2020年01月17日
行方不明の女子高生の姉が逮捕。ネットでは「?」の反応が多いけど実際はどうなの?
事件の概要は「行方不明だった奈良県の高校1年の女子生徒が16日、東大阪市内で保護された事件で、警察は、女子生徒を誘拐したとして生徒の姉ら3人を逮捕しました。
未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは女子生徒の姉で東大阪市に住む兒玉衣里容疑者(21)と同居していた石川恋容疑者(24)、アルバイトの林徹容疑者(30)の3人です。警察によりますと、兒玉容疑者らは今月9日、奈良県内に住む高校1年の女子生徒(16)を葛城市にある病院近くからレンタカーで連れ去った疑いが持たれています。
16日、林容疑者から奈良県警に「保護している」と通報があり、駆けつけた警察官が生徒を保護しました。
警察の調べに対し、3人は容疑を認めていて、生徒が姉の兒玉容疑者らに連絡を取ったとみられ、「今の生活が嫌だった」という趣旨の話をしているということです」。
この報道に対して、
@実名報道の必要性
A実の姉の逮捕
B行方不明ではなく家出ではないか
C通報者は誘拐になるのか
などの疑問者が続出しています。
この解説については
https://Japanbanker.site が、詳しく説明したので割愛しますが、
例えば、あなたが行方不明者らしき人に遭遇した場合、通報することに躊躇してしまいませんか?
可哀想に思って、うちに泊めてあげたら、最近の警察の姿勢は、間違いなく「誘拐」で逮捕です。
家出人でも同様です。
私の尊敬する「夜回り先生」こと水谷修氏は、夜の街を徘徊する子供が大人たちによってクスリ漬けにされたり、絶望して死にゆく姿を目の当たりにしてきました。
彼のような志で子供を見かけたら助けたい気持ちはありますが、逮捕される危険性が伴うリアルは受け入れられません。
警察発表によれば、毎年8万人を超える行方不明届が出され、警察も事件性や緊急性のある不明者捜査に全力をあげています。
奈良県警も行方不明の女子高生が命の危険が迫っっていると判断して公開捜査に踏み出したのでしょう。
県警を批判する気はありません。
姉のところに連れていかれた(もしくは、自らついて行った)女子高生を責めてもいけないと思います。
妹を連れて行ったのは相応の理由があるでしょうし、身代金を要求していないでしょうから誘拐にも該当しないでしょう。きっと、不起訴処分になると思われます。
では、逮捕したのは、今回のような家出人捜索を、今後、事件性があると偽って、公開捜査させないように予防的判断だったのでしょうか?
家出人と、危険が迫った行方不明者を線引きするものは、届け出る家族と警察との情報共有が大切です。
「今回の事件で、家族が行方不明届を出すことを躊躇したり、家出人を保護する一般の人が、自分も誘拐犯になるのではと、見て見ぬ振りをすることが一番怖いことです」(Webライターの牧之瀬雅明氏)。
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