SNSなどを中心に、相当な人気を博していますので、あまりくどい説明は必要ないかなって思ったりして。
4巻の販促用リード文はこんな感じです。
「学園カースト頂点の美少女・山田杏奈と、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。連絡先も交換した2人に訪れる冬休み。ついに舞台は学校の外へ……。小さなスマホが繋ぐ、近いようで遠い、遠いようで近い、2人の距離。ゆっくりと、静かに、強く鳴る鼓動、そして……除夜の鐘。」
ということで、二人の距離が物理的にも精神的にも近づいてゆく4巻です。
渋谷でのクリスマスデート編を完全収録しています。衝撃に備えてください。
ちなみに2021年2月14日までの期間限定で、この作品を配信しているマンガクロスでは4巻の続きから最新話までを無料公開しています。
そこでは4巻までの内容をさらに超えた巨大な衝撃があなたを襲います。いやマジで。死ぬかもYO。
ちょっとだけネタバレをしておくと、市川君はフルチンで山田のジャージを着用します。
ものすごい上級プレイですね。4巻から一気にそんな展開になるのでしょうか?
真偽のほどは、ご自分でお確かめください。
以前にも書きましたが、このマンガは主人公の市川京太郎の視点で描かれているので、一人称ハードボイルドミステリィのような体裁をとっています。
市川は卑しき街を征く孤高の騎士なのでしょう。山田はもちろんファム・ファタル(運命の女)です。
ルール的には「主人公が見聞きしたり語った情報以外は読者に開示されない」ということになっています。
そのため、ヒロイン(山田)の心理は明示されないので、彼女の心の裡は台詞や行動、表情などから読み解くしかありません。いや、すごく分かりやすいんですけど。
読者にはそうしたものを読み解いてゆく楽しみがある作品です。いろいろと仕掛けがある作品なので、できれば何回か読み返してみると良いかと思います。マンガを読むリテラシーを試される作品であるとも言えます。
レビューなどには「極甘」などの評が多く書かれていますが、じつは甘みを強く感じるように仕組まれています。
4巻のカルテ52で、「僕らは少し似ている」ことに気付く市川ですが、それは逆に、二人の関係が容易には縮まらないことを意味しています。
二人はどちらも、本当に好きになった相手には「好かれたい」よりも「嫌われたくない」気持ちの方が強く出てしまう、少し臆病なタイプの人なのです。
そういう辛さが全体をふんわりと覆っているので、随所に見せる「甘い」シーンが「極甘」に感じられるのでしょう。はい、スイカにお塩を振りかける理論ですね。
最新話ではついに山田パパも姿を現した「僕ヤバ」。当分目が離せないYO。
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