2015年01月30日
石蕗の綿毛(つはぶきの綿毛)
事務局の北庭、岩斜面に咲いていた石蕗の黄色い花が、茶色の綿毛に変わりました。一斉に実(種子)を結んでいます。との便りと共に写真が届きました。
石蕗の花や名の由来については10月の花の季節に触れました。
その後、〈いくたびか時雨のあめのかかりたる石蕗の花もつひに終はりぬ〉と斎藤茂吉も詠んでいるように黄色い花が終わると、やがてタンポポの綿毛のようなタネができます。写真はその様子です。
石蕗は、蕗とよく似ていますが、蕗が夏だけなのに対し、石蕗は常緑性で一年中青々、艶々としています。初冬に鮮やかな黄色の花も目をひきます。観葉・鑑賞植物としての一面ですね。
食材としても、石蕗は、古くから利用されてきました。春の食材として、母が葉柄でよく佃煮を作ったりしていましたね。
前処理として、葉柄を30〜40秒湯通しをして皮を剥ぎ、所定の長さに切って食塩2%を加えて2分程茹で、冷水に曝すという事でした。石蕗にはピロリジジンアルカロイドと呼ばれる肝臓に対し有毒な物質が含まれているそうで、これを除去する意味でもアク抜きをします。後は、煮付けなり、佃煮に仕上げることになりますね。
(参考:『植物短歌辞典』『季節の花300』『旬の食物百科』)
では、石蕗の綿毛の詠まれた短歌を二首あげておきます。
古賀留美子(『姫由理』2015)
つはぶきは綿毛残して寒の中葉を薄くして冬迎へゐる
尾形 敏子(『姫由理』2015)
つはぶきの茶色の綿毛夕庭に宙に浮くごとふはふは揺るる
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いつも応援ありがとうございます。
石蕗の花や名の由来については10月の花の季節に触れました。
その後、〈いくたびか時雨のあめのかかりたる石蕗の花もつひに終はりぬ〉と斎藤茂吉も詠んでいるように黄色い花が終わると、やがてタンポポの綿毛のようなタネができます。写真はその様子です。
石蕗は、蕗とよく似ていますが、蕗が夏だけなのに対し、石蕗は常緑性で一年中青々、艶々としています。初冬に鮮やかな黄色の花も目をひきます。観葉・鑑賞植物としての一面ですね。
食材としても、石蕗は、古くから利用されてきました。春の食材として、母が葉柄でよく佃煮を作ったりしていましたね。
前処理として、葉柄を30〜40秒湯通しをして皮を剥ぎ、所定の長さに切って食塩2%を加えて2分程茹で、冷水に曝すという事でした。石蕗にはピロリジジンアルカロイドと呼ばれる肝臓に対し有毒な物質が含まれているそうで、これを除去する意味でもアク抜きをします。後は、煮付けなり、佃煮に仕上げることになりますね。
(参考:『植物短歌辞典』『季節の花300』『旬の食物百科』)
では、石蕗の綿毛の詠まれた短歌を二首あげておきます。
古賀留美子(『姫由理』2015)
つはぶきは綿毛残して寒の中葉を薄くして冬迎へゐる
尾形 敏子(『姫由理』2015)
つはぶきの茶色の綿毛夕庭に宙に浮くごとふはふは揺るる
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