2020年01月03日
競馬で同着の時の払戻金が悲惨!過去事例と3頭同着のケースを紹介
競馬のゴール前の瞬間の白熱っぷりったらないですよね!逃げ切り、差し切り、追い込み…今まで数々の名レースもやはりゴール前は手に汗握ってしまいます。何頭もの馬が出走しているため、接戦になると「一体どの馬だ!?」なんて着順がわからなくなってしまうことも少なくありません。
しかし、現代の技術があれば写真判定を行うことで着順を決定することがができます。とは言え、毎日のようにレースが行われていれば時には例外も出てきます。非常に稀ではありますが、複数の競走馬が同時にゴールするという同着が起きてしまうのです。
同着についてはルールが決められているものの、なかなか無いことなので同着のレースがあった時にはかなり話題になったりします。そして悲惨なのが払戻金です。実は過去には11倍が2倍になってしまったこともあるのです。
この記事では競馬のレースで同着になった過去の事例やまさかの3着同時になったケースについてご紹介させていただきます!
同着になったらどうなる?
もしも競馬のレースで同着になってしまったら一体どうなるのでしょうか?JRAでは同着があったときの馬券の払い戻しについてこんな風に説明しています。
Q:同着があった際の馬券の払戻の取扱いはどうなりますか?
A:回答
JRAの勝馬投票につきましては、レース結果において同着があった際の取扱いについては以下のようになっております。ご承知おきください。
1着同着
1着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を1着、いずれかの1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。
2着同着
2着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を2着、及びいずれかの1頭の馬を3着とみなします。
3着同着
3着が2頭以上となった場合は、いずれか1頭の馬を3着とみなします。
引用元:同着があった際の馬券の払戻の取扱いはどうなりますか?
つまり1着が3頭だった場合、3連単ならば同着で1着になった3頭を選んでいれば的中ということになります。
11倍が2倍に
同着が起こると、当たり馬券が増えることになります。そのため、オッズがかなり下がってしまいその結果払い戻しが少なくなってしまうことになるのです。実際、2016年10月1日阪神5Rでは11.5倍だった馬が同着になったことで2.2倍というオッズになったという珍事がありました。
1番人気1.1倍サトノアーサーと3番人気11.5倍スズカフロンティアが同着で優勝という結果に。それによって払い戻しが大幅に下がってしまったのです。
中央競馬重賞での同着は今までで10回
では、一体どのくらいの頻度で同着のレースが起こるのかというと、中央競馬重賞での同着は今までで10回のみとなっています。
・1955年クモハタ記念 マサハタとヨシフサが1着同着
・1961年日経新春杯 キオーガンヒカリとタイカンが1着同着
・1976年愛知杯 トウカンタケシバとハードラークが1着同着
・1979年福島記念 ファニーバードとマイエルフが1着同着
・1988年阪神大賞典 ダイナカーペンターとタマモクロスが1着同着
・1997年平安ステークス シンコウウインディとトーヨーシアトルが1着同着
・2002年京成杯 ヤマニンセラフィムとローマンエンパイアが1着同着
・2007年阪急杯 プリサイスマシーンとエイシンドーバーが1着同着
・2010年オークス アパパネとサンテミリオンが1着同着
・2019年フィリーズレビュー ノーワンとプールヴィルが1着同着
引用元:同着
最も最近の2019年フィリーズレビューはWIN5の対象レースだったためかなり話題になりました。ノーワンとプールヴィルが1着同着となったことで払い戻しは2通りに。ノーワンとプールヴィルのどちらを選んでいたかによってかなり大きな差が出ることになりました。
- プールヴィル(3番人気)…160万2650円(648票)
- ノーワン(12番人気)…1028万2010円(101票)
3頭が同着のレースも
2頭が同着になるだけでも凄いですが、中には3頭が同着になったこともあります。それが2012年10月20日の京都11R室町ステークスです。このレースでは3着が3頭同着となったのです。
3連単と3連複の的中馬券が3通りになったり、ワイド7通りが的中となったり、このようなことはJRAでも57年ぶりなんだとか。
ちなみに、このレースはYoutubeに動画もあがっていますので気になる方は是非チェックしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=IFj3TuhwZ0k
まとめ
競馬の同着についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?仕方ないこととは言え払い戻し金が減ってしまったらかなりショックですよね。
しかし、WIN5のフィリーズレビューのように思わぬラッキーで賞金を手にすることが出来る場合もあります。とはいえ現代では数ミリ単位まで写真判定で順位を決める事ができるようになっており、これからもっともっと技術が進歩すれば競馬から「同着」はなくなるかもしれません!