斉藤珠樹のパワーストーンコレクション

サファイアの中には、カボションカットしたときにインクルージョン（含有物）によって六条の星光を放っているように見えるものがあり、これをスター・サファイアと呼ぶ。（※カボションカット：上半分をドーム状にカットし、研磨した形）
このように内部に光が走っている石は、強烈な魔除けになり、特別な幸運を招くと言われている。

★スター・サファイア‘神秘の石’エピソード1「男性の愛を喚起するヘレネのサファイア」

スター・サファイアを身に付けている女性は、人々から愛されると言われている。
ギリシア神話に登場する人間の女性の中で最も美しかったヘレネも、この宝石を身に付けていた。
ヘレネはその美しさゆえにギリシア中から立派な若者が求婚に駆けつけ、スパルタ王である父の城が若者達で一杯になってしまったというほど、男性から愛された女性である。
ヘレネは若者達の中からどうにか一人を選び結婚したが、その後トロイアの英雄と駆け落ちしてしまう。そしてヘレネを取り戻すためにギリシアとトロイアの戦争が勃発し、トロイアは滅びてしまった。
ヘレネがこれほどまでに男性達を虜にしたのは、その美貌もさることながら、身に付けていたスター・サファイアの神秘の力によるものだと言われているのだ。

★スター・サファイア‘神秘の石’エピソード2「イエスの誕生を知らせた星」

キリスト教の世界では、サファイアは神の王座の石とされているほど神聖な石であるためか、イエスの誕生とスター・サファイアを結び付けている伝説がある。
新約聖書の「マタイの福音書」には、イエスが誕生しようというとき、夜空にイエスの星が現れ、3人の東方の占星術師がその星に導かれてイエスの誕生の家を訪ねたという話がある。このとき、3人の占星術師はスター・サファイアを身に付けていたという。スター・サファイアが、星に導かれてイエスのところへ向かう占星術師の護符となったのだ。