2017年12月31日
書評『ナポレオンのエジプト』
こんにちわ、小谷中広之です
「小谷中広之」が読んだ本の書評をします。「小谷中広之」なりに感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に書評は更新していきます)
「小谷中広之」が感じ、思った事を書きたいと思っております
今回のご紹介する本は、ニナ・バーリー様の「ナポレオンのエジプト 東方遠征に同行した科学者たちが遺したもの」です
このような方にお勧めです
「冒険好き 歴史好き」
著者の方のプロフィール
「中東に関心の深いジャーナリスト」
まとめ
書名の通り、ナポレオンのエジプト遠征に同行した様々な学者たちの遺した功績や体験談、知識や知恵、その後の様々な事象に対して影響を及ぼしていった研究結果やテーマ、新種の動植物や鉱物、遺跡発見やミイラなどなど内容は盛りだくさん
この本で最も私の創造を刺激したのがナポレオンの遠征に同行させた戦闘目的(兵士、医者等)ではない学者たちだ
物理学者、数学者、動物学者、植物学者、化学者、画家、音楽家、発明家などなど若い学生たちが同行したことだ
どこに遠征に行くかも知らされていないにもかかわらず喜んで自分から立候補してナポレオンとの新たな歴史の一ページ以上の価値のある冒険への参加を願う者たち
これらも全てその時代のナポレオンだからこそのカリスマ性が色濃く出ている証拠だ
そしてナポレオンの同行者選別に胸が躍る
というよりもエジプトを占領して対イギリスとの戦争に臨もうとしているのに戦争に直接影響の出ない学者たちを同行させるナポレオンに憧れてしまうが
約五万人に及ぶフランス将兵と乗組員、そしてその軍隊に同行した百五十一人からなるパリの画家と科学者たち
きっと一般的な考えで言うのであれば、同行させた百五十一人分の学者たちではなく兵士にするはずだと思うはずだがナポレオンは違った
フランスとしてもナポレオンとしても全てとは言わないまでもそれに近いほどの未開発の地エジプト
空想でしかないが、もし自分でも同じように様々な学者や画家、発明家、エンジニア、音楽家を同行させたいと思うに違いないとこの本に出合って思う
そして逆に学者だったら(例えば動物学者)だったら未開の地エジプト(この頃はまだどこに行くかは知らされていないが学者たちの間ではおおよそ予想がついていたそうだ)遠征に同行したいと願い出るに違いない
自国には絶対に存在しない新たな動物に出合い研究してみたいと思うのが学者と思う
新たな発見、新たな考え、新たな出会い、新たな苦悩、新たな発明、新たな発想、新たな実験対象、新たな宗教などなど今この場所でこれから先も同じように研究していく、生きていくよりも未開の地へ遠征に同行して新たな自分に出会いたいと思う気持ちがすごくわかる(全く私は学者ではないが。本屋さんに行くときの気持ちはこんな感じなので)
兵士たちのエジプトでの業績等も書いてあるがやはり学者たちの生きざまというか研究熱がすごく伝わってくる(学者たちのエジプトでの興奮が)
学者たちの夢中になる標的を見つけた時の無我夢中の集中力はすごく想像すると胸が躍る
兵士たちはエジプトでの過ごす時間の中で、戦闘以外は標的の全くいない退屈な時間を過ごすことになる
しかし、そんなこと御構い無しで学者たちは自分の最も興味のそそる対象の研究に没頭すしていく
自国では植物学者だったものが興味の対象が変わり研究対象を無脊椎動物(昆虫や海洋生物)になったり、動物学者が魚類額のエキスパートになったり、と変貌するほど対象の数は無数に存在していて、一つ一つは魅力的となって学者たちの目に飛び込んでくる
そんな学者たちを見て、兵士たちは「喰うだけの役立たず」と呼んだ
ある大尉は妻にあてた手紙の中で「私たちが感じている不自由さも、彼らには影響していないようだ。古代の遺跡が彼らにとっては十分な栄養になっている」と記しているほどだ
エジプトに到着してしばらくは水や食料、病気や砂嵐等に苦しみながら進行していくのだがそんな苦しい状況の中でもひときわ目が輝いていたのが学者たち
そんな学者たちそれぞれにスポットを浴びせて書いてあるこの本は私の読書への冒険心をくすぐってきます
ロゼッタストーンをめぐる物語が少しだけど書いてあり、私個人としてはいつか一度フランスの博物館に飾られた後、エジプトの地に返還されることを願っています
ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです
この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。
ナポレオンのエジプト 東方遠征に同行した科学者たちが遺したもの [ ニナ・バーリー ] |
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