過払い請求後の借入はできるのか?
平成18年に最高裁が出した過払い返還を認める判決により、過払い返還請求はかなりの勢いで拡大しました。
過払いを完全にビジネス化した弁護士・司法書士によって返還総額の単位は兆となり、グレーゾーン金利の過払いが落ち着いてきた今では、過払いの時効10年になっていない、既に完済した人の過払い請求を掘り起こす様なCM・広告が見られるようになりました。
消費者金融等のグレーゾーン金利での契約は今となっては何の意味も無い契約書となっており実際に過払い返還請求をした人はかなりの人数になると思います。
過払い請求がここまで増えれば当然それに対する疑問が生じてくることになり、一番多いのが、「過払い請求後に借入は可能なのか?」ということです。
今回は過払い請求後にキャッシング借入やローンを組むことは可能なのか?これについて書きたいと思います。(過払い請求は弁護士・司法書士へ依頼した場合を前提に書きます。)
(執筆日付:平成24年5月4日)
(最終更新日:令和1年7月9日)
一番の問題は信用情報に事故情報があるか・ないか
過払い請求をして借りれるか、借りれないかは、詳しく言えば「借りれる人」と「借りれない人」に分かれます。その根拠となるものは、過払い請求をして自分の信用情報に事故情報(異動情報・ブラック情報)が登録されているか・いないかによるのです。
キャッシングやローンの審査は信用情報で8割方決まると言っても過言ではありません。それほどまでに信用情報の内容は審査で重要視されており、簡単に言えば過払い請求後の借入は事故情報がある人は、通常にキャッシング借入やローンは組めない可能性が高いです。
反対に事故情報が出ていない人は、キャッシングも住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードも普通に審査は通るでしょう
では、事故情報(異動情報)が登録されるケースと、登録されないケースはどのような基準なのか?これについて答えていきます。
全社完済してからの過払い請求は事故情報にならない?
過払い請求後に問題なく借入ができる人は、全社完済してから返還請求をした人です。
なぜなら、完済した後に弁護士・司法書士へ過払い返還請求を依頼しても信用情報には何も登録されず、載っている情報はあくまで、通常に完済した情報のみです。
過払い返還請求は一昔前は債務整理の一環として事故情報の扱いでした。その後は事故情報ではなく、「契約見直し」という参考情報に変わり、今現在では参考情報も消え、なにもなくなりました。
ですから、過払い請求という事故情報自体ないのです。ではなぜ事故情報が付く人と付かない人がいるのでしょうか?
過払い請求時に付く可能性がある事故情報としては、弁護士や司法書士からの介入通知が届いた時点で報告する事故情報「債務整理情報」と、最終支払予定日より3ヶ月以上滞納した場合に報告する「延滞情報」、考えられる事故情報は大体この2点です。
しかし、全社完済している状態(何百円残っているのは完済とは言いません)であれば、弁護士等から介入通知が届いても「債務整理」とはならず、そして完済している為、3ヶ月以上延滞の事故情報が付くこともないことから、信用情報にはなにも登録されないことになるのです。
最初に書いた通り、キャッシングやローンの審査は8割は信用情報で決まります。完済の情報しかなければ(消費者金融の審査に関して言えば)逆に与信のポイントは高くなる場合もあるのです。
一番確実に借入したいのであれば、借入している会社をすべて完済してから返還請求することをおすすめします。
全社完済しければ事故情報はついてしまうのか?
例えば5社から借りていて、3社は完済して2社はまだ残高が残っている場合、これについては弁護士・司法書士の介入通知が届いた時点で残高がある2社のみ、「債務整理」の事故情報が登録されます。
そして残っている2社へ3ヶ月以上入金が無い時点で「延滞情報」も登録されることになります。しかし、このケースについては、一旦債務整理の事故情報が付きますが、消える場合と消えない場合に分かれます。
【事故情報が後に消えるケース】
上記の場合で言えば残高がある2社に関しては一旦「債務整理情報」の事故情報が登録されますが、利息制限法(10万未満は20%、10万〜100万未満は18%、100万以上は15%)に引き直したとき、過払いになれば事故情報は後に消えることになります。
信用情報はすべて金融機関からの報告で登録されています。債務整理として利息制限法に引き直し残高が無くなるのであれば金融機関は完済として信用情報機関に報告することになり、仮に3ヶ月以上経過して「延滞情報」の事故情報を報告していたとしても、完済の報告時に延滞情報は訂正(消して)報告することになるのです。
これはあくまで利息制限法に引き直せば既に完済となっており、もともと債務は無いのに事故情報が付くのはおかしいとの理由で事故報告は消すことになったのです。
ですから、残高が残っている状態で過払い請求をしたとしても、残っているローン会社が過払いであれば事故情報は結果的に登録されず、過払い請求後の借入は可能ということになります。
しかし、注意して欲しいのは、完済してからの過払い請求とは違い、一旦は事故情報が付きますので、事故情報が消えるまでは借入はできないことになります。
いつに事故情報が消えるかは、会社によって違いますので詳しく知りたければ弁護士等を通して聞いてもらうか、直接その会社に確認しましょう。一般的に事故情報が消えるタイミングは以下の時点です。
・過払い返還の和解締結後。
・過払い返還和解締結し、実際に金額を返還した後。
過払い返還和解締結で事故情報が消えるのであれば、介入後早ければ2〜3ヵ月後には和解して消えることになりますが、実際に金額を返還した後に事故情報が消えるケースは、返還が半年先などであれば、それまで事故情報が付いたままになってしまいます。
あくまで事故情報が付いていれば借入は困難となりますので、早く消して欲しいのであれば弁護士等と通じて金融会社に抗議すれば対応はしてくれる可能性は高いと思います。
【事故情報が消えないケース】
事故情報が消えないのは、利息制限法に引き直しても過払いにならない場合です。弁護士・司法書士は債務整理を行う前提で金融業者に介入通知を発送します。
仮に引き直し後過払いだった時は、その通知をもって過払い返還請求をする旨が記載してあり、当然、残債が残るのであれば将来利息をカットした分割で返済するのか、元本のみを一括で返済するのかどちらかになりますが、いずれにせよ、債務整理をすることは違いありませんので、金融会社は介入通知が届いた時点で「債務整理情報」を信用情報センターへ報告します。
債務整理の事故情報は債務整理を完済してから5年間は消えません。事故が消えなければキャッシングやローンを組むことは非常に困難となります。
自分の信用情報は自分で確認することが大事!
ここまで過払い請求後の借入について書いてきましたが、何度も言うように一番の判断基準は信用情報になります。
自分の信用情報はほとんどの人があまり見たことが無いと思いますが、簡単な手続きで自分の信用情報を見ることができます。
普通に借入が可能な人であればそこまで気にする必要は無いかもしれません。しかし、過払い請求後の借入などで信用情報が大きく関わっているのなら自分自身で開示手続きをして確認することが大切なことです。
総量規制導入に伴い、指定信用情報機関が定められ信用情報はより正確に、よりリアルタイムになってきています。
信用情報は正確でなければならず、仮に過払い返還を受けた会社が完済の情報をしていなかったり、間違った事故情報が登録されていれば即訂正するよう求めれば、すぐに対応はしてくれます。もし過払い請求後で気になるのであれば自分で一度確認してみましょう。
【信用情報開示手続きについては下記リンク先参照】
JICC日本信用情報機構
株式会社CIC
完済後に返還請求や完済後5年経過なら大手へ!
全社完済してから、過払い返還請求をした人や、過払いでは無く債務整理となったが、完済後5年経過している人は、信用情報上、事故情報は出ておらず、完済した情報のみになっています。
この場合、過払い返還請求をしたことや、債務整理をしたことは一切分からないので、大手銀行カードローンや消費者金融でも審査は通る可能性が高いです。
今の主流は銀行カードローンです。消費者金融よりも金利が安く、審査時間や即日融資も消費者金融と同じレベルになっています。事故情報が無いのであれば、まずは銀行カードローンにお申し込みした方が得策です。
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楽天銀行のカードローンは利用者に多くのメリットがあるカードローンで当サイト人気No.1となっています。
最大の魅力は金利が年1.9%~14.5%になっていることから、フリーローン以外にも消費者金融からの借り換えに最適なローンとなっています。
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それだけではなく、楽天会員ランクに応じて審査優遇があるカードローンなので、楽天会員の人は他に申込するよりも楽天銀行のカードローンの方が断然に有利となります。
消費者金融とは違い、もちろん提携コンビニATM手数料は無料!全ての面においておすすめできるカードローンです。
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オリックス銀行カードローンの特徴は、高い限度額ほど低金利になっていくため、さまざまな用途で使うことができます。(事業性資金以外の利用使途は原則自由)
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多少のデメリットとして、借り入れ条件にみずほ銀行口座が必要となります。口座を持っていない人は、融資までに若干時間が必要ですが、他メガバンクの三菱UFJ銀行、三井住友銀行よりも上限金利が一番低く、全カードローンで見ても、上限金利14.0%は低金利です。
みずほ銀行はキャッシュカードから借入ができますので、ローン専用のカードを持たなくてもOKです(ローン専用カードを選ぶことも可能です)。そのため、余分なカードを持つ必要が無く、内緒で借りる人には嬉しいサービスとなっています。
今すぐ借りたいなら消費者金融大手へ申込すること!
自分自身の信用情報に事故情報が無ければ、大体のカードローン審査は通るはずですが、今すぐに借りたい人などは銀行カードローンではなく、消費者金融大手の方がおすすめです。
銀行がいくらスピードが早くなってきていると言っても、まだまだ消費者金融の方が即日融資では勝っています。特に大手のプロミスやアコムに関していえば、自動契約機もあることから、銀行締め切り時間外でも自動契約機を利用することによって、即日融資も可能です。
尚且つ、銀行には無い30日間無利息サービスもありますので、お得感もあります。(プロミスの無利息サービスは、WEB明細・メールアドレスの登録が必要です。)
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【プロミスのおすすめポイント!】
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■審査時間は最短30分!最短1時間融資も可能!
■三井住友銀行ATM利用手数料は無料!
消費者金融で借入限度額が高いのはプロミス!1〜500万円は消費者金融でも最高額となっており、メールアドレス登録とWEB利用明細の登録で30日間無利息サービス有!上限金利が17.8%となっていることから、アコムやモビットよりも低金利で借りることができます。
30日間無利息を利用しておまとめローンや借り換えローンをすることで1ヵ月分(30日間)の利息を0円にすることもできるので、高限度額と無利息が付いたプロミスは消費者金融でもおすすめNo.1と言えます。
30日間無利息はプロミス以外にもアイフルやアコムがありますが、プロミスは「借入日の翌日から」30日間無利息に対し、アイフルやアコムは「契約日の翌日から」30日間無利息となっています。
このため、アコムやアイフルではカードのみ作って出金しなかった場合、お金を借りていなくても無利息期間は進行してしまいます。プロミスならお金を借入した日から30日間無利息となりますので、カードだけ作っておいても出金した日から無利息が始まります。同じ30日間無利息でもプロミスの方が使い勝手が良いと言えるのです。
アコム | ||
金 利 | 限度額 | 特徴・メリット |
3.0%〜18.0% | 最高800万円 | 融資スピードはトップクラス! |
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■正式審査結果回答まで最短30分!
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※即日融資は審査完了後、本人確認書類を平日14:00までにFax送信し、アコムが確認した場合となります。
アコムの最大の特徴は、すべてのカードローンの中でも、審査・融資のスピードがトップクラスの点です。カードローン(特に消費者金融)を借りる人の多くは、申込みした当日に借入したい人が多く、即日融資ができるかどうかが、申込みする大きな選考基準になっています。
どんなに低金利なカードローンでも現金が必要な時に手元になければ全く意味がありません。カードローンですべてにおいてスピードを求めるならばアコムが圧倒的におすすめと言えます。
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また、下記の書類が必要になります。
・婚姻関係の証明書(住民票等)
・本人確認書類(運転免許証等)
・同意書(ベルーナノーティス作成の書類)
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