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2017年12月16日

ルーク大活躍の最新『スター・ウォーズ』は怒濤の展開



これまでベールに包まれていた『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がついに公開。見終えた感想をひと言で表すなら、「怒濤の展開」だ。

前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の最後に、ようやくチラッと姿を見せたマーク・ハミル演じるルーク・スカイウォーカーが、本作ではどんな活躍をするのか。フォースに目覚めたヒロインのレイがどうなっていくのか。この2年間、続きの物語を今か今かと待ちわびていた人も多いはず。

 まずは“本題”に入る前に、シリーズのおさらいをしておこう。

●旧3部作から16年で新3部作、新3部作から10年で続3部作

 『スター・ウォーズ』シリーズの歴史はジョージ・ルーカスが監督・脚本を務め、1977年に全米公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(公開当時は『スター・ウォーズ』)から始まる。2年後の1980年には2作目『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』、1983年には3作目『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』が公開され、最初の3部作(旧3部作)が完結する。

 これに続く新3部作がスタートしたのが1999年のこと。3作すべての監督・脚本をルーカスが手がけ、アナキン・スカイウォーカーが暗黒面に堕ちてダース・ベイダーになるまでを描いた『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)が公開された。

 そして新3部作から10年を経て幕を開けたのが、新たな3部作(続3部作)だ。




物語は「こう来たか!」の連続


 その1作目となる前作『フォースの覚醒』は、1983年公開の『ジェダイの帰還』の約30年後、銀河の独裁を目論むファースト・オーダーと、それに抵抗するレジスタンスが戦う世界を舞台に、ジェダイ騎士唯一の生き残り、ルーク・スカイウォーカーを探し求める冒険が描かれていった。

 『フォースの覚醒』の核となる登場人物は3人。1人は砂漠の惑星ジャクーでいつか必ず家族に会えると待ち続けるヒロインのレイ(デイジー・リドリー)。もう1人は幼いときに誘拐され、歩兵であるストームトルーパーとして育てられるも、戦うことに葛藤して脱走を企てるフィン(ジョン・ボイエガ)。そして亡きダース・ベイダーに傾倒し、赤い十字のライトセーバーを操るカイロ・レン(アダム・ドライバー)だ。物語のラストでようやくルークの元にたどり着いたレイが、万感の思いを込めてライトセーバーを彼に差し出すシーンで幕を閉じていた。

 最新作となる『最後のジェダイ』は冒頭、ファースト・オーダーとレジスタンスの戦闘シーンから始まる。スノーク最高指導者(アンディ・サーキス)の命令の下、ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)はレジスタンスの壊滅を狙っている。対するレジスタンス側は、レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)の指揮の下、パイロットのポー・ダメロン(オスカー・アイザック)らが必死の戦いを繰り広げていた。

 次いで、展開していくのが、レイがルークにライトセーバーを差し出したあのシーンの続きだ。みなさんの楽しみのために、これ以上の物語説明は省略させていただくが、これ以降、物語は「こう来たか!」の連続。大興奮が待ち受けている。


“新”3部作も決まった監督の才能の豊かさ


 旧3部作の2作目『帝国の逆襲』でダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの父親である事実が明かされたり、新3部作の2作目『クローンの攻撃』でアナキン・スカイウォーカーが暗黒面へと堕ちていくきっかけともいえるアミダラとの禁断の愛が描かれたりと、『スター・ウォーズ』シリーズにおいて“2作目”は物語の流れを大きく変える役割を果たしてきた。今回は今まで以上に二転三転する怒濤の展開が待ち受けている。

 ポイントとなるのが、レイとカイロ・レン、互いにフォースを操る2人が光と闇の間で心揺れる姿と、ルークがどこでどんな活躍をするのかといったところ。ほかにも、前作で重傷を負ったフィンのその後や、新キャラクターとして登場するベニチオ・デル・トロ扮するDJなど、見どころ満載だ。

 また、忘れてはならないのが、キャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナ将軍の存在。フィッシャーは本作の撮影を終えたあと、昨年12月27日に60歳で死去。今年12月上旬にこの映画のプロモーションのために来日したマーク・ハミルは彼女について聞かれ、「かけがえのない存在。今でも生きている気がしてならない」と述懐していた。

 それにしても、今回の3部作が始まってから、1作目『フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムス監督しかり、スピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワーズ監督しかり、本作のライアン・ジョンソン監督しかり、それぞれ『スター・ウォーズ』というキャンバスを相手に、豊かな才能を披露している。

 なかでも本作のジョンソン監督は、今回の3部作のあとに続く新たな3部作を監督することがすでに発表されている。通常だったらこの映画の大ヒットがあって初めてこうした動きが出るように思えるが、全世界での劇場公開前に発表されたということは、それだけプロデューサー陣が彼の才能を高く評価していることの証であり、この映画のクオリティーの高さの証でもあるといえるだろう。

 2時間32分と長尺の映画ではあるが、見始めるとその長さを全く感じさせない娯楽大作に仕上がっている。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

監督・脚本:ライアン・ジョンソン

出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公開日:12月15日より全国公開

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』:公式サイト









参照元:日経トレンディネット
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171216-63468940-trendy-ent


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