2016年10月21日
仙人になれる石“マイカ”(雲母)
古代の中国では、雲は岩石の精気から生まれると考えられていた。
というのは、中国のようにどこまでも黄土の平原が広がっている土地では雲が出来にくく、雲が巻き起こる場所と言えば多くの場合、岩石がふんだんにある山の上空だったからだ。
そして岩石の中でも、中国人が特に雲の生成と関係があると考えたのが、花崗岩のような普通の岩石の中にも含まれている雲母だった。
そのため古代の中国では、雲のある所の下を掘れば雲母を見つけることが出来ると考えられていた。
雲母は薄い結晶がサンドイッチのように重なった構造をしており、しかも結晶同士の結合力が弱いので簡単に剥がれるという特徴がある。それも、ほとんど無限に剥がれる。そして剥がれた結晶は透明で軽く、息を吹きかけただけで宙に舞い上がってしまう。こんな訳で、古代の中国人は雲母こそが雲の母だと考えたのである。もちろん、雲母という名称もここからきている。
中国では雲母は五色に分類されており、雲母は五色の雲を作り出す岩石ということになる。五色の雲というのは古くから瑞祥とされ、神や仙人と関係が深いものと考えられていた。4世紀頃に書かれた神仙思想の教科書とも言える「抱朴子」にも、雲母を様々な材料と調合して服用すれば長寿を得られ、10年間服用すればその人の頭上を雲が覆うようになると説明されている。
というのは、中国のようにどこまでも黄土の平原が広がっている土地では雲が出来にくく、雲が巻き起こる場所と言えば多くの場合、岩石がふんだんにある山の上空だったからだ。
そして岩石の中でも、中国人が特に雲の生成と関係があると考えたのが、花崗岩のような普通の岩石の中にも含まれている雲母だった。
そのため古代の中国では、雲のある所の下を掘れば雲母を見つけることが出来ると考えられていた。
雲母は薄い結晶がサンドイッチのように重なった構造をしており、しかも結晶同士の結合力が弱いので簡単に剥がれるという特徴がある。それも、ほとんど無限に剥がれる。そして剥がれた結晶は透明で軽く、息を吹きかけただけで宙に舞い上がってしまう。こんな訳で、古代の中国人は雲母こそが雲の母だと考えたのである。もちろん、雲母という名称もここからきている。
中国では雲母は五色に分類されており、雲母は五色の雲を作り出す岩石ということになる。五色の雲というのは古くから瑞祥とされ、神や仙人と関係が深いものと考えられていた。4世紀頃に書かれた神仙思想の教科書とも言える「抱朴子」にも、雲母を様々な材料と調合して服用すれば長寿を得られ、10年間服用すればその人の頭上を雲が覆うようになると説明されている。
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