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2014年09月30日
はやぶさ2、打ち上げは11月30日
下村博文文部科学相は30日の閣議後記者会見で、小惑星探査機「はやぶさ2」(写真)について、打ち上げ日時を11月30日午後1時24分に設定したことを明らかにした。
【このカテゴリーの最新記事】
<高野連調査>タイブレーク賛成半数 全加盟校対象
日本高校野球連盟は29日、全加盟校に7月に実施した、選手の健康管理に関するアンケートの結果を公表した。硬式は4030校のうち3951校が回答。試合が一定回数で決着しない場合に延長戦で走者を置いた状態から始める「タイブレーク制度」の導入賛成は、条件付きも含めて1964校49.7%だった。日本高野連は来月20日の技術・振興委員会で全国9地区の意見を聞き、選手の負担軽減策の原案を決定する。
回答は4択で、「投球数制限」が474校(12.0%)、「投球回数制限」が423校(10.7%)。現状維持を含む「その他の方法」は1090校(27.6%)だった。またタイブレーク制度の開始イニングについては「延長十三回」が2079校で最も多かった。
日本高野連技術・振興委員会の相沢孝行委員長は「(タイブレーク制度に)半数が賛成しており、それなりの数字と評価している」。ただし、甲子園大会につながらない大会での導入賛成が多かったといい、竹中雅彦事務局長は「導入する大会など、半分は条件付き賛成」と述べた。
今夏の全国高校軟式選手権大会準決勝で4日間にわたり延長五十回が行われた軟式は、全460校のうち444校が回答。「タイブレーク制度」に238校(53.6%)が賛成し、開始イニングは「延長十三回」が211校でともに最多だった。
回答は4択で、「投球数制限」が474校(12.0%)、「投球回数制限」が423校(10.7%)。現状維持を含む「その他の方法」は1090校(27.6%)だった。またタイブレーク制度の開始イニングについては「延長十三回」が2079校で最も多かった。
日本高野連技術・振興委員会の相沢孝行委員長は「(タイブレーク制度に)半数が賛成しており、それなりの数字と評価している」。ただし、甲子園大会につながらない大会での導入賛成が多かったといい、竹中雅彦事務局長は「導入する大会など、半分は条件付き賛成」と述べた。
今夏の全国高校軟式選手権大会準決勝で4日間にわたり延長五十回が行われた軟式は、全460校のうち444校が回答。「タイブレーク制度」に238校(53.6%)が賛成し、開始イニングは「延長十三回」が211校でともに最多だった。
<御嶽山噴火>雨降ると火山灰が重い泥状に 土石流の危険も
御嶽山(おんたけさん)では噴火以降、おおむね好天が続いているが、30日から天候が不安定になって雷雨に注意が必要との予報も出ている。雨が降ると火山灰は重い泥状になって捜索や救出を難しくするほか、土石流など2次災害が起こる危険も高まる。
火口周辺は硫黄臭が立ちこめており、火山灰には硫化物が多く含まれるとみられる。野上健治・東京工業大教授(火山化学)によると、火山灰に水が加わると、成分の硫酸とカルシウムが化学反応を起こして石こうの主成分である硫酸カルシウムに変わる。石こうはぬれているとドロドロに、乾くとセメントのように固まってしまうという。
伊藤英之・岩手県立大教授(火山砂防)は「今回降った火山灰は粒が細かく、かなり粘土質のようだ」と指摘する。遭難者の上に火山灰が降り積もると、全身が粘土に覆われて体温が奪われるといい、一刻も早い救助を訴える。悪天候下での作業は視界が利かず足場も悪いため滑りがちで、くぼみに滞留した火山ガスへの注意も必要という。
大雨の場合、積もった火山灰が斜面に沿って一気に流れ落ちる土石流が起きる危険もある。過去の噴火では、降灰後の雨がたびたび2次災害を起こしてきた。全島民が避難した2000年の三宅島(東京都)噴火では、土石流が何度も住宅地を襲い、被害を拡大した。1977年の有珠山(北海道)噴火では、約1年後に大規模な土石流が発生し温泉街で死者2人、行方不明1人の犠牲を出した。
野上教授は「土石流が起こると下流の川がせき止められ、洪水が起こる可能性がある。火山は複合災害で、降灰があった周辺の地域も警戒が必要だ」と注意を促す。
火口周辺は硫黄臭が立ちこめており、火山灰には硫化物が多く含まれるとみられる。野上健治・東京工業大教授(火山化学)によると、火山灰に水が加わると、成分の硫酸とカルシウムが化学反応を起こして石こうの主成分である硫酸カルシウムに変わる。石こうはぬれているとドロドロに、乾くとセメントのように固まってしまうという。
伊藤英之・岩手県立大教授(火山砂防)は「今回降った火山灰は粒が細かく、かなり粘土質のようだ」と指摘する。遭難者の上に火山灰が降り積もると、全身が粘土に覆われて体温が奪われるといい、一刻も早い救助を訴える。悪天候下での作業は視界が利かず足場も悪いため滑りがちで、くぼみに滞留した火山ガスへの注意も必要という。
大雨の場合、積もった火山灰が斜面に沿って一気に流れ落ちる土石流が起きる危険もある。過去の噴火では、降灰後の雨がたびたび2次災害を起こしてきた。全島民が避難した2000年の三宅島(東京都)噴火では、土石流が何度も住宅地を襲い、被害を拡大した。1977年の有珠山(北海道)噴火では、約1年後に大規模な土石流が発生し温泉街で死者2人、行方不明1人の犠牲を出した。
野上教授は「土石流が起こると下流の川がせき止められ、洪水が起こる可能性がある。火山は複合災害で、降灰があった周辺の地域も警戒が必要だ」と注意を促す。
苦難のメジャー14年目にも超プラス思考 「マイナスが思い浮かばない」イチローの強さと自信
メジャー14年目。ヤンキースのイチロー外野手が、苦難のシーズンを終えた。開幕前は外野手の5番手という位置付けからスタートしながら、高いパフォーマンスで出場機会を勝ち取り、143試合に出場。ただ、完全に定位置を確保することは、最後までできなかった。初めて規定打席不足となり、先発94試合、102安打も過去最少に終わった。
予期せぬ壁が連続したシーズンだったか?
最終戦となった28日(日本時間29日)のレッドソックス戦後、報道陣のこんな質問に、イチローは素直に答えている。
「最初から最後までそういうことの繰り返しだったですね」
開幕前には、ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトランが加入。ブレット・ガードナー、アルフォンソ・ソリアーノも加えた外野人の5番手という厳しいポジションからスタートした。ただ、ソリアーノが極度の不振に陥り、7月に戦力外に。控えという立場にも腐らず、努力と入念な準備を続け、高いパフォーマンスを披露していたイチローが定位置をつかんだ。
しかし、ここで調子を落としたこともあり、ヤンキースは補強に動く。7月のトレード期限で内野が本職のマーティン・プラドを獲得し、当初はライトで起用。イチローは再びレギュラーを奪われる形になった。
また、6月下旬には、ヤンキースが開幕前にイチローをアストロズに移籍させようとしていたとする極秘文書がハッキングで流出。思わぬ騒動にも巻き込まれた。確かに、予期せぬ壁が連続したシーズンだった。
「自分の支えになる時間だった。“これ以上はない”という時間」
イチローほどの圧倒的な実績を誇る選手にとっては、つらい1年、受け入れがたいシーズンだったのだろうか。思わずそんな想像もしてしまうが、本人の考えは違う。
「いや、プラスに考えられることなんかいっぱいありますよ。マイナスが思い浮かばないくらいですね」
ここにイチローの強さを見ることができる。
当然ながら、日本球界で史上初のシーズン200安打を達成した1994年から、イチローが控えという立場になったことはなかった。それでも、プライドを傷つけられるというマイナスの思考よりも、この現実を前向きに消化していきたい。そんな気概が感じられる。
「(これまでも)色んな経験をしてきて、いつか自分の支えになっていく経験はあると思いますが、もちろん、その中に加わる時間だったと思っています。自分の支えになる時間だった。たとえば、高校時代の2年間は僕の大きな支えになっている。そういうことの1つ。今後、僕を支える時間だと思います。なかなか“これ以上はない”という時間かな」
今季の月別の打率を見てみると、4月は3割5分7厘、5月は2割8分6厘と好調を維持した。6月は2割5分7厘、7月は2割2分4厘と調子を落としたものの、8月は3割5分2厘と再び調子を上げ、9月は2割8分2厘とまずまずの状態でフィニッシュした。いつ試合に出るかも分からず、リズムを作りにくい中で通算打率2割8分4厘。打席数は170も減ったが、昨年の2割6分2厘よりも上昇した。
内に秘める確固たる自信「今日から162試合やれと言われても、僕にはできる」
「去年の最後は半信半疑で何とかいい形になっていたかなぁと思っていたんだけど、今年は最後まできっちりと自信を持ってグラウンドに立てる自分がずっといた」
貴重な経験を積みながらも、確かな手応えを得ていたのは間違いない。だからこそ、最終戦後には「今日から162試合やれと言われても、僕にはできる。今から162試合やれと言われても、何の問題もない状態にある」と話している。
来季の去就は不透明だ。地元メディアの間では、フリーエージェントとなる安打製造機がヤンキースと再契約する可能性は、低いと見られている。ただ、全てはFA市場の状況次第。あらゆる可能性があると考えられる。
激動のシーズンが終わり、ホッとしたかを聞かれると、イチローは「そら、終わったときはもちろん解放されるから。少なくとも僕がやってきたシーズンではそうです」と答えた。
さらに、デレク・ジーターという、自分と同じ“レジェンド”と2年半をともにプレーしたことについては「一緒にやっていく選手が同じ価値観を共有して、やっている気持ちよさ。それを感じさせてくれる人だった」と話した。
これまでに経験したことのないシーズンを終え、イチローがいったい何を求めるのか。来季の所属先を決める要素は、いくらでもある。10月に41歳を迎える男は、しばらく体を休めてから、新たな戦いが始まることになる。
予期せぬ壁が連続したシーズンだったか?
最終戦となった28日(日本時間29日)のレッドソックス戦後、報道陣のこんな質問に、イチローは素直に答えている。
「最初から最後までそういうことの繰り返しだったですね」
開幕前には、ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトランが加入。ブレット・ガードナー、アルフォンソ・ソリアーノも加えた外野人の5番手という厳しいポジションからスタートした。ただ、ソリアーノが極度の不振に陥り、7月に戦力外に。控えという立場にも腐らず、努力と入念な準備を続け、高いパフォーマンスを披露していたイチローが定位置をつかんだ。
しかし、ここで調子を落としたこともあり、ヤンキースは補強に動く。7月のトレード期限で内野が本職のマーティン・プラドを獲得し、当初はライトで起用。イチローは再びレギュラーを奪われる形になった。
また、6月下旬には、ヤンキースが開幕前にイチローをアストロズに移籍させようとしていたとする極秘文書がハッキングで流出。思わぬ騒動にも巻き込まれた。確かに、予期せぬ壁が連続したシーズンだった。
「自分の支えになる時間だった。“これ以上はない”という時間」
イチローほどの圧倒的な実績を誇る選手にとっては、つらい1年、受け入れがたいシーズンだったのだろうか。思わずそんな想像もしてしまうが、本人の考えは違う。
「いや、プラスに考えられることなんかいっぱいありますよ。マイナスが思い浮かばないくらいですね」
ここにイチローの強さを見ることができる。
当然ながら、日本球界で史上初のシーズン200安打を達成した1994年から、イチローが控えという立場になったことはなかった。それでも、プライドを傷つけられるというマイナスの思考よりも、この現実を前向きに消化していきたい。そんな気概が感じられる。
「(これまでも)色んな経験をしてきて、いつか自分の支えになっていく経験はあると思いますが、もちろん、その中に加わる時間だったと思っています。自分の支えになる時間だった。たとえば、高校時代の2年間は僕の大きな支えになっている。そういうことの1つ。今後、僕を支える時間だと思います。なかなか“これ以上はない”という時間かな」
今季の月別の打率を見てみると、4月は3割5分7厘、5月は2割8分6厘と好調を維持した。6月は2割5分7厘、7月は2割2分4厘と調子を落としたものの、8月は3割5分2厘と再び調子を上げ、9月は2割8分2厘とまずまずの状態でフィニッシュした。いつ試合に出るかも分からず、リズムを作りにくい中で通算打率2割8分4厘。打席数は170も減ったが、昨年の2割6分2厘よりも上昇した。
内に秘める確固たる自信「今日から162試合やれと言われても、僕にはできる」
「去年の最後は半信半疑で何とかいい形になっていたかなぁと思っていたんだけど、今年は最後まできっちりと自信を持ってグラウンドに立てる自分がずっといた」
貴重な経験を積みながらも、確かな手応えを得ていたのは間違いない。だからこそ、最終戦後には「今日から162試合やれと言われても、僕にはできる。今から162試合やれと言われても、何の問題もない状態にある」と話している。
来季の去就は不透明だ。地元メディアの間では、フリーエージェントとなる安打製造機がヤンキースと再契約する可能性は、低いと見られている。ただ、全てはFA市場の状況次第。あらゆる可能性があると考えられる。
激動のシーズンが終わり、ホッとしたかを聞かれると、イチローは「そら、終わったときはもちろん解放されるから。少なくとも僕がやってきたシーズンではそうです」と答えた。
さらに、デレク・ジーターという、自分と同じ“レジェンド”と2年半をともにプレーしたことについては「一緒にやっていく選手が同じ価値観を共有して、やっている気持ちよさ。それを感じさせてくれる人だった」と話した。
これまでに経験したことのないシーズンを終え、イチローがいったい何を求めるのか。来季の所属先を決める要素は、いくらでもある。10月に41歳を迎える男は、しばらく体を休めてから、新たな戦いが始まることになる。
山中の不明者、総数つかめず…心肺停止24人
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)の噴火で、長野県警は29日、山頂の剣ヶ峰付近から心肺停止状態の8人を収容し、全員の死亡を確認、このうち7人の身元が判明した。
死者は計12人となった。一方、同日午後、新たに5人が心肺停止状態で見つかった。頂上付近で火山ガスの濃度が高くなり、午後2時前に救助活動を中止。山中には少なくとも心肺停止状態の24人が残っている。
新たに身元が判明したのは、東京都大田区、高田紗妃さん(29)、横浜市港北区、本多達一さん(39)、川崎市麻生区、高橋秀臣さん(41)、静岡県御前崎市、増田直樹さん(41)、愛知県知立市、伊藤琴美さん(18)、岐阜県中津川市、関口泰弘さん(39)、兵庫県、山上貴史さん(45)。
長野、岐阜県警と陸上自衛隊、消防などの合同救助隊は早朝から救助を再開。長野県側からは824人が入った。28日に確認された31人のうち、8人をヘリで収容。新たに心肺停止状態と確認された5人は、山頂の剣ヶ峰付近にある御嶽神社奥社周辺で見つかった。同県警は「灰が積もった岩場で見つかった」としている。
この日は、山頂付近の小規模噴火が断続的に発生し、二酸化硫黄など人体に有害な物質が含まれる火山ガスの濃度が高くなったため、午後2時までに捜索を中止。救助活動は30日も、ほぼ同じ人員で続けられる。
同県と内閣府によると、午後4時半現在、長野、岐阜両県の重軽傷者は計69人になった。
29日午前8時から長野県庁で開かれた非常災害現地対策本部会議後、陸自松本駐屯地の広報担当者は、「安否不明者は41人に上る」と明らかにした。連絡が取れない人や周辺の駐車場に放置された乗用車の所有者などを基に集計。山中に取り残されている人の数は正確につかめていない。
気象庁によると、29日も噴火は続き、噴煙の高さは火口の縁から上空へ約500メートル伸びた。大量の火山ガスが放出され、救助隊が活動限界と定めるガス濃度「5〜10ppm」を超えたという。
政府と長野県のテレビ会議に参加した名古屋大学の山岡耕春教授は「1979年に匹敵する大きな水蒸気噴火」と指摘。そのうえで、「噴煙などを見ると、長期的には火山活動は終息に向かっているが、突然の噴火に気を付けてほしい」と呼びかけた。
◇
◆亡くなられた方々(28〜30日判明分、数字は年齢、長野県警発表)
【東京都】大田区 高田紗妃さん 29
【神奈川県】横浜市港北区 本多達一さん 39▽川崎市麻生区 高橋秀臣さん 41
【長野県】塩尻市 林卓司さん 54▽松本市 横田和正さん 61
【静岡県】御前崎市 増田直樹さん 41
【愛知県】名古屋市中村区 浅井佑介さん 23▽知立市 伊藤琴美さん 18
【岐阜県】岐阜市 三浦勇さん 45▽中津川市 関口泰弘さん 39
【兵庫県】山上貴史さん 45
死者は計12人となった。一方、同日午後、新たに5人が心肺停止状態で見つかった。頂上付近で火山ガスの濃度が高くなり、午後2時前に救助活動を中止。山中には少なくとも心肺停止状態の24人が残っている。
新たに身元が判明したのは、東京都大田区、高田紗妃さん(29)、横浜市港北区、本多達一さん(39)、川崎市麻生区、高橋秀臣さん(41)、静岡県御前崎市、増田直樹さん(41)、愛知県知立市、伊藤琴美さん(18)、岐阜県中津川市、関口泰弘さん(39)、兵庫県、山上貴史さん(45)。
長野、岐阜県警と陸上自衛隊、消防などの合同救助隊は早朝から救助を再開。長野県側からは824人が入った。28日に確認された31人のうち、8人をヘリで収容。新たに心肺停止状態と確認された5人は、山頂の剣ヶ峰付近にある御嶽神社奥社周辺で見つかった。同県警は「灰が積もった岩場で見つかった」としている。
この日は、山頂付近の小規模噴火が断続的に発生し、二酸化硫黄など人体に有害な物質が含まれる火山ガスの濃度が高くなったため、午後2時までに捜索を中止。救助活動は30日も、ほぼ同じ人員で続けられる。
同県と内閣府によると、午後4時半現在、長野、岐阜両県の重軽傷者は計69人になった。
29日午前8時から長野県庁で開かれた非常災害現地対策本部会議後、陸自松本駐屯地の広報担当者は、「安否不明者は41人に上る」と明らかにした。連絡が取れない人や周辺の駐車場に放置された乗用車の所有者などを基に集計。山中に取り残されている人の数は正確につかめていない。
気象庁によると、29日も噴火は続き、噴煙の高さは火口の縁から上空へ約500メートル伸びた。大量の火山ガスが放出され、救助隊が活動限界と定めるガス濃度「5〜10ppm」を超えたという。
政府と長野県のテレビ会議に参加した名古屋大学の山岡耕春教授は「1979年に匹敵する大きな水蒸気噴火」と指摘。そのうえで、「噴煙などを見ると、長期的には火山活動は終息に向かっているが、突然の噴火に気を付けてほしい」と呼びかけた。
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◆亡くなられた方々(28〜30日判明分、数字は年齢、長野県警発表)
【東京都】大田区 高田紗妃さん 29
【神奈川県】横浜市港北区 本多達一さん 39▽川崎市麻生区 高橋秀臣さん 41
【長野県】塩尻市 林卓司さん 54▽松本市 横田和正さん 61
【静岡県】御前崎市 増田直樹さん 41
【愛知県】名古屋市中村区 浅井佑介さん 23▽知立市 伊藤琴美さん 18
【岐阜県】岐阜市 三浦勇さん 45▽中津川市 関口泰弘さん 39
【兵庫県】山上貴史さん 45
御嶽山、救助活動を中断…火山ガスなどのため
長野、岐阜両県境の御嶽山の噴火で、長野県警などの救助活動は30日午前8時の時点で、火山ガスなどの影響のため中断している。
2014年09月29日
電力7社と都市ガス4社が値下げ 11月の料金発表
電力10社と都市ガス大手4社は29日、原燃料価格の変動を料金に反映する原燃料費調整(燃調)制度に基づく11月の料金を発表した。火力発電や都市ガス製造に使う液化天然ガス(LNG)と石炭の輸入価格が下落したことを受け、電力7社と都市ガス4社が値下げする。原油価格は上昇したため、石油火力の比率が高い電力3社は相殺して横ばいとなる。
11月料金は6〜8月の平均燃料価格から算出する。10月料金の算出基準である5〜7月に比べ、LNGは0.9%、石炭は1.0%それぞれ下がり、原油は0.4%上がった。北海道電力は燃調とは別に料金の本格改定による値上げを国に申請しており、認められれば標準家庭で14.78%の上昇になる。
11月料金は6〜8月の平均燃料価格から算出する。10月料金の算出基準である5〜7月に比べ、LNGは0.9%、石炭は1.0%それぞれ下がり、原油は0.4%上がった。北海道電力は燃調とは別に料金の本格改定による値上げを国に申請しており、認められれば標準家庭で14.78%の上昇になる。
ボトルを振れば作りたての抹茶に 伊藤園「振ってつくる 手軽に抹茶」
伊藤園は29日、キャップに入った抹茶とボトル内の天然水を振って混ぜ合わせることで、つくりたての抹茶のおいしさを愉しめる「振ってつくる 手軽に抹茶」を発売する。
まろやかな旨みと深い香りで人気の京都府産宇治茶を使用した抹茶(100%使用)を、好みのシーンで“つくりたて”のおいしさを楽しめる抹茶飲料。キャップ内の抹茶を天然水と混ぜ合わせて飲むため、茶葉に含まれる栄養素をまるごと摂取できるという。
340mlペットボトルで、希望小売価格は140円(税別)。
まろやかな旨みと深い香りで人気の京都府産宇治茶を使用した抹茶(100%使用)を、好みのシーンで“つくりたて”のおいしさを楽しめる抹茶飲料。キャップ内の抹茶を天然水と混ぜ合わせて飲むため、茶葉に含まれる栄養素をまるごと摂取できるという。
340mlペットボトルで、希望小売価格は140円(税別)。
<富士山登山者>今夏は28万5494人、昨夏比8.1%減
環境省は29日、富士山の今夏(7月1日〜9月14日)の登山者数は28万5494人だったと発表した。昨夏の31万721人に比べ8.1%の減。8合目付近で統計を取り始めた2005年以来、4番目に少ない。
梅雨明けが昨年より2週間遅かった▽台風の影響などで週末やお盆に悪天候が続いた▽山梨県側でのマイカー規制が従来の31日間から53日間に延長された−−ことなどが影響したらしい。
登山道別では▽山梨県側の富士吉田口17万947人(前年比8773人減)▽静岡県側の富士宮口6万4492人(同1万2292人減)▽須走口3万3092人(同3416人減)▽御殿場口1万6963人(同746人減)。
梅雨明けが昨年より2週間遅かった▽台風の影響などで週末やお盆に悪天候が続いた▽山梨県側でのマイカー規制が従来の31日間から53日間に延長された−−ことなどが影響したらしい。
登山道別では▽山梨県側の富士吉田口17万947人(前年比8773人減)▽静岡県側の富士宮口6万4492人(同1万2292人減)▽須走口3万3092人(同3416人減)▽御殿場口1万6963人(同746人減)。
死者12人、心肺停止24人に=ガス充満、救出持ち越し−御嶽山の噴火続く
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)の噴火で、長野県警などは29日、新たに8人の死亡を確認、死者は計12人となった。また同日、5人が山頂付近で倒れているのを新たに発見。心肺停止状態の人はこれで計24人となったが、救助隊が近づけないため、24人は山頂付近に取り残されたままで、救出は30日以降に持ち越された。
警察庁によると、重軽傷者は29日午後8時現在、長野県側59人、岐阜県側10人。
両県警や自衛隊は29日朝、500人以上の態勢で、救出・捜索活動を開始。28日に心肺停止状態で見つかり、取り残された27人のうち、8人を山頂付近からヘリコプターで麓まで下ろし、長野県木曽町の旧小学校に搬送、全員の死亡を確認した。
新たに心肺停止状態で見つかった5人は山頂近くの御嶽神社付近で倒れていた。29日正午すぎ発見されたが、午後1時ごろ、風向きが変わり硫化水素を含んだ有毒ガスが流れてきたため、活動を打ち切り、30日に再開することにした。
警察庁によると、重軽傷者は29日午後8時現在、長野県側59人、岐阜県側10人。
両県警や自衛隊は29日朝、500人以上の態勢で、救出・捜索活動を開始。28日に心肺停止状態で見つかり、取り残された27人のうち、8人を山頂付近からヘリコプターで麓まで下ろし、長野県木曽町の旧小学校に搬送、全員の死亡を確認した。
新たに心肺停止状態で見つかった5人は山頂近くの御嶽神社付近で倒れていた。29日正午すぎ発見されたが、午後1時ごろ、風向きが変わり硫化水素を含んだ有毒ガスが流れてきたため、活動を打ち切り、30日に再開することにした。