2016年11月08日
似ている
真ん中っこの5歳長女の話です。
傍若無人な魔の2歳児、次男くんに振り回されてへとへとになっていると、5歳長女がこんなことを言います。
「お母さんにひどいことしないでよ!お母さんはね、いつも頑張ってるんだよ、ご飯作ったりお掃除したり。だから優しくしなくちゃいけないんだよ!」
目に涙を溜めながら、次男くんに向かって怒ってくれるのです。
(ちなみに次男くんはこれを聞くと、スイッチが入ったかのように、真っすぐ長女を叩きに行くので余計なトラブルが発生します)
女の子の優しさなのか、真ん中っこのバランス感覚なのか、またはそれらの合わせ技なのか。
こういった気遣いは、5歳長女が3人の子供のうちで群を抜いています。
優しい長女の気遣い、とても嬉しいです。
でも・・・、私は気になります。
本当は長女だってお母さんを困らせるくらい甘えたいのに、我慢しているんじゃないのか?という点です。
実際に、他の子が群がって欲しがるものを、長女だけ「私はいらない」と言う事があります。
「本当にいらないの?本当の気持ちを言ってごらん。」
と何回か聞くと、「実は欲しかった」ということが何回もあります。
これは、私自身にも覚えがあることなのです。
他の兄弟と差をつけて「いい子」になって、お母さんに注目して貰えることを期待しているのです。
私は二人姉妹の末っ子ですが、自分自身も子供の頃、全く同じことをしていました。
姉はなんでも遠慮なく要求して、両親に苦労ばかりかけて酷い。私はそんなことしない。いい子になって、お父さんとお母さんを姉よりももっと大事にして、私ももっと愛してもらう。
と、本気で思って、実行していたのです。
私のケースの結果はと言いますと、結局「親にとって育てやすい、手のかからない楽な子」であっただけで、それだから特別愛おしい、と思われたことは、覚えている限りでは全くありませんでした。
むしろ、「お前はわがまま言ってくれるな」という方程式が、家族の中で出来上がり、私は反抗期もなく、自己主張することもなく、演じた「いい子」をやめることもできないまま、「本当の自分」がわからない大人になってしまいました。
「親に気に入られるために」振る舞ってきたので、高校生あたりから他人の前でどう振る舞っていいのかわからなくなり、それは社会に出ても続きました。
とにかくとりあえず、「いい子」であることしかできないのです。
それなりに友達もいますし、就職し普通に働けてはいましたが、私自身もとても苦しい日々でした。
「しっかりと根を生やした自分を持っている」とてもニュートラルな夫と知り合うことができたのは、私にとって幸運だったと思います。
夫は私の幾重にも張り巡らせた垣根を、全く気にせずにいてくれます。
夫の持つ特殊能力なのかなんなのか・・・。
ともあれ、私は夫の存在のお陰で、「自己」を軌道修正しつつあります。
話は逸れましたが、長女は「あの頃の私」に似ています。
似てはいますが、別人格なので、私と同じようになるとは限りません。
ですが、「お母さんは大丈夫。あなたはあなたの心に正直に生きていってね。本当の気持ちを言っても、大丈夫なんだよ。『いい子』になんて、ならなくていいんだよ。」
ということを、長女に伝えていきたいと思います。
傍若無人な魔の2歳児、次男くんに振り回されてへとへとになっていると、5歳長女がこんなことを言います。
「お母さんにひどいことしないでよ!お母さんはね、いつも頑張ってるんだよ、ご飯作ったりお掃除したり。だから優しくしなくちゃいけないんだよ!」
目に涙を溜めながら、次男くんに向かって怒ってくれるのです。
(ちなみに次男くんはこれを聞くと、スイッチが入ったかのように、真っすぐ長女を叩きに行くので余計なトラブルが発生します)
女の子の優しさなのか、真ん中っこのバランス感覚なのか、またはそれらの合わせ技なのか。
こういった気遣いは、5歳長女が3人の子供のうちで群を抜いています。
優しい長女の気遣い、とても嬉しいです。
でも・・・、私は気になります。
本当は長女だってお母さんを困らせるくらい甘えたいのに、我慢しているんじゃないのか?という点です。
実際に、他の子が群がって欲しがるものを、長女だけ「私はいらない」と言う事があります。
「本当にいらないの?本当の気持ちを言ってごらん。」
と何回か聞くと、「実は欲しかった」ということが何回もあります。
これは、私自身にも覚えがあることなのです。
他の兄弟と差をつけて「いい子」になって、お母さんに注目して貰えることを期待しているのです。
私は二人姉妹の末っ子ですが、自分自身も子供の頃、全く同じことをしていました。
姉はなんでも遠慮なく要求して、両親に苦労ばかりかけて酷い。私はそんなことしない。いい子になって、お父さんとお母さんを姉よりももっと大事にして、私ももっと愛してもらう。
と、本気で思って、実行していたのです。
私のケースの結果はと言いますと、結局「親にとって育てやすい、手のかからない楽な子」であっただけで、それだから特別愛おしい、と思われたことは、覚えている限りでは全くありませんでした。
むしろ、「お前はわがまま言ってくれるな」という方程式が、家族の中で出来上がり、私は反抗期もなく、自己主張することもなく、演じた「いい子」をやめることもできないまま、「本当の自分」がわからない大人になってしまいました。
「親に気に入られるために」振る舞ってきたので、高校生あたりから他人の前でどう振る舞っていいのかわからなくなり、それは社会に出ても続きました。
とにかくとりあえず、「いい子」であることしかできないのです。
それなりに友達もいますし、就職し普通に働けてはいましたが、私自身もとても苦しい日々でした。
「しっかりと根を生やした自分を持っている」とてもニュートラルな夫と知り合うことができたのは、私にとって幸運だったと思います。
夫は私の幾重にも張り巡らせた垣根を、全く気にせずにいてくれます。
夫の持つ特殊能力なのかなんなのか・・・。
ともあれ、私は夫の存在のお陰で、「自己」を軌道修正しつつあります。
話は逸れましたが、長女は「あの頃の私」に似ています。
似てはいますが、別人格なので、私と同じようになるとは限りません。
ですが、「お母さんは大丈夫。あなたはあなたの心に正直に生きていってね。本当の気持ちを言っても、大丈夫なんだよ。『いい子』になんて、ならなくていいんだよ。」
ということを、長女に伝えていきたいと思います。
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