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2016年11月05日

いびきと飲酒

普段はいびきを殆どかかないという方が、お酒を飲むといびきをかいてしまうという話はよく聞きます。


今回は、アルコール(飲酒)といびきとの密接な関係についてご説明致します。


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何故、飲酒をするといびきをかいてしまうのでしょうか?その大きな原因となっているのは、アルコールによる筋肉の弛緩作用により、舌や咽頭といった部分の筋肉が緩んで、鼻から咽頭までの空気の通り道である上気道が狭くなってしまい、結果いびきが発生するという仕組みです。


また、飲酒により体内がアルコールで満たされると、血行が促されて鼻の粘膜が充血します。そうすると、鼻腔の粘膜自体が腫れた状態になり、鼻詰まりを誘発してしまいます。


そうなると当然、鼻呼吸がし難いため、口呼吸の回数が増加して、いびきにつながるというのが定説となっています。


その為、普段いびきの心配が無い、もしくは少ない方でも、飲酒の量に比例して大きないびきをかいてしまうわけです。


いびきと飲酒に関しては、ドイツで2010年にその因果関係を調べた報告があります。
興味深いのは、慢性的なイビキの人は、飲酒によりイビキの音が大きくなることが分かっていますが、逆に普段イビキをかかない人が、飲酒によりイビキをかくようになるかどうかは、人によって異なるという結果でした。


やはり個体差というものがあるのかと思われます。


ただし、アレルギー性鼻炎などの持病がある方は、飲酒することにより、飲まない時よりも鼻づまり等の不快な症状が出やすくなるといったデータもあります。


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昔からお酒は百薬の長などと言われていますが、人により体内でアルコールを分解する酵素にも多い少ないがあると言いますので、その人に合った無理の無い量で楽しめれば、健康にも良いとされています。


また、アルコールを体内に摂取し過ぎると、脳に興奮作用を与えてしまい、反対に眠れなくなってしまうこともありますので注意が必要です。


特にお酒を毎日のように摂取する生活を送っていると、体内にアルコールの耐性がついてしまい、どんどん摂取量が増えていき、最終的にはいびきだけでなく、他の病気を発症してしまう可能性も大きいのです。

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いびきはとても身近な症状な為、ついつい軽視しがちですが、健康ないびきと云うものは存在しないのです
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