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2024年11月12日

身体のアイドリング

身体のアイドリング
年を取ると、急に動き出すことが危険に感じることがある。
頭では動こうとしているのだが。手足や体幹、その他総てが準備が出来て居ないのだ。
手は頭から近いことも在り、またよく使うので問題なく使える。
しかし、足腰はそうは行かない。
超しも足も、手に比べると背骨を通して脳からの命令が届くまでの距離がある。
腰は足よりも近いので、意識はしていないが、手の次によく動かせるはずだ。
問題は足だ。
座って動かす場合は、そんなに苦も無く動かせる。
しかし、立つとなると話は別だ。
先ず、背骨から腰に指令が行き、足に動くようにと指令が行く。
そして足が動くと腰と背骨が倒れないようにバラスを取ろうとする。
足は立とうとするので、バランスが悪くなる。
脳は単に立ち上がるという命令だけなので、バランスの調整はできない。
つまり、年を取ると背骨から腰・足の動きをそれぞれのパーツが忘れているのだ。
いきなり立とうとしたり、座ろうとしたり、立っていても歩く方向を変えようとすると、脳の指令と手、背骨、腰、足の動きのバランスが取れなくなるのだ。
脳はかつての動作を期待して指令を出す。
背骨は脳の指令をそのまま足腰に伝える。
だが、背骨がそれぞれの動きの調整をする機能を忘れているから駄目なのだ。
だから、その機能を思い出させるために、準備運動が必要になる。
身体のアイドリングだ。
古い自動車もエンジンのアイドリングが必要な様に、使い込んだ身体もアイドリングをする事で、若い頃のような働きを続けることが出来るかも知れない。
背骨にかつての動きを思い出させてから、動くことを心掛けなければならない。


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サダー・パリブータ
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