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2010年08月07日
温泉でプチ・サスペンスを体験
今日は、アトピー性皮膚炎の予防に温泉に行こうと目論み、
お昼過ぎから東京23区の温泉の泉質を検索していました。


それというのも、東京都西多摩地区の温泉に行くと
しばらくアトピー性皮膚炎になりにくいことに気づいたからです。
そのあたりの泉質を調べると、アルカリ性単純温泉となっています。


一般的には、アルカリ性単純温泉は「美肌の湯」とされているようですが、
それらの温泉で掲げている効能はおもに神経痛なので、
誰にでも効果があるのかどうかは定かではありません。
「でも、わたしには効くの!」と願望も含めて探してみました。


東京=黒湯でナトリウム−塩化物強塩温泉が多い中、
やっとのことで、アルカリ度高めの温泉を発見し、
営業時間の確認の電話してみたところ、
電話が壊れているのか、通信音が全く聞こえません。
今度は、NTT故障係とのやりとりです。
1時間程経って、やっと回線に問題があり出張修理になることが判明し、修理の手配をしてやっと温泉に出発となりました。




そんなゴタゴタもあり、駅に着いたのは21:00過ぎ。
早速、駅で温泉のHPの地図を広げてみますが、
なんと!目印のお店がありません。


というより、駅前なのにお店が数えるくらいしか無いのです。
JR京浜東北線という、東京では主要とされる路線から私鉄で1駅のところなのですが。
しかも、夏休みのせいか、21:00台で人通りがほとんどない上に
灯りがついている家も少ないのです。


う〜ん!微妙…と思いながらも「せっかく来たんだし」と、まずは駅近くの地図で位置の確認。
その通りに進んでいくと、すぐに高架下に突入です。
そうなんです。ここは、新幹線と東海道線、そして私鉄と3つの線路が交差した地域なので、高架下だらけです。
そして、高架下のトンネル状の通路をいくつも抜けなければなりません。
さらにそこには「ひったくり多発路線」の看板が…。


「なんか、ちょっと怖いんだけど…」と思って記憶を辿ってみたら、
それもそのはず、ここは猟奇殺人系のサスペンスで
人が襲われるシーンに出てきた場所とそっくりです。
そんなことを考えながら歩いていると、
後ろから凄いスピードで自転車が…
思わず駆け出してしまいました。


そして、おそるおそる高架下区域を抜けたのですが…
さらに何もありません。
いよいよ人もいなくなってしまいました。
住居表示を確認すると、全く逆の方向に進んでいます。


仕方がないので駅まで戻り辺りを見回すと、駅構内に違う地図を発見。
さっきの地図は、現在地の印が通りの反対側についていたので
逆方向に進んでしまったようです。


「なんだ」と思い、気を取り直して再挑戦してみますが…
今度はもっと怖いです。
高架下と背の高い雑草の生えた空き地と駐車場のオンパレード。
駅から5分の道のりで、商店街も何も無いとは思ってもみませんでした。


うちの付近は繁華街のため夜中まで人通りがあるので、
普通の夜道でも怖いと思ってしまうわたしです。
しかも、往路の車内で読んだ本は、ちょうど惨殺シーンで中断。
温泉にはかなりの重要度で行きたかったのですが、
22:00を過ぎた今、もう諦めるしかありません。




ホームにたどり着くと、ここにも人はたった一人。
酒焼けしたような顔色のおじさんが独り言をつぶやき、
突然手を振り上げて、何か呪文のような言葉を叫んでいます。


「早く電車来ないかな?」と不安な気持ちで待つのですが、
こういう時に限って、誰もいない反対方向のホームに先に入線。
それから2分後にこちらの電車が来ましたが、
その2分の長いこと。無人駅のようなところで
見知らぬ怪しいおじさんと二人きりだなんて…
気分はすっかり映画のヒロインになっていました。
電車には思ったより人がたくさん乗っていて、やっと一安心です。




ということで温泉に行けなかったわたしは、コレを購入。

「薬用入浴剤アルカリ性単純泉『美肌の湯』」です。
こんなものがあるのなら、無理して行くこと無かったかなあ?
と少々後悔が…。楽しかったですけどね。




そして、思わぬハードな旅路になったので、さらにご褒美を。
「ガリガリ君 梨」です。
写真を撮る間もなく食べてしまいましたが、
ベタベタと甘くもなく「ホントだ!梨だ!」という味でしたよ。
ちょっと豊水っぽい幸水って感じでしょうか?
69kcal/本もうれしいです。

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