「シグルイ」で頂点を極めた感がありましたが、山口先生は「全身漫画家」なのか、なおも止むことを知らず、驀進しています。
1巻のリードは以下の通り。
「覇府の威によって戦国乱世を支配した治国平天下大君・家康。その意に従わぬ民は軍神・吉備津彦命に誅戮される運命だ。だが見よ! 惨酷なる人界を跋扈する七つの影。人か獣か風か花片か、いや、衛府の刃・怨身忍者だ!」
これを読んで、うむ、相分かった、という人がいれば大したもの。なんとなく時代物か?と思われたなら、「そうかもね」ということにしておきましょう。
山田風太郎と南條範夫がフュージョンして魔界転生した作品です。ますます意味不明ですね。
山口作品は、創作全体で大きな世界を描いているので、この作品も他の作品と相互に関係しています。もちろん単独で読んでも面白いのですが、まずは「覚悟のススメ」から始めてください。
現在は6巻まで刊行されています。
個人的には「油でグツグツ煮られておりやす」「鬼でお願いしやす」こと忘八の憐(れん)が可笑しい。このセンスは比類がない。
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