きのの3人育児にっき

我が家の納戸に充満する異臭で、その異変に気が付きました。

―−―何の臭い！？

出産してからは友達の結婚式にしか使ったことがなかったので、思い出すのに時間がかかりました。
それは、、マニキュアの臭いでした。

床にはマニキュアが付着してラメがキラキラと光っており、長女の手の届くところにあったマニキュアの入ったポーチは半開きで、マニキュアのふたが覗いていました。
マニキュアを手に取ると、明らかに中身が減っています。

・・・・・・長女め、やったな。
そう思いました。

私が別室で１歳次男くんをお昼寝させている間に、絶対に一定時間私に見つからない事を計算してやってのけた悪戯です。

さあ、どうする？
なんて対処しようか？
いつも、悩みます。

幼い女の子がメイクに憧れてお母さんの道具をこっそり使ってみる☆
って、とっても可愛くて微笑ましい悪戯ですよね。
話として聞く限りは。

ですがリアルな問題点がいくつかあるので、笑って済ませる事はできません。

・人の物を勝手に使った→いけないこと
・大人の道具は使い方を間違えると危険なこともある
この２点は、伝えておかなければいけないと思いました。

リビングでテレビを見ている長女に声をかけました。
「〇〇（長女名前）、お母さんのマニキュア使った？」
長女は、ばつが悪そうな顔をすると、小さく頷きました。
長女の全身からはマニキュアの臭いが漂っていました。
手と足の爪全部はもちろん、両足の甲にべったり、髪にもシャギーのようにつけてあり、唇にも塗ってありました。

・・・使い方めっちゃ間違えとる！！！！

・・・ああ、なんて言ったら伝わるのかな・・・。
長女の様子に毒気を抜かれつつも、ここは叱らなければいけないと思い、セリフを考えます。
子どもを叱るのは、現行犯で内容は簡潔に、が原則です。

（参考資料・・・お勧めです。「子育てハッピーアドバイス」）

「人のものを勝手に使っちゃいけないでしょ！」
「大人の道具は、危ないものもあるんだよ！」
「現にほら、髪の毛にも塗ってるでしょ？落ちないんだよ、マニキュアは！」
というような事を長女に言いました。
叱るとすぐ泣く長女は、涙を流しながら

「ごめんなさい」

と言います。
でも心から言っているのか状況に流されているのかよくわかりません。
もっと強く心に響く言葉は無いのか考えました。

「人の物を勝手に使ったら泥棒と一緒なんだよ！〇〇は泥棒なの？」
「・・・・・・違う！」（長女、泣きながら）

『人のものを勝手に使うのは良くない』を、強く伝えたいと思い、私はだんだん興奮してしまいました。

「泥棒なの？」

としつこく聞いてしまいました。

「・・・違う！」
泣きながら否定する長女。

「・・・・・・泥棒かッ！！」
終いには、タカアンドトシみたいになってしまいました。



（なんでこんなこと言ったんだろう。）








ここまできて、若干キョトンとし始める長女。












なんか失敗したな、と思いました。

ドロボウに話を持って行かれてしまった感覚・・・。

結局その後もう一度穏やかに、
・お母さんの道具はお母さんに聞いて使う事
を言って聞かせました。

「叱りの決め台詞」を完全に間違えてしまった日でした。





叱るって難しいです。







ちなみに、その日の入浴で除光液を使って髪の毛についたマニキュアは大体落とせました。
除光液は皮膚には刺激が強すぎて使えないので、足の甲は放置、爪もそのままにしました。
皮膚の方は自然にぽろぽろと落ちました。
帰宅した夫に話をしたら、
しょうがないなあ〜かわいいなあ〜という反応でした。
本当に、可愛い悪戯です。
その場に居合わせてしまった自分は、ルールを教える損な役回りだったけれど。
３歳のオシャレに憧れる長女は、本当に可愛いなと思いました。