2018年01月29日
書評『フンボルトの冒険』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、アンドレア・ウルフ様の「フンボルトの冒険 自然という〈生命の網〉の発明」です
このような方にお勧めです
「冒険家 科学者 哲学者 教師 自分の信じる道を進んでいる希望ある人」
著者の方のプロフィール
「作家 歴史家 本書で王立協会科学図書賞受賞(2016年) ロンドン在住」
まとめ
フンボルトを知ったのは、以前読んだ本「ナポレオンのエジプト」で名前を知る
「ナポレオンのエジプト」には数々の著名な人物が出てくるがもちろんほとんど私は知らない
しかしなぜか「フンボルト」という名前がかなり印象に残り、それがきっかけとなり「フンボルトの冒険」出会った
この男(フンボルト)、この本を読めば読むほどにとてつもない人物だったことがわかってくる
学生時代に全く勉強をしてこなかった私ですら聞いたことのある歴史的人物たちに多大な影響を与え魅了しまくってきたのだ
文豪ゲーテは、フンボルトに出会うまで植物に関しての独自の理論を持っていたが議論できる相手がいなかった
だが、フンボルトと出会って状況が変わった
ゲーテはその情熱をフンボルトと共有すべく時間を作ってはフンボルトと会い議論した
ゲーテはフンボルトについてこう言っている
「本を八日間読んでも、フンボルトから一時間で教わるより得るものは少ないだろう」と
ダーウィンは、フンボルトの影響であの有名なビーグル号に乗ることになる
中南米の調査旅行についてフンボルトが書いた「新大陸赤道地方紀行」もビーグル号に持参した
この本についてダーウィンは「紀行に憧れて、私は遠い国々に旅したいと思うようになり、英国海軍測量間ビーグル号に博物学者として乗り込むことにした」と言っている
また故郷に書いた手紙には「彼の著書を読めば読むほど彼に対する尊敬の気持ちは深まるばかりです」や「ぼくは以前はフンボルトを尊敬していましたが、今はほとんど崇めています」とまで書いている
ナポレオンと同じ年に生まれたフンボルト
フンボルトもまた、ナポレオンのエジプト遠征へ行きたいとあらゆるコネクションを使い試みるが結局その遠征には参加はできなかった
しかし私は「ナポレオンのエジプト」とこの本を読んで思う、フンボルトはエジプト遠征に同行出来なくて良かった、と
エジプト遠征では多くの兵士が亡くなった。そしてまた同行した多くの学者たちも亡くなった
もしかしたらその無くなってしまった学者の一人になっていたかもしれない
そうであったのなら、今私はこの本に出合うは決してなかったことだろう
ナポレオンは何とフンボルトに対して嫉妬心を抱いていたのだと感じる
ナポレオンにとってのエジプト遠征は誇りでもあり喜びでもあった。200人の科学者たちを連れ現地で手に入る知識や文化を収集した著書「ナポレオン エジプト誌」はかなりの自信があったに違いない
しかしフンボルトの「アメリカ旅行記」が直接競合となった
ナポレオンは多くの軍隊や学者などを引き連れての集大成の書
一方フンボルトは
帝国の有り余る財産や軍隊などを用いずに多くの学者の同行もさせずに同じような、いやそれ以上の内容の書を出版したのだ
しかも巻数も銅版画数もフンボルトの方が多かったそうだ
このほかにも多数の歴史的著名人が登場する
冒険心をかきたてられ、このフンボルトのようにひたすらに我が道を突き進むエネルギーが周りの人間たちに影響していく人物にあこがれを感じずにはいられない
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
フンボルトの冒険 自然という〈生命の網〉の発明 [ アンドレア・ウルフ ] |
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