そのドラフト候補として大学生で注目を浴びているのが、慶応大学の4年生、岩見雅紀選手です。
フリーバッティングで場外に球が飛びすぎるため、大学の練習場の左翼に「岩見ネット」と呼ばれるものを増設させたほどのフリーバッティングの迫力は、慶応大の大久保監督が「練習は一億円プレーヤー」と言うほどです。
1本のホームランを打つのに要した試合数や打数は通算本塁打の六大学記録を持っている大学の先輩、巨人の高橋由伸監督をもしのぐほどです。
バッティングフォームも癖がなくスムーズにバットが出るタイプで、振り切る打者ですので、それなりに三振も多いですが打率も残しており、対応力も大学レベルでは十分高いといえます。
なによりあのフルスイングの迫力は投手は非常に怖さを感じると思います。
2018年の各球団に4番大砲の需要が高まっている中、打撃の評価はドラフト候補としてかなり高く魅力的といえます。
岩見選手は甲子園出場こそありませんが、滋賀県の比叡山高校で通算47本の本塁打を放ったのち、そのまま大学に進まず、1浪をして慶応大学に自力で合格をしました。
岩見選手の実力なら現役で進める大学はあったと思われますが、ドラフト候補になってプロに行くために様々な環境を考えて慶応に進むことを決めたそうです。
自らの進路を冷静に見極め、大局観に立って物事を進められる思考力は、2018年プロに入ってもきっと生かされるでしょう。
2018年のプロ野球ではすでに一軍でバットを振っているかもしれません。