この作品の紹介文をコピペすると、こんな内容です。
「学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!? 陰キャ男子・京太郎の初めて恋、始まる。陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!」
学園物を描くときに、高校生にするか中学生にするかは重要なポイントですが、この作品は「中学2年生」という、まさに現役の中二病患者が主人公。高校生よりもはるかに多感な分、その痛さが激しい。ほんの数年前までは小学生だった訳なので、心身の成長が主人公もヒロインも伴っていなくて、そのギャップが可笑しくてちょっと切ない。
桜井のりおは自身の性格を「ど変態」と評しているようですが、随所にあふれるフェティシズムや特殊性癖が素晴らしく輝いています。洗練された変態は、アートの域に達するのですね。山田のうなじの後れ毛とか、すごくいい。いや、最高に近い。
2019年のマンガランキングにはぐいぐい入ってくると思います。現時点では桜井作品のベストだと思うのですよ。
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