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大麻(ヘンプ)とは

大麻(ヘンプ、Hemp)は、大麻を原料として作られた織物を言います。麻には、亜麻(リネン)、黄麻(ジュート)などがあります。その中で一番やわらかく、肌触りのよいものが大麻(ヘンプ)です。指定外繊維に分類されます。

麻の分類、用途

亜　麻（あま、　リネン）　衣料、寝装、資材
苧　麻（ちょま、ラミー）　衣料、寝装、資材
黄　麻（こうま、ジュート）麻袋、紐、カーペット
大　麻（たいま、ヘンプ) 　 衣料、ロープ

大麻(ヘンプ)の特徴

１．ソフトな肌触り
２．吸水速乾性(汗を素早く吸い取り乾燥させる)
３．抗菌性(雑菌の繁殖を防ぐ)
４．消臭性(匂いをおさえる)
５．調湿性・保湿性(多数の微細な繊維穴に流れる空気が肌をやさしく調湿・保温する)

大麻(ヘンプ)は、衣料品の麻と混同されることがありますが、麻よりも柔らかくかつ強靭な繊維です。 通気性・吸湿性に優れて肌触りが良いことから、織られて高級な衣類に使用されます。ヘンプの繊維はコットンと比べると、非常に繊維細胞が細かいため、触れてもチクチクせず、つねにソフトです。また、長持ちで使うほどに風合いが増し、肌に馴染んでいきます。ヘンプの極上の肌触りは疲れやストレスを解消させ充実した睡眠や癒しの時間が得られるため、海外の医療機関でもヘンプを推奨しています。

環境に優しい大麻(ヘンプ)

大麻(ヘンプ)の栽培には、農薬や合成肥料、遺伝子組み換え種子を必要とせず、環境への負荷が少ない農産物です。また、その栽培は土壌に必要不可欠な栄養素を補給し、表土の浸食を防止することにより、土壌の健康状態を改善します。

大麻(ヘンプ)の歴史

大麻(ヘンプ)は、日本古来より依り代(ヨリシロ)と呼ばれ、邪気を払い、空間や波動の調整をする神聖な植物とされてきました。伊勢神宮のお札、神宮大麻をはじめ、仏閣はもちろん、生活の中に深く関わり、長く日本の文化として親しまれてきました。

近年では、麻の実(ヘンプシード)は、スーパーフードとして、取れる油(ヘンプオイル)は、大変栄養に優れた健康食品として注目を集めています。

大麻(ヘンプ)の栽培

ヨーロッパでは、1993年よりヘンプの利用価値を見直したヨーロッパ（又、カナダ）を中心とした国々での栽培が解禁されています。アメリカでは、2000年の4月よりハワイでも個人のヘンプ（大麻）の栽培が解禁されています。日本では、現在、免許制による栽培のみが認められています。2014年度より、北海道上川管内東川町の松家農園（松家源一社長）において、マリファナ成分をほとんど含まない産業用大麻の試験栽培が始まりまっています。

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