2018年01月16日
アリス / 餐虎のソーサラー
これは美食に溺れた虎の物語です。思い出の味を忘れられない虎は、賢いネズミと旅立ちました。ウサギ、小鳥、ワニ、カエル、鹿……力と知恵を駆使し、フルコースを食べ尽くします。
けれど虎の「思い出の味」には出会えません。ネズミは最後に自分を食べるよう虎に持ちかけます。虎は断りますが、ネズミは「思い出の味はネズミだ」と畳み掛けます。悩んだ虎は……
ぱくり!食べてびっくり、ネズミこそ虎の「思い出の味」でした!けれど舌の肥えた虎はもうネズミでは満足できませんでした。それにその後、何故か虎は苦しみ悶え死んでしまいます。
自分の不可解な死や美食への執着は虎を禍々しい精霊へと変貌させました。何故虎は死んだのか。何故ネズミは自分を食べろと言ったのか。それはまた別のお話です。めでたしめでたし。
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8955658
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック