2018年05月23日
キンモクセイの匂い
ばあちゃんは手荒れが酷くてキンモクセイでオイル?を作ってハンドクリームにしていた。
そんなばあちゃんの手が大好きだった。いつも豆腐を買いに散歩した。
危ない車道にばあちゃんがいて手を引いてくれた。
土手を歩いてる時に後ろから中学生が猛スピードで自転車を突撃させてきた。
私は怖くて避けたらばあちゃんが私をかばって車道に。
ばあちゃんトラックに跳ねられて死んだんだ。中学生はヤベッとか言って逃げた。
悲しくてあまりここからの記憶はない20年前の話。
そして今年始め、庭で遊ぶ子供から一目離した時に車に跳ねられた。
10メートルぐらい?飛ばされて私は発狂して子供に駆け寄ると子供はポケーッと座っていた。
子供に無事か確認したら「知らんおばあちゃんが助けてくれたよ」と言う。
辺りには、おばあちゃんなんかいなかったけど季節外れのキンモクセイの匂いがした。
多分、私のおばあちゃんだ。二度も私を助けてくれた。ありがとうって言いたい。おばあちゃん大好き。
死んでも私を気にかけてくれてるんだと思ったらいつも涙が止まらない。
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posted by 暇つぶしに読める話のまとめ at 17:07
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