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2024年06月05日

「シグルイ」第一景 感想(ネタバレ注意)(1)【1.駿府領主 徳川忠長の自刃】

『シグルイ』は、南条範夫原作の小説「駿河城御前試合」の第一話を原作とする山口貴由の本格残酷時代劇漫画です。

タイトルは「死狂い(しぐるい)」を表し、江戸時代の書物『葉隠』の一節「武士道は死狂ひなり。(武士道は死に狂いである。)一人の殺害を数十人して仕かぬるもの。(そのような一人を殺すのに数十人がかりでも、かなわないこともある。)」に由来します。


物語は徳川忠長の切腹から始まります。扇腹というものでしょうか。

この処刑の場面、全てしっかり描写されています。グロテスクなものが苦手な方はご注意ください。

徳川忠長は3代将軍、家光の弟です。暴君であったと言われ、妊婦の腹を裂いたなどの伝説がありますが、それは俗説にすぎないと忠長の斬首シーンでは説明されています。

駿河場内の御前試合の記述のみが忠長の驕暴(きょうぼう)を世に知らしめる唯一の信憑(しんぴょう)すべき記述である


続きます
タグ:シグルイ
posted by 権田 at 01:37 | TrackBack(0) | 漫画

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