2015年03月24日
トミー・ジョン手術っていったい?
メジャーリーグ、テキサスレンジャーズ所属のダルビッシュ有投手(以下:ダル投手)が右肘関節の内側側副靭帯再建術を行いました。手術の方は無事に終了しなによりです。
メジャーリーガーとなった松坂投手、和田投手、藤川投手なども肘の靭帯を損傷して手術を選択しています。
話題となっていますトミージョン手術とはいったいどのようなものなんでしょうか?
私は医者ではないですし、彼らのMRIなども見ていないので正確なことはわかりませんが一般的にはレイトコッキング期に生じる外反力により前腕回内屈筋群や内側側副靭帯が損傷されると言われています。
((内側側副靭帯前斜走線維:AMCL))とは?
:肘の前腕と上腕をつなぐ靭帯で肘の内側に付いている。通常トミー・ジョンの適応となるのは内側側副靭帯の前斜走線維:AMCLという部位が損傷するとこの手術が選択される。
((レイトコッキング期))とは?
:投球にはワインドアップ、アーリーコッキング、レイトコッキング、加速、フォロースルーといったフェーズが存在する。
レイトコッキング期に特に内側側副靭帯に負担がかかりやすく、損傷しやすい。
投球動作のこの時期に肘の内側の靭帯に大きな力が働き、赤で囲ってある靭帯に大きな負担がかかって痛めると言わています。実際にこの靭帯を損傷した場合レイトコッキング期に痛みを訴えることが多いそうです。
通常、ダル投手や田中投手といった一流投手は体のしなりを使ったキレイなフォームをしており障害のリスクが少ないフォームをしています。
しかし、このようなキレイなフォームをしていてもケガをしてしまうのはなぜでしょうか?
高校時代からの蓄積疲労、マウンドの硬さの違い、ローテーションの日程の違い、変化球を投げることでの負担などが言われていますが、個人的には完全にこれ!という原因はないと思います。さまざまな要因が重なって怪我してしまうものだと思いますので…
ただリスクを減らすという観点では休養やフォームは大事だと思います。
そしてこの内側側副靭帯を再建するのがトミージョン手術と言われる手術法です。
1974年にフランク・ジョーブによって考案され、トミージョン投手が初めて受けたことからこう呼ばれるようになったそうです。(Wikipedia参照)
手術の方法としては自身の長掌筋(手首を手のひら側に曲げる筋肉)の腱を採取して、切れた靭帯の変わりにするといった手術法です。この長掌筋というのは人によってはない場合もあり比較的リスクも少ないため、この腱が代役として使われるようです。
巷では"トミージョン手術を行うと球速が伸びる"などと言われたりしています。
ですが決してそのようなことはなく実際は本人のリハビリやトレーニングなどの努力によって球速が伸びたということだと思います。いくらジョーブさん考案だからと言ってゲームのように能力が上がったりすることはありません。
一般的なリハビリ期間ですが、スポーツ復帰までの道のりが12か月以上とされています。実際にダル投手も復帰が1年後になるとコメントしていましたね。
リハビリとしては手術後の可動域や筋力の改善、シャドーピッチング、塁間キャッチボールなどを回復に合わせて行っていくそうです。
今回この手術を選択したダルビッシュ投手はいろいろ公私に渡り話題性の高い方ですが、野球に対する姿勢は真のプロフェッショナルですし、ボランティア活動も取り組む素晴らしい方です。なにより彼のピッチングは多くのファンを魅了するのではないでしょうか。ぜひともまたマウンドで素晴らしい活躍をされることを期待しています。
↓よろしければフォローお願いします
メジャーリーガーとなった松坂投手、和田投手、藤川投手なども肘の靭帯を損傷して手術を選択しています。
話題となっていますトミージョン手術とはいったいどのようなものなんでしょうか?
私は医者ではないですし、彼らのMRIなども見ていないので正確なことはわかりませんが一般的にはレイトコッキング期に生じる外反力により前腕回内屈筋群や内側側副靭帯が損傷されると言われています。
((内側側副靭帯前斜走線維:AMCL))とは?
:肘の前腕と上腕をつなぐ靭帯で肘の内側に付いている。通常トミー・ジョンの適応となるのは内側側副靭帯の前斜走線維:AMCLという部位が損傷するとこの手術が選択される。
((レイトコッキング期))とは?
:投球にはワインドアップ、アーリーコッキング、レイトコッキング、加速、フォロースルーといったフェーズが存在する。
レイトコッキング期に特に内側側副靭帯に負担がかかりやすく、損傷しやすい。
投球動作のこの時期に肘の内側の靭帯に大きな力が働き、赤で囲ってある靭帯に大きな負担がかかって痛めると言わています。実際にこの靭帯を損傷した場合レイトコッキング期に痛みを訴えることが多いそうです。
通常、ダル投手や田中投手といった一流投手は体のしなりを使ったキレイなフォームをしており障害のリスクが少ないフォームをしています。
しかし、このようなキレイなフォームをしていてもケガをしてしまうのはなぜでしょうか?
高校時代からの蓄積疲労、マウンドの硬さの違い、ローテーションの日程の違い、変化球を投げることでの負担などが言われていますが、個人的には完全にこれ!という原因はないと思います。さまざまな要因が重なって怪我してしまうものだと思いますので…
ただリスクを減らすという観点では休養やフォームは大事だと思います。
そしてこの内側側副靭帯を再建するのがトミージョン手術と言われる手術法です。
1974年にフランク・ジョーブによって考案され、トミージョン投手が初めて受けたことからこう呼ばれるようになったそうです。(Wikipedia参照)
手術の方法としては自身の長掌筋(手首を手のひら側に曲げる筋肉)の腱を採取して、切れた靭帯の変わりにするといった手術法です。この長掌筋というのは人によってはない場合もあり比較的リスクも少ないため、この腱が代役として使われるようです。
巷では"トミージョン手術を行うと球速が伸びる"などと言われたりしています。
ですが決してそのようなことはなく実際は本人のリハビリやトレーニングなどの努力によって球速が伸びたということだと思います。いくらジョーブさん考案だからと言ってゲームのように能力が上がったりすることはありません。
一般的なリハビリ期間ですが、スポーツ復帰までの道のりが12か月以上とされています。実際にダル投手も復帰が1年後になるとコメントしていましたね。
リハビリとしては手術後の可動域や筋力の改善、シャドーピッチング、塁間キャッチボールなどを回復に合わせて行っていくそうです。
今回この手術を選択したダルビッシュ投手はいろいろ公私に渡り話題性の高い方ですが、野球に対する姿勢は真のプロフェッショナルですし、ボランティア活動も取り組む素晴らしい方です。なにより彼のピッチングは多くのファンを魅了するのではないでしょうか。ぜひともまたマウンドで素晴らしい活躍をされることを期待しています。
↓よろしければフォローお願いします
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3458674
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック