わりとポピュラーな病気です。
軽微な頭部外傷などの後に、ゆっくりと時間をかけて頭蓋骨の内側(硬膜とくも膜の間)に血が溜まってゆき、頭痛や嘔吐、意識障害などの症状が現れます。
放置すると死亡することがあります。
じつは数日前に管理人の父親が救急搬送され、診断結果がマンコウでした。
夜中に運ばれたので、朝まで待ってスタッフが揃ったところで手術になりました。
頭蓋内の両側に血腫が確認されたので、頭蓋骨の左右二か所に孔をあけて血腫を除去して洗浄しました。
手術後は孔に挿してあるドレンチューブが翌日まで残りますが、それを抜いたら基本的に終了です。
あとは再発しないことを願いながら、リハビリに励むわけです。
若い人はわりと素早く復活するようですが、高齢者は圧迫されていた脳の正常構造への回復が悪いことがあります。
外傷以外では、アルコールの多飲、動脈硬化なども誘因となるそうなので、心当たりがある方はご注意を。
マンコウの症状として、頭痛、吐き気、片側の麻痺、しびれ、歩行障害、失語、認知機能低下(または短期間での進行)、意欲や活動性の低下などが生じます。急にこうした症状が目立ってきたら、CTで診てもらった方がいいかも。
とりあえず今日は病院へお見舞いです。
タグ:慢性硬膜下血腫
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