2024年03月23日
「ダイヤモンドの功罪」の世界の大人たちは全員「黒澤明の『赤ひげ』」を一刻も早く見てほしいと思った話【漫画感想】(2)
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ダイヤモンドの功罪の世界の大人たちに見てほしいのは、この赤ひげの主人公の決意を聞かされた母親の姿です。
私ならおそらく「何、夢みたいなことを言っているんだ。」とか「必ず後悔するから」など、言ってはいけない言葉を口に出してしまうでしょう。
でも、この母親はただただ穏やかにその決意を受け入れます。
そうして、その決意をした息子に、「お前は何だか人がかわったようにさっぱりして、まるでお湯から上がりたての人みたいですよ。」と告げます。
この母親は息子にとって何が幸せかをよく理解し、息子を人間として尊重しています。こうして書いてしまうと当たり前のことのように思えますが、それができる人間がこの世にどれだけいるでしょう。
ダイヤモンドの功罪の世界でも綾瀬川の母親は息子を一生懸命理解しようとし、その幸せを願っています。
「次郎は天才とかじゃなくて・・・すごく努力家なんだと思うよ。」
「次郎が野球好きなままならお母さんは次郎に野球続けてほしいな・・・。」
と。
野球の知識はなくとも、息子の苦しみを理解し、よい方向に進めるように精一杯考えてくれていることが伝わります。
でも「この子の才能を前におかしくならない方がおかしい。」のバンビーズの監督。
「野球を知らないお前が口出していい問題じゃない!」
「そもそもなんで俺からあんな子供が…あいつは本当に俺の」のヤスパパ。
特にこの二人は「赤ひげ」を見て反省してください。心から。
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