2019年09月02日
悪徳訪問販売で年収1000万以上稼ぎ続けてきた方法(その20)
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警察問題(その2)
山陰地方での出来事
高松、岡山、山口の合同の山陰地方の営業トリップが終わってから
3週間が過ぎました。
高松営業所でいつものように出社し朝礼の時間になりました。
しかしいつもいるはずの営業部員のKがいません。
しばらく待つことになりました。
30分過ぎても出社しないので自宅へ電話することになりました。
すると本人が出て低い声で「今、警察が来ていて、
これから松江警察署へ出頭するところだ」と
言い電話を切りました。
何が起きたのかさっぱりわからず、本社に連絡しましたが何も情報は
ありませんでした。
それで近くの山口営業所と岡山営業所にも電話しました。
すると岡山営業所においてO所長とT営業部員の2名が同じように
朝4時ごろ松江警察の立ち入りがあり連行されたと
管理部の社員が言っていました。
O所長は連行される前にシャワーを浴びる許可をもらい、
シャワー室から管理部の社員の携帯に電話をいれたそうです。
そして、しばらくして本社から連絡が入りました。
連絡によると3週間前の山陰地方の営業トリップで訪問した
客や契約した客から苦情が相次ぎ警察が内容を精査した結果、
「特定商取引法」に触れ今回の逮捕に至ったとのことでした。
具体的には、強引な売りつけ、不実の告知、解約防止などでした。
そんなことでその日は午前中、仕事にならず、午後からの営業になりました。
営業部員は気持ちが落ち込み、そのまま持ち直せずその日は
1件も契約はできませんでした。
訪問販売はこちらからの攻めの営業形態なので気持ちが高ぶらないと
営業トークも湿りがちになります。特に精神的な影響が大きいのです。
気持ちが落ち込むとトークにすぐ現れリズムが狂います。
結局この月は普段の契約件数の30%に落ち込みました。
それから1週間たってから松江警察署から僕に電話がありました。
詳細を聞きたいのでトリップ営業関係の契約書類をもって
出頭してくれということでした。
あくる日指定した時間に間に合わせるため、朝暗いうちに
1人車で出向きました。
約4時間弱で山陰地方の松江暑に到着しました。
小さな会議室に通され、終始穏やかな担当者が
お茶を出してくれました。
冒頭担当官が「3人とも元気にしていますから安心してください」
と言いながら僕が出頭したことへのお礼を言いました。
すぐに会社の営業体制について聞き取りがあり、
トリップ営業期間中の契約書類のチェックが始まりました。
机の上にはお客が持っていた契約書の控えがすでに置いてありました。
全ては裏付けができあがっており、今回はその確認だけでした。
途中休憩があり、その時「収監中のTがタバコを吸いたいと言っているので
タバコを買ってきてくれ」と言われ近くで買ってきました。
警察官が買ってくることはできないみたいでした。
また本人たちにも会わせてくれませんでした。
調べが終わったのは午後5時を過ぎていました。
担当官は帰り間際3人の収監は2週間と言っていました。
そして2週間が過ぎました。
収監されていた3名は各営業所に帰ってきましたが、
結局懲戒解雇ということになりました。
そしてこの事件後、営業部員の志気はますます低下し、高松営業所の
売り上げは極端に落ち込むことになりました。
次回は警察問題 (その3)山口県での出来事
を紹介いたします。
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