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2017年02月24日
医療機関では重要!!オーダリングシステムとは何だろな?
地方の小さな病院システムエンジニア兼病棟事務として働いています、にゃんとです。
今回は、「オーダリングシステムとは何だろな?」についてちょっと書こうと思います。
まずは簡単にオーダの説明を…
オーダとは、医師が出す各部署への指示のことです。
例えば病院で診察を受けるとレントゲンを撮られたり採血されたりしますよね。
これらは全て医師の指示のもと行っています。
そしてそれらのオーダ(指示)は各部署に連絡が必要です。
連絡がないと、
患者さん「レントゲン撮って言われたのできました」
放射線技師「えっ?指示がきてないからどこを撮ったらいいか分からない…」
患者さん「え〜?この病院大丈夫〜??」
なんてことになってしまいます。
オーダリングシステムを使っていない医療機関ではこれらの指示を紙に書いて各部署に伝達しますが、システムを使っているとパソコン上で指示が飛んできます。
つまりオーダリングシステムとは、
『医師の指示を電子データで各部署に送ることができるシステム』
のことです。
ちなみに「電子カルテシステム」はまた別物なのであしからず…
国も診療情報を電子化を推奨していますが、じゃあ具体的にこのシステムを入れるメリットは何なのか?
オーダリングシステムを入れるメリットはいくつかあります。
1.医師の指示出しが楽になる(手書きがなくなり、前のデータをボタン1つで再利用できるので)
2.会計が自動でされる(実際は結構医事課で手直ししてるようですが)
3.指示の見間違えがなくなる(医師の字は独特です)
4.指示箋の紛失がなくなる(だって人間だもの)
5.患者データがすぐに参照できる(カルテ探しは砂浜を掘ってすぐ埋めるのと同じくらい無駄です)
などなどです。
でも、逆にデメリットもあるんですね。
システムを入れることで医療機関の負担が増えたりする部分。
具体的には、
1.導入や維持管理の費用が高い(導入に○千万って何??)
2.医師のフォローに人がいる(頭がいいからってパソコンも得意なわけじゃない)
3.作業手順の大幅な見直し(これでアクシデントやインシデントが出たら目も当てられない)
4.とにかくもめる(あれだけプレゼンの時には「要望に個別対応します!!」って言ってたのに…)
5.見間違えて別の指示を出してしまう(1日1錠で出したかったのに、3錠を選んじゃった!など)
などです。
これについて語りだすと終わらないので一旦締めますが、まとめとしては、
「医療機関はめっさ高いお金を支払ってシステム使ってるんですよ〜。でもこれって結局負担は患者さん?」
以上です、今回はこの辺で。
これらの具体的なお話はまたの機会に…
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