2014年11月30日
団栗・どんぐり
公園の樫の並木の下にどんぐりがいっぱい転がっています……と、事務局から写真が届きました。
「どんぐり」とは、ブナ科のクヌギ、カシ、コナラ、カシワなどの果実の総称したものです。 狭義には「食用に適さない堅果」ということでいう場合もありますね。私の父の話によると、幼少のころ、明治生まれのお祖母さま(故人)に「イッチー、カッチー、シイーの実、食われんもん(もの)はドングイ」と教わっていたと言います。
食べて渋味の少ないスダジイ、マテバジイ、イチイガシ、渋いものがシラカシ、アカガシ、アラカシ、渋味の強いクヌギ、コナラ、ミズナラ、などが上げられ……特に、クヌギを指して「どんぐり」と呼ぶ例が多いとも言われています。
日本人は縄文の時代からドングリを食料としてきた歴史をもっていて、渋味の多い、すなわちタンニンの多いものは水にさらしてアク抜きし、団子にして食べていたのでしょうね。
(参考:『広辞苑』『ブリタニカ百科事典』『農林水産研究情報』)
では、短歌を二首あげておきます。
諸永まさ子(『姫由理』2008)
何故(なにゆゑ)か心の弾み八十路われドングリ一つを拾ひ帰れり
うらら陽の温もりもてるドングリの掌に懐かしく幼日淡し
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