皆さんお待たせの「潮が舞い子が舞い」、待望の8巻が絶賛発売中です。
管理人の自宅の近くの本屋では、いつも1冊しか入荷しないのです。オレ専用かよ。
冒頭のセリフは2年4組在籍の「魔王」、小笠原さんの発言です。
考えるな、感じろ。というのはこういう時のためにあるフレーズですね。
なんで「ちょうど」で奇数なんだと思ったら負け。「魔王」は最終的には腕を17本ぐらい生やしたいそうなので、ちょうど9本ではまだ道半ばかと存じます。
小笠原さんの「魔王」エピソードは「潮が舞い子が舞いblog」でご覧いただけます。 彼女の真の姿をまだ誰も知らない。 |
今回は前回(7巻)で欠席?だった、「東アジア女子会機構」と「お天気組」のメンバーのエピソードが入っていて、それだけで大満足です。
柿境さんと枇杷谷さんは、意見は分かれるけどお互いをリスペクトしているところがすごく良い。
友人の条件として、「お互いを尊敬できるか?」という部分を軽々とクリアしていて、気持ちいいです。
「お天気組」のエピソードは、狂気を孕んだ「コンビニごっこ」。管理人の大好きな雨窪さんがまさかの大活躍。片腕でクラスメイトを軽々と吊り上げる偉丈夫ぶりにしびれました。
冒頭3コマ目の雨窪さんのセリフ「わからない」に、このエピソードのすべてが凝縮されています。
79,80,81話は、連続して珠玉のエピソード。
その81話はバーグマンと百々瀬の密かな逢引。
このマンガは登場人物が相当しゃべり倒すのが常ですが、ときおりその会話が途切れたり、間が入る瞬間が好きです。この81話も、二人がどうでもいいような会話を交わしつつ、ときおりふっと静かになる時間が愛しい。カラーじゃないんだけど微妙な光線の加減とか、風に揺れるカーテンとか、フランス映画みたいで綺麗だ。
8巻ではそれぞれのキャラ同士の関係性が少し進んでいくエピソードがいくつか。
82話では右佐と虎美が、88話では水木と百々瀬が、あまりにも青春すぎて眩しくて読めない。
「私はもう別の誰かに認めてもらう必要がないから」
「小学校のその先生さ、小さくなってた」「自分がでかくなったんじゃねえの」
お互いだけに通じる言葉もあるよねって。
世界は輝きと祝福に溢れているのかと。
うん、阿部センセイ、やっぱ天才じゃねえの。
潮が舞い子が舞い 8 (少年チャンピオン・コミックス) [ 阿部共実 ] 価格:660円 |
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