Amazon ★Yahoo!ショッピング
旧タイプの「montbell ムーンライトテント3型」で、20年以上も前のテントですが最近また使い始めました。
旧タイプの「ムーンライトテント3型」は、前室がフライシートと一体ではなく別売のオプションでした。
後に発売されたため、前室部分のフレームを交換した記憶があります。
さて、最近また使い始めたこのテント、大雨の時にキャンプを強行、防水・撥水せず難儀したそうです。
専用のグランドシートもあるのに、大雨の日では無謀としかいいようがありませんが、いたしかたありません。
さて、大雨で使った後、乾燥はしたものの、テント本体のボトムは完全に防水キレ、御多分に漏れずフライにいたっては、防水層の加水分解がはじまっていたようです。
そこで、新たにテントの機能を回復させることにしました。
テントの汚れとべた付く防水剤を綺麗に落とす。
新品のテントの防水機能。
ネットを色々調べてみると、ナイロン生地のフライシートやボトムの防水はほとんどがポリウレタン塗布による防水のようです。ポリウレタンは、湿気(水分)と結合し、加水分解してベトベトになりやがては酸っぱい匂いがしたりして防水機能が無くなるようです。
ポリウレタン塗布による防水は、数年程度で加水分解が始まるそうです。
モンベルのテントは、縫い目の部分も特にシームテープでの防水はしていません。よって、機能維持は防水剤のみということになります。
テントの防水、ポリウレタンは重曹で除去。
防水の仕組みが分かったところで、そのポリウレタンを除去するのは、重曹で洗い落とせることがわかりました。重曹は水に少し溶け 水溶液はPH8.2、ナトリウム化合物中で最も弱いアルカリ、人体に無害で古くから家庭で使われている粉末です。
テントを洗い落とすためには、大き目の洗い桶も必要で、ホームセンターから農業用の深めの桶を買ってきてました。
ぬるま湯に重曹を溶かし、漬置き洗い、手始めに前室のフライを洗ってみました。
しばらくすると、桶の中が白濁してきて、テント生地のポリウレタンコートが溶け出しているようです。
全体のテントぬめりがなくなるまで、なんども優しくもみあらします。
裏側のポリウレタンの滑りがなくなったところで、洗濯機ですすぎ洗いしました。あとはよく乾燥して一旦終了です。
手始めに、全室でテスト洗い、うまくできたようなので、フライシートと本体も綺麗に洗いました。
ポリウレタンのベタベタは解決しまたが、防水も無くなったということです。
新たに防水、撥水処理をする。
ポリウレタンの防水を洗い落としたので、ポリウレタンを再塗布して・・・・と思いますがそれはあまりお勧めできないようです。
また加水分解してしまいますが、そもそも、テントの防水用としてポリウレタン塗料は売っていません。
で、肝心の防水とどうしたらいいのか、調べてみると、塗る、吹き付ける、或いは、シリコン系、フッ素系など色々あります。
そして、種類も価格もマチマチのようです。
「モンベルのテント「TEMPO Para-Wet」で撥水処理」 へ つづく
★楽天市場 ★Amazon ★Yahoo!ショッピング