2018年07月15日
日中の日差しが強い時の写真撮影について
先日岐阜県郡上市にある「ダイナランド」というところで「ゆり園」が開園されており、
写真撮影に行ってまいりました。
ダイナランドは冬はスキー場として人気があり、オフシーズンはゆり園など様々なイベントが開催されています。
当日は猛暑で最高気温38度と予想されていましたが、山の上なので思ったより涼しく感じました。
到着したのが正午近く、晴天で直射日光でしたので、撮影には不向きでしたが、
せっかくなので色々撮ってきました。
というわけで、今回は日差しが強い時の写真撮影について、私がしているちょっとした工夫など
ご紹介できればと思います。
そもそも、日差しが強い日に正午の時間に撮影すること自体考えた方がいいとは思いますが、
自然のことなので必ずしも万全の状況で撮影できるとは限りませんので、
悪条件のもとでも少しでも良い写真が撮れればと思っております。
【日差しが強い時のポートレート】
・順光では顔に直接強い光が当たりますので、くっきりとした影ができ、美しい光とはいえません。
しかも眩しいので表情もしかめっ面になったり、眉間に力が入ったりして良い表情も作りにくいですね。
・逆光の場合は顔全体に影ができ、顔を明るくしようとしてIOS感度を上げたり、シャッタースピードを下げれば
背景が白とびしてしまいます。
<対処法@>
順光ではやはり眩しくて表情も硬くなり、光が美しくないので、逆光で撮ります。
ただ逆光では顔が真っ暗になってしまいます。
そこで、
・日中シンクロを使う
簡単に言いますと、影になっている部分にストロボの光を当てて撮影することです。
これにより被写体が明るくなり、背景の白とびも防げるというわけです。
ただし、光を当てれば良いというわけではなく、やわらかい光にしなければ不自然な印象になってしまいます。
おすすめなのは、ストロボにアンブレラやソフトボックスの組み合わせです。
レフ板を使うことも一つの方法です。
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日中は大変明るいので、感度を下げてもシャッタースピードを速くしないと白とびしてしまいます。
ただ、シャッタースピードを速くすると普通のストロボではシャッターと光るタイミングが合わず、
光が当たってない写真になってしまいます。そんな時は
ハイスピードシンクロ≠ェできるストロボが必要です。
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<対処法A>
・レフ板を使う
レフ板を使うにあたっては、レフ板の当て方が重要です。ただ当てれば良いわけではなく、
角度や被写体からの距離、レフ板の材質など考える必要があります。
極端な例を言いますと、レフ板を下から当てている方をみることがあります。
懐中電灯を顔の下から当てるとホラーになるように、不自然な印象になります。
目的にもよりますが、基本的には正面から当てて、影をやわらかくします。
レフ板を扱うには一人では難しいので、アシスタントがいるとありがたいですが、
一人の場合は何かに固定したほうが撮影し易いです。
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レフ板が無い場合、身近なものがレフ板代わりになることもあります。
・建物の白い壁などを利用する。
被写体に白い壁の方に向いてもらい、反射した光を利用します。
・木の木漏れ日を利用する。
木の下は葉っぱがソフトボックス代わりになり、直接光が当たらず、やわらかい光になります。
(そんなに都合よく壁や木はありませんけどね^^;)
白い画用紙や厚紙でも十分レフ板になりますよ。
私は物撮りでよく使ってます。
【日差しが強い時の風景撮影】
日差しが強いと陰影が強くはっきりと出て、コントラストが強すぎてしまいます。
暗い部分を明るくしようとすれば、明るい部分が白とびし、
明るすぎる部分を抑えようとすれば、暗い部分は黒潰れしてしまいます。
風景においてもやはり時間帯や天候を考えて撮影に挑むべきですが、
日中の日差しが強い時でもある程度綺麗に撮影する方法を考えたいと思います。
<対処法@>
・PLフィルターを使う
「PLフィルター」とは、強すぎる光をコントロールするためのレンズフィルターです。
水や植物などに反射した余計な光を抑え、本来の色味を表現できます。
実際は青空でも撮影すると白っぽく写ってしまうことがありますが、
PLフィルターなら青空を表現することもできます。
ただ、あまり光を抑え過ぎると、返って不自然になってしまうので、コントロールが必要です。
PLフィルターは、よく「余計な光をカットするもの」と認識されがちですが、
あくまで「光をコントロールするためのもの」として扱っていただき、
思い通りの写真に近づけていただければと思います。
以下私が使っているPLフィルターです。
低価格で品質もよくおすすめです。お使いのレンズのサイズに寄ってお選びください。
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<その他の方法>
・撮影する方角を変える。
花や植物の場合、順光で撮影すると光が反射して本来の色味が出せないことがあります。
逆光側に回り込んで撮影したほうが色味は綺麗に写ります。
今回は日差しが強い日の撮影について考えてみましたが、いかがだったでしょう。
色々な方法はあるものの、可能であれば時間帯を選んだり、天候をあらかじめ調べたり、
雲がかかるのを待ったり…良い写真を撮る為にはやはり準備や忍耐が必要ですね。
今回もご覧いただきありがとうございました!
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