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2014年10月19日

石蕗(つわぶき)・つはぶき

つわぶき

事務局の北庭、濠に面した岩斜面に黄色の美しい石蕗が咲いたと写真が届きました。
 
つわぶきは、キク科ツワブキ属の常緑多年生草本です。別名に、いしぶき(石蕗)、やまぶき(山蕗)、つわ、やまふふき、等があります。

語源としては、『大言海』に「つやはぶき(艶葉蕗)の義にて、葉に光沢あるを以て云ふかと云ふ」とあります。葉が蕗(ふき)に似ていて、つやのある葉から「つやはぶき」、それが変化して「つわぶき」になったというのですね。

鑑賞用で、葉柄は食用、民間では葉を腫物・湿疹などに薬用、などに利用します。
 (参考:『植物語源辞典』『季節の花300』『植物短歌辞典』『花鳥小事典』)
つわぶき


では、短歌を三首あげておきます。

岡 麓(『朝雲』)
池水の上へと松の枝はのび根がた置石つはぶきの花

窪田 空穂(『さざれ水』)
庭に植ゑて久しき石蕗秋寒く一茎の花咲かせたりけり

大岡 博
茎立てて黄花ささぐる石蕗の冴々と朝の光をあつむ


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