2015年04月16日
月桂樹・ローレル
庭の月桂樹に花がついてるよと、事務局から写真が届きました。
月桂樹は、クスノキ科、ゲッケイジュ属常緑喬木。科名、属名の学名も緑色を意味するLaurus(ローラス)というケルト語の「laur(緑色)」に由来するラテン語。南ヨーロッパの原産。日本には明治三十八年頃い渡来しています。
クスノキ科には、月桂樹のほか、クスノキ、ニッケイ、アボカド、クロモジなどがあり、精油成分を含んでいて芳香を持つものが多いです。月桂樹は肉の臭みなどを消すハーブとしてカレーやシチュー等に使われます。
古代ギリシャでは、太陽神アポロンの木とされ、この木の枝葉で編んだ冠は月桂冠と呼ばれ勝利のシンボルとして用いられました。今もそうですね。イギリスでは16世紀頃から、優れた詩人に対して、月桂樹にちなんだ特別な称号が与えられていました。
中国では、私たちが「餅つきをしているウサギ」が「大きな桂(けい = 銀木犀)の樹を切る男の姿」と見ることから、この木が日本に渡来した際に、「月」の「桂」の樹から「月・桂・樹」の名がつけられたそうです。
(参考:『広辞苑』『季節の花300』『植物短歌辞典』)
では、短歌を一首あげておきます。
植松 寿樹(『枯山水』)
さわやかに伸びては揺るる月桂樹ひるの一とき縁を蔭にす
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