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2019年11月07日

11月7日、今朝の日経記事解説。金融ビジネスパーソン必読情報

 今朝の日経新聞の衝撃は一面ソフトバンクグループの大幅損益。昨日の1面の日本株日経平均回復の翌日にこのニュースはショッキングです。記者として付け加えるなら、この記事の元になった会見動画をアプリで見れるので、記事内容の検証や自己判断ができるようになったのも衝撃。活字では伝わらない言葉のニュアンスや孫社長の表情から得られる感覚はもはや、記者職の終焉を表すものかと感じてしまう。

そのお隣には、三菱UFJ銀のデジタル証券取扱い記事。ほかのメガバンクだってやっているでしょうけど、1面に来るインパクトはでかい。株価も好調になっている同行だけに「二度おいしい」記事になっています。この記事は3面にある「きょうのことば」を切り抜いて手帳に貼るのがあなたのような意識の高いビジネスマンの基礎でしょう。デジタル証券が過去のサブプライムローンのように拡散されないのか、少し疑問を呈しながら解説できれば経済上級者です。

さて、今朝の日経は珍しく9面に金融経済面が(広告の関係でかなり後ろにづれている)ありました。トップ記事(右肩)は金融庁が社外取締役を地銀に求める記事です。金融庁の悲願は、ずばり“天下り”です。なんとか地方の財務局職員を銀行や信金に天下りできないかが課題な訳で、社外取締役は地位が高すぎて無理でしょうけど、足がかりくらいには考えているところ。しかし、この議論は古くて新しい。だって課題は昔から明白。地方の少子高齢化に悩める金融機関では、社外取締役になれそうな人がいない。いても利益相反、つまり、貸し出しのある企業の経営者だったりするわけで、優越的地位の問題もあるでしょう。少ない人材を地銀、第二地銀、信金が奪い合いかねない。そこで、該当候補者の人材不足問題に直面していると記事の結びにもある通り。だったら、仕方ないので財務局職員がやりましょう・・・って筋書きなのか?(笑)

16面にはレオパレスが2期連続赤字になった記事。もとは日経系のテレビ局による「ガイアの夜明け爆弾」による施工不良問題暴露が発端。報道の影響は計り知れないと自戒を込めて関心記事にあげました。

地域経済版に目を移すと、北関東のトップ記事に「東日本銀とSBIが関係を深めている」記事に注目。島根銀との提携は衝撃だったSBIグループですが、地方の、第二地銀と提携してどのような明るい未来像が描けているのか不思議でなりません。銀行のビジネスモデルは明らかに終焉し、新たな時代に入っているのですから。同業合併が進まないのは、同じビジネスモデル同士がくっついても意味がないからではないかと、正直感じてしまうのですが?

そのうち、銀行界でSBIグループという新たな枠が出来上がるのかもしれませんね。
金融界の将来を考えるなら「アマゾン銀行が誕生する日」(田中道昭著 日経BP社)は是非おすすめです。

最後に、今日目を引いた記事見出しをもうひとつ。それは5面下の「週刊新潮」記事見出し。「尻ポケットにスマホで精子が死ぬ」そうですよ。気を付けてください。では
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