2017年07月09日
無限の時間を生き続ける青い霊石“ターコイズ”(トルコ石)
アメリカ南西部に住むナバホ・インディアンの神話では、ナバホ族の偉大な四氏族は「トルコ石乙女(ターコイズ・ウーマン)」という女神によって創られたとされているが、このトルコ石乙女はトルコ石から生まれてきたと言われている。
神話によると、「最初の男」と「最初の女」が長い旅の果てにナバホの土地にやってきたとき、「大マツの山」の麓でちょうど赤ん坊くらいの大きさのトルコ石の塊を発見した。このトルコ石の塊から生まれてきたのがトルコ石乙女で、彼女は生まれるとすぐに成長し、太陽と結婚する。そして、彼女は遙か西の彼方、大地(あるいは海)と天が接する場所にあるトルコ石の宮殿に住み、毎日天空を横切ってくる太陽を迎えるのである。
さらに彼女は、「光」と「闇」という双子の兄弟を産む。この双子は一種の英雄神で、地上で暴れ回っていた怪物を退治するのだが、この戦いが激し過ぎたために人間は絶滅してしまった。これを見たトルコ石乙女は、新しい人間を創る必要を感じる。そこで彼女が左右の胸をこすると、右の胸からは白い小麦粉、左の胸からはトウモロコシの粉が落ちてきたのだ。彼女はこれを混ぜ合わせ、ペースト状にし、人間の男女を形作るとその上に魔法の毛皮を被せた。すると翌日、人形は生きた人間になっていた。この二人からナバホ族の偉大な四氏族が生まれてきたのだという。
ナバホ族と同じ地域に住むプエブロ・インディアンの考えでは、明るい青色のトルコ石は「空」の象徴であるが、空の青は水の青に通じることから「天の水」の象徴ともされる。また、トルコ石の青はトウモロコシの象徴でもある。古代ギリシア人がそうだったように、伝統的な社会では緑と青はしばしば同一視されるからだ。そのため、トルコ石はその霊力によって雨を呼び、豊穣をもたらす石とされ、現在でもなお彼らの生活にとって不可欠な石となっているのである。
神話によると、「最初の男」と「最初の女」が長い旅の果てにナバホの土地にやってきたとき、「大マツの山」の麓でちょうど赤ん坊くらいの大きさのトルコ石の塊を発見した。このトルコ石の塊から生まれてきたのがトルコ石乙女で、彼女は生まれるとすぐに成長し、太陽と結婚する。そして、彼女は遙か西の彼方、大地(あるいは海)と天が接する場所にあるトルコ石の宮殿に住み、毎日天空を横切ってくる太陽を迎えるのである。
さらに彼女は、「光」と「闇」という双子の兄弟を産む。この双子は一種の英雄神で、地上で暴れ回っていた怪物を退治するのだが、この戦いが激し過ぎたために人間は絶滅してしまった。これを見たトルコ石乙女は、新しい人間を創る必要を感じる。そこで彼女が左右の胸をこすると、右の胸からは白い小麦粉、左の胸からはトウモロコシの粉が落ちてきたのだ。彼女はこれを混ぜ合わせ、ペースト状にし、人間の男女を形作るとその上に魔法の毛皮を被せた。すると翌日、人形は生きた人間になっていた。この二人からナバホ族の偉大な四氏族が生まれてきたのだという。
ナバホ族と同じ地域に住むプエブロ・インディアンの考えでは、明るい青色のトルコ石は「空」の象徴であるが、空の青は水の青に通じることから「天の水」の象徴ともされる。また、トルコ石の青はトウモロコシの象徴でもある。古代ギリシア人がそうだったように、伝統的な社会では緑と青はしばしば同一視されるからだ。そのため、トルコ石はその霊力によって雨を呼び、豊穣をもたらす石とされ、現在でもなお彼らの生活にとって不可欠な石となっているのである。
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