2016年11月25日
世界の八大不思議“琥珀の間”アンバー・ルーム
“琥珀の間”はその名の通り、琥珀で造られた部屋であり、現在はロシア第二の都市サンクトペテルブルクのエカテリーナ宮殿の博物館にある。時計やチェストなどの調度品は勿論、壁までが黄金色の琥珀で作られ、さらに様々な貴石を用いて美しく飾られた豪華絢爛な部屋であり、まさに琥珀芸術の中で世界最高の価値があると言えるものだ。
かつてこの部屋は、エカテリーナ宮殿の儀礼の間に存在していたのだが、ロシア人はこの部屋を自慢にし、エジプトのピラミッドやバビロニアの空中庭園に匹敵する奇跡の部屋だとして、“世界の八大不思議”と呼んだほどである。
しかし、エカテリーナ宮殿の儀礼の間に存在していた“琥珀の間”と、現在博物館にある“琥珀の間”は別なものである。博物館の“琥珀の間”は、かつて存在していた本来の“琥珀の間”を模倣し、新しく復元されたものなのだ。
1701年、プロシア(ドイツ北東部の地方)の皇帝となったばかりのフリードリヒ1世は、デンマークの琥珀彫刻師ゴトフリート・タッソを呼び、ポツダム市に“琥珀の間”を建設することを命じた。これが“琥珀の間”の歴史の始まりである。
1709年、総面積約55平米、琥珀のモザイクと彫刻で出来た、この世で最初の“琥珀の間”が完成した。
1712年、当時ベルリンに移転していた“琥珀の間”をロシア皇帝ピョートル1世が訪ね、その素晴らしさに感嘆するということがあった。
そこで1716年、プロシア皇帝のフリードリヒ・ウィルヘルム1世は、ピョートル1世がスウェーデンとの戦争に勝利した記念として、“琥珀の間”をロシアへ寄贈したのである。
1755年、ロシアのエリザベータ女帝の命令で、“琥珀の間”はエカテリーナ宮殿の儀礼の間へ移され、10年の歳月を掛けて更なる装飾が施された。600kgの琥珀を追加し、金箔やクォーツ、ジェード、オニキスといった貴石で飾られた“琥珀の間”は、現在の金額に換算すると、1億4,200万ドル相当の琥珀芸術の宝庫だったと言われている。
1917年、10月革命によってソヴィエト連邦が誕生すると、この部屋は民衆にも開放され、まるで巡礼地のように誰もが訪れる場所になったという。こうして、人々はこの部屋の驚異的な美しさに驚き、“世界の八大不思議”と呼ぶようになったわけだ。
しかし、第二次世界大戦中、ヒトラーがこの“琥珀の間”を奪い去り、戦時の混乱と共に行方が分からなくなってしまった。空爆により消失したとも言われているが、確実な事は分かっておらず、今も世界に数あるミステリーの一つとなっているのである。
かつてこの部屋は、エカテリーナ宮殿の儀礼の間に存在していたのだが、ロシア人はこの部屋を自慢にし、エジプトのピラミッドやバビロニアの空中庭園に匹敵する奇跡の部屋だとして、“世界の八大不思議”と呼んだほどである。
しかし、エカテリーナ宮殿の儀礼の間に存在していた“琥珀の間”と、現在博物館にある“琥珀の間”は別なものである。博物館の“琥珀の間”は、かつて存在していた本来の“琥珀の間”を模倣し、新しく復元されたものなのだ。
1701年、プロシア(ドイツ北東部の地方)の皇帝となったばかりのフリードリヒ1世は、デンマークの琥珀彫刻師ゴトフリート・タッソを呼び、ポツダム市に“琥珀の間”を建設することを命じた。これが“琥珀の間”の歴史の始まりである。
1709年、総面積約55平米、琥珀のモザイクと彫刻で出来た、この世で最初の“琥珀の間”が完成した。
1712年、当時ベルリンに移転していた“琥珀の間”をロシア皇帝ピョートル1世が訪ね、その素晴らしさに感嘆するということがあった。
そこで1716年、プロシア皇帝のフリードリヒ・ウィルヘルム1世は、ピョートル1世がスウェーデンとの戦争に勝利した記念として、“琥珀の間”をロシアへ寄贈したのである。
1755年、ロシアのエリザベータ女帝の命令で、“琥珀の間”はエカテリーナ宮殿の儀礼の間へ移され、10年の歳月を掛けて更なる装飾が施された。600kgの琥珀を追加し、金箔やクォーツ、ジェード、オニキスといった貴石で飾られた“琥珀の間”は、現在の金額に換算すると、1億4,200万ドル相当の琥珀芸術の宝庫だったと言われている。
1917年、10月革命によってソヴィエト連邦が誕生すると、この部屋は民衆にも開放され、まるで巡礼地のように誰もが訪れる場所になったという。こうして、人々はこの部屋の驚異的な美しさに驚き、“世界の八大不思議”と呼ぶようになったわけだ。
しかし、第二次世界大戦中、ヒトラーがこの“琥珀の間”を奪い去り、戦時の混乱と共に行方が分からなくなってしまった。空爆により消失したとも言われているが、確実な事は分かっておらず、今も世界に数あるミステリーの一つとなっているのである。
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